香港市民にわかることが共産党にはわからない、これが中国の限界
香港空港の動乱で飛行機が飛びません。
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2019年8月13日(火)
香港は中国の領土ですが一国二制度であと28年間は大幅な自治が許されます。
しかし共産党政府はこの期間が待てないようです。
早く本土に取り込んで「同質化」したいのです。
中国内にはチベットやウイグルなどの他の民族も多く、同様の問題を抱えています。
以前も書きましたが、この多様性は「宝の山」なのですが共産党幹部は気づかないし、邪魔だとして強硬に排除し弾圧しています。
このままでは中国は低付加価値の「旧来型」の産業構造から抜け出すことはできず経済の低迷が確実です。
資本主義の国の国民なら全員がわかることなのだが
デイズニーランドやUSJの人気が高いのはそこでしか得られないものがあるからです。
そこにあるホテルも独創的で個性的です。
もしリゾートで同じような団地風のホテルが並んでいたなら風光に恵まれていてもリゾートの価値はありません。
そして出される料理もサービスも画一的なものだったり、わざとらしいものなら寄り付きません。
あくまで本物の「文化」である必要があります。
「他とは違う個性」はブランドです。
そしてこの独自性、オリジナリティーを獲得するために高いパテント料を払います。
私が偉そうに言う必要はなくて資本主義国でサービス業にたずさわる人ならだれでもわかっていることです。
しかし人民服で育ち、競争のない店で買い物をしてきた歴史がある共産党の国ではこの文化が根づいていません。
そういう国々では経済は生産物、ありふれたコモディティーの重さ、量でしか算出されません。
まさに現在中国が抜け出そうとしている経済です。
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文化は短期間には根づかない。価値観の違いも短期間では埋まらない。
長い間に根付いた文化は貴重です。
庭の大木と同じで短期間には作ることができないからです。
若い頃アメリカのおばさんのところに短期間ですがホームステイしました。
おじさんには金持ちの友達が多くてよく同行しました。
広い屋敷にプールがあるいわゆる「マンション」が並んでいました。
「ほとんど森くらいの木の多さですね」とぼく。
「大きな木があるのは大切な条件だからね」とおじさん。
また家自体も築100年以上の中古を買ったと「金持ち」は誇らしく話してました。家具も欧州の古いもので揃えてありました。
新築が尊ばれ古い住宅は「中古住宅」と呼ばれる文化に育った私は随分驚いたものです。
曰く「アメリカは若い国だから古いものや伝統に憧れが強い」
「木も育つには長い年月がかかる。だから庭の木は絶対に切らない。それだけ価値が高いから」
マンションを建てるために古い家の大木もばんばん切り倒す日本との文化の差を感じました。
当時でもびっくりするような価格でしたが、今では何十億、何百億とすることでしょう。孫正義さんも古い邸宅を百何億とかで買ってましたね。
古くなってもむしろ値上がりするので安全な良い投資と言えます。
香港は英国のマカオはポルトガルの文化が根づいている。
香港やマカオも長い統治によって文化が根づいています。急ごしらえでは生み出せない貴重な財産です。
しかし共産党幹部がそれに気づくのはまだ時期が早すぎるのでしょう。
ちょうど私が古い住宅に興味がわかないように、これは文化の理解です。
街だけではなくて民族や文化も同じです。
その文化は長い伝統に裏付けられており新しく創造するのは難しいです。
すべてをブルドーザーでならすように平地にして同じ建物を建てても同じ街が乱立するだけで、個性的な魅力がある街ができるわけではないです。
映像で見る中国の街は「人工的で均一」な印象を受けます。
まだ古いものを壊して新しいもので置き換える段階なのです。
世界の工場として発展した中国ですが次のステップに進むにはいろんな要素が欠けていると感じます。その筆頭は、共産党幹部が資本主義を理解していないことだと思います。
中国への投資は難しいですね。新興国も難しいです。
今日は以上です。
それでは皆さんの良い投資を!
昨日は米中貿易戦争懸念で大きく下げましたね。「超秘密の銘柄群」も1勝8敗でした。1勝はVGLT(長期債券ETF)でした。
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