チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

FB仮想通貨Libraの残念な部分。「通貨バスケット」は問題多し。

こんにちは

FBの仮想通貨構想が公表されました。

NHKでも放送する話題ぶりですが、ちょっとがっかりな内容でした。

スポンサーリンク

 

新興の業者なら信用されなかっただろう。

V、MA、PYPLなどほぼ同業の決済系ハイテクをはじめ多くの賛同企業を集めています。共同で進める構想です。

現在国際送金には3から5日の時間と8%ほどの手数料がかかっているそうですから、その面での期待はできそうです。

何しろ手数料が要りません。個人もですが企業の送金に役立つことでしょう。

しかし全面的な普及はというと、ちょっと難しいと思います。

プロならLibraを使っての送金に抵抗はないかも知れません。

しかし、一般人にはハードルが高いです。その理由は

1 Libraの為替レートがわからないこと。

通貨バスケットに連動ということでしたがその詳しい内容は明らかにされませんでした。素人にはその日の対ドルレートが適正なのかどうかの判断がつきません。

またずっと保有しておいていいものかどうかもわかりません。

結局はいち早く手放してドルとか、ユーロとか、円に替えることになるでしょう。

わけのわからないものを持ちたくないですからね。

アリペイでは保有金に高い金利がつきます。これは人民元という通貨に完全に連動しているからです。人々は安心してアリペイにお金を置けます。

米国ではアリペイほど普及しないということですね。

2 ドルならだれにもわかりやすかった。

ドルにしなかったのは一種の「理想主義でしょう」。FBのおごりを見る気がします。

ドルは基軸通貨でだれにも価値が認められています。あえてドルにしなかったところに「気負い」を感じますね。

対ドルならどの通貨のレートも刻々公開されます。

つまりドルと等価値にしていればLibraと他の通貨との計算は瞬時にできるわけです。

「通貨バスケット」ではだれもその公平性を確認できません。

かつて中国は、人民元を「通貨バスケット」に連動させていると説明しましたがその構成割合は公表しませんでした。

だれにも中身はわからなかったのです。

今後中身を公表してもドルよりわかり易くはならないでしょう。

スポンサーリンク

 

3 新興の業者なら気を使っただろう。

FBほどではない業者が新通貨をだすならもっと気を使ったことでしょう。今回の内容ではとても信用されませんから。

「中身のわからない通貨バスケットに連動する仮想通貨」を持つ人がいるとは思えません。

自分たちが儲かる仕組みにはするでしょうがその分気は使うでしょう。

FBはこの事業から利益を得ないとしています。ボランティアゆえの「消費者目線の欠如」を感じます。

4 今後ドル基軸でより良いシステムができる可能性はある。

来年立ち上がるそうですが、これをたたき台にして、たとえばグーグルやアマゾンとかがより使いやすい通貨を出す可能性は高いです。

そうなると送金手数料「無料」がデフォルトになる可能性もあります。

そうなると銀行をはじめ、VやMAなどの決済系も影響を受けますね。

タダにまさるものはありませんから。

消費者も商店主やレストランオーナーも手数料なく受け取れれば無駄がないです。

システム運営者はドルで運用して金利収入を得ることもできます。

新たな銀行の誕生ですね。

5 今後は決済系も盤石では無いかも知れない。

現在は無双の強さの決済系ですが「手数料無料がデフォルト」になると簡単ではなくなります。

実際に浸透するのは先でも、1%でもそうなれば影響は大きいです。

あわてて売る必要はないですが、構成比が極端に多くなるのはリスクがあります。

決済系100%とかは避けたいですね。

手数料がなくなれば勝者は消費者、販売者になります。

これまでの結論

1 FBの新通貨は普及するにはハードルが多い。

とりあえず米国の人は税の申告がいるだろう。(米国の税制は知らないが日本なら為替益は税の対象になる)→めんどう

2 国際間の送金では会社やプロを中心に使われる可能性はある。

3 今後より優れたシステムが出現する可能性は高い。→手数料ゼロがスタンダードになる。→V、MAは影響あり。

♡もっとも当のビザやマスターが新システムでビジネスモデルを構築する可能性も高い。ビザは準備中。

がっかりしたか昨日はFBも下げてましたね。

ほんと実験って感じですね。ともあれ国際送金は便利になりそうです。

以上です。

お願い ランキングに参加しています。下をクリックして応援いただければ有り難いです。よろしくおねがいします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村
米国株ランキング

スポンサーリンク

 

 

www.tingisuhan.com