明日発表のの中国のGDPが注目される。世界分業が変わり中国リスクが吹き出す時。
こんにちは
2019年7月14日(日)記
経産省との話し合いの韓国側の対応にびっくり
日本が韓国への半導体原料の優遇措置を取りやめたことについて経産省が韓国側にその経緯と理解を求めました。
会議で日本は韓国側は納得・了解したととらえたようですが、韓国側が空港で行った記者会見では全く違っていました。
「了解も、納得もしていないし断固抗議する。撤廃の要望も伝えた。と発表しました」
議事録ではそんな発言はなかったと経産省職員は記者会見を開いて言いました。
私は日本人なので日本側の肩を持つようですがこんなに食い違うのはもはや同じ陣営としての会議ではないです。
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世界最適値生産は変化するか?
特に工業製品に置いては世界の最適値で生産するシステムが確立しています。
半導体でも同様で、設計、生産、原材料、生産設備などそれぞれの国に得意分野があります。
日本は原材料や生産設備で強みを持っています。
フッ化水素などの高純度なものは日本の独壇場です。
しかしこれから輸入がままならないとすれば韓国の半導体業界は独自にフッ化水素などを手当する必要に迫られます。
効率や採算は落ちますが背に腹は替えられないです。
中国もQCOMの半導体が手に入らなくて苦労しています。
やはり品質は下がっても、採算が悪化しても独自供給の道を行くことになるでしょう。
つまり米国から制裁を受けても生産が続く体制を作らなければなりません。
世界は世界分業の恩恵で発展してきた
東アジア各国もこの世界分業体制のプレーヤーとして十分な恩恵を受けてきました。
しかし米中でヒビが入り、日韓でも問題が起きました。
これから中国はハイテク開発のかなりの部分を自国生産に振り向ける必要があり、その分成長は遅れると考えます。
中国がどれだけ減速がきついかに注目
米中の貿易戦争で中国がどれだけ打撃を受けているかが気になります。
明日4~6月期のGDP発表が注目されます。
2018年は1Qは6.8%と良かったですがその後減速が続きしかし今年の1四半期は6.4%で減速に歯止めがかかっていました。
これは米中戦争で傷んだ経済にテコ入れするために政府が大型減税を実施した効果が出たためです。
今年の6月の自動車販売が対前年度比9.6%減少するなど厳しい状態が続いています。
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中国のこれからのメシの種に疑問符
世界の工場として急速に発展してきた中国経済ですが近年急速に競争力を失いつつあります。
人件費の高騰で東南アジアで生産したほうが有利な商品も多いです。
高付加価値のハイテク製品はまだ成長中で、安い製品が主力です。
ハイテク分野も米国の制裁を意識して独自の供給体制を構築するのも大きな負担です。
やはりもうしばらくは米国中心の分業体制にしがみついている方が得策でした。
トランプの挑発に「報復する」と乗ってしまった強硬路線は時期尚早だったといえます。
リスクとして意識されればマインドが冷える
中国経済についてはわからないことが多いです。GDPの数字自体も疑われています。
これらが疑心暗鬼となってリスクとして意識されれば株式市場のマインドを冷やします。
中国の不動産バブルはずいぶん前から「弾ける」と言われ続けてまだ弾けていません。
予想が当たらないのは中国が他の資本主義の国とは違うからです。
どこかの時点で中国リスクが意識されて株価の大幅な下落を招く可能性はあると見ています。正確な統計の数字がないためにいったん不安化するとマイナスに拍車がかかるのです。
明日の発表を受けて問題があればまた記事にします。
今日は以上です。
それではみなさんの良い投資を!
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