チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

自国バイアスに気をつけよう。日本株の適切な割合をアンケートした結果

個人的にはいくらでも構わないと思います

昔は日本株オンリーだったわけですが「国際分散投資」が言われたり海外投資が容易にしかも安くできるようになりました。

まず個人的には何%でもOKと思っています。日本株が得意な方なら100%でいいわけです。

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私の感想は日本株の難しさは米国株の5倍くらい難しいと思います。完全に個人の感想です。

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アンケート結果は

昨晩ツイッターで4択でお願いしました。

303名の方から回答をいただきました。

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いかがでしょうか?

あなたの予想と合致していたでしょうか。

(1)私のフォロワーさんが海外投資志向が強い面はあります。もっと広く調査すれば日本株の割合は増えると思います。

(2)0~10%が63%を占めました。これは世界の株式におけるシェアが8%なので根拠があり理解できます。

(3)日本株を世界シェアより多めにというのは理解できます。為替リスクもありますから。これについては後述します。

年金積立独立法人GPIFの割合を見ると

2019年6月末

と株式では国内と外国がほぼ1:1になっています。

個人はこれを真似る必要はない

国の年金の投資先ですから日本株の割合が多いのは当然です。

海外投資の割合を増やしてきた経緯があります。

一種の政治なのでこの割合自体に最適である根拠はないでしょう。

 

むしろ日本に重点がかかりやすい年金の投資先ですら株式では海外比率が50%を越えていることに注目すべきです。

ファイナンシャルプランナーの推奨ポートフォリオがGPIFに近い

綿密に調べたわけではないですがファイナンシャルプランナー(以下PP)が推奨している割合はこのGPIFの割合に近いことが多いです。

 

しかし国の政治とは関係のない個人の投資に年金機構の割合は関係ないです。

それをそのまま流用、マネているとしたら問題です。

依頼候補のPPには推奨割合とその根拠をぜひ聞いてみましょう。

本で読んだ限りでは日本株を半分取り入れる明確な根拠を示しておられるPPさんはいらっしゃいませんでした。

為替リスクを指摘されている方はいました。これについては反論が後にあります。

「日本に住んでいるから」「日本人だから」が理由なら問題あり

自分の国や地域に投資が偏重する傾向があることが知られています。

「身内びいき」ですね。

知ったかぶりで言うと「自国バイアス」です。

投資が自国優先になりやすいので気をつけるのがセオリーです。

 

個人でそうなっているならアドバイザーはその傾向を補正するのが役目です。

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アドバイザー本人が自国バイアスにとらわれていては適切なアドバイスは期待できない

なのにPP本人からして「自国バイアス」にとらわれた割合を推奨しているのは大いに問題があります。

これが相談者が日本株100%でそれに対して「半分は海外がいいですよ」という提案ならまだうなずけます。最適への移行だからです。

株式では為替リスクは長期的にはほぼ影響なし

為替リスクがあるので日本の割合を多めにというのは説得力があります。

通貨なら私も納得しますし債券でもそれは言えます。

しかし株式に関してはちょっと事情が違います。

それは株式は基本的にはその国の経済成長率に比例するからです。

 

株式市場のあり方や指数の構成企業などで反映度合いは一律ではありませんけど

成熟が進んでいる米国や欧州、日本では当てはまります。

 

通貨あるいは債券で持つなら金利が高くてもインフレで相殺して通貨が下落するので高金利国通貨が得とはいえません。

 

株式の場合はインフレ率を除いた実質経済成長率が高い国や地域に投資するほうが長期的には有利です。下はOECDとIMFの実質GDP成長予測です。7月発表時

OECD 2019 2020
世界 3.2 3.4
2.8 2.3
日本 0.7 0.4
IMF 2019 2020
  7,23 7,23
世界 3.2 3.5
2.6 1.9
日本 0.9 0.4
0.7 1.7
新興国 4.1 4.7
先進国 1.9 1.7

これを見ると日本株の割合を世界シェアより増やす理由は見当たりません。


中短期では為替の影響はあります。

 

バブル後ドル円は大きく動きましたが米国へ投資している人は報われました。

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ダウは30年で約10倍になっており為替の影響を差し引いても伸びているのに対して日本株は40%下落しています。

バイアスが強い、クセが強いアドバイザーは避けたほうがいい

個人投資家自体がなかなか冷静で合理的な判断が下せません。

だから冷静な中立な人にアドバイスしてもらうのは大いに有益で意義があります。

しかしアドバイザー自体がバイアスにとらわれていてはこの役目は期待できません。

 

日本株の適切な保有割合とその理由を聞くのはその傾向を判断する方法だと思います。

 

「こんなもんでしょう」とかいうアバウトな判断では素人投資家と同じサイドでの判断しかできないと思うのです。

 

雑誌や本で見ると根拠を示さずに日本株が50%くらいの方が多いのでまだまだPPには株式投資では期待できないなと思ったので記事にしました。

 

なのでいつもブログで適切なアドバイスをされている「たぱぞうさん」が全国に1万人いればいいのに、と書いたのです。

 

ツイッターで「そんな頼られる一人になりたい」というツイートもありました。楽しみですね。

 

 今日は以上です。

それではみなさんの良い投資を!

連休が終わるととたんに天気が快晴ですね。

 

今回の動画は→https://youtu.be/oYNSD7awg2A

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