将来は誰にもわからないから高配当株の再投資で大丈夫→矛盾を感じるのだが
こんにちは
2019年7月10日(水)記
ある有名なブロガーの方の記事にタイトルのような表現があります。
またツイッター等で同じようなコメントを頂くことがあります。
これには違和感を持っています。今日は理屈っぽいです。申し訳ありません。
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将来は誰にもわからない。これは事実です。だから
将来はわからないからお金なんか貯めないで今を楽しもう
これは理解できます。
古代ローマの貴族たちは短い人生を楽しむために目の前にドクロを置いて夜通し食べあかし飲み明かしたそうです。
ローマの貴族たちはそんな散財を続けても大丈夫だったのでしょう。
庶民で凡人の私達はつい将来に向けてコツコツ貯めようとします。
わからない将来に向けて投資を積むならインデックスだと思うのだが
それぞれの会社の将来、業界の将来もわからないです。
とすると投資対象は、全世界、先進国のインデックス一択と思うのですが。
これだと個々の会社や業界の流行り廃れを逃れることができます。
きっちりと予想はできなくても確率的には割り出せる。
ある事象が正規分布とかあるタイプの分布をするならその範囲に収まる確率は計算できています。
標準偏差シグマσで表しますね。これは投信なんかで使います。
±σで68.3%、±2σで95.4%、±3σで99.7%が収まります。
数学的確率に従うなら過去の成績から米国のインデックスに集中投資する選択、戦略もあります。
S&PインデックスのVOOとかVTIですね。
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同様にしてQQQやVGTへの投資も考えられる
過去の成績、そして現状からハイテクへの投資、あるいはナスダックへの投資が有利と見ればこれらへ一部を振り向ける投資も合理性があります。
下は過去5年のS&P、ナスダック、VGTのチャート
上からVGT、ナスダック、S&P
5年間のリターンはS&Pが50.6%、ナスダックが83.7%、VGTが118.3%です。
ハイテクはそろそろ減速するはずだという意見
「それはあくまで過去のリターンでこれからのリターンを約束するものではない」という意見もあるでしょう。
だとしたらどこかの地点で変曲点をむかえることになります。
それがどこかがわかるのならともかく単なる感想では数学的ではありません。
10回奇数が続いているからそろそろ偶数が出るはずだというのと同じです。
数学的には11回めに奇数、偶数が出る確率はそれぞれ50%です。
将来が予想できないなら過去の流れに沿った投資をするのは合理性があります。
とはいえVGTやQQQは上下動も大きいので私はVOO:VGT=50:50を提案しています。
これで過去5年のリターンは85%に上ります。
高配当株再投資がS&Pを大きく上回っている最近のデータはない
と私は理解しています。
もっともマクド+スタバだと断然上回りますね。こういう選択ができる方は私の言うことは全く当てはまりません。マイッタです。
しかしそれだとMSFT+Vの方がさらに強力です。だから少数の優良個別株を当てられる場合は別とします。
シーゲル博士の名研究がありますが最近ではないし、税金、手数料も加味していません。さらにインデックスを上回った当時でもほんの少しのオーバーでした。
またシーゲル教授も半分はインデックスやETFに投資することを奨めてもいます。
これは過去の事例が将来も当てはまらないリスクがあるからと説明しています。
ここまでの結論
1 わからない将来に投資をするのだから数学的確率に基づいた合理的な行動を取りたい。
2 インデックス投資はわからない将来への不安を和らげてくれる。
3 過去、現在と好成績のVGTやQQQを自分の納得の範囲で一部分加えることでリターンは長期的にはインデックスを大きく上回る可能性が高い
♧ハイテクの将来を悲観するなら時価総額で上位を占めるS&Pインデックス自体も買えないことになる。
♡この記事はこれから投資を始める方へのものです。インカムゲイン投資を長く続けておられる方の方法をとやかくいう主旨はありません。あしからず。
以上です。
それでは皆さんの良い投資を!
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