日経平均は平成の30年で26%下落、一方ダウは13倍。日本低迷は構造的
こんにちは
私は日本人ですが日本株は1株も持っていません。
米国株をメインに持っています。より有利と思うからです。
世界のどこにでも投資できるので「最適地」に投資するのがシンプルで自然です。
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日経平均は30年で26%の下落
さて平成が終わりましたが日経平均は30年で下落しました。
30208円→22258円で額で7950円率で26%の下落です。
その間に東証の時価総額は増加していますから日経平均の指数に問題があります。
NYダウは13倍に増加
その間にNYダウは約13倍になっています。
NYダウは上がりやすい性質がある。もともとどちらも正確な指標ではない
NYダウはわずか30社の株価を単純に積み上げたものです。時価総額の大小は考慮されていません。
だから370ドルのBAボーイングの株は50ドルほどのKOコカコーラやPFEファイザーやWBAウオールグリーンの7倍もの影響力があるのです。
♡正式にはダウ工業株30種で輸送株や公共株30種もあります。ダウ・ジョーンズ社が選定・運営。工業株の名前はありますが関係なくほぼすべての業界が入っています。
だからNY市場の動きを正確に反映しているとは言えず多くの人はS&P500指数を用います。コチラは時価総額を加味した合理的な指標です。
ダウは下がってもS&Pは上げていることなどはよくあります。逆もです。
とはいえあまり大きなカイリはないのが不思議です。
ポイント1 ほぼ毎年入れ替えている
その時点で勢いのある会社を入れて、勢いの無くなった会社を退出させています。最近では創設以来の名門GEが退出してWBAウオールグリーン(薬局チェーン)が入っています。これでより高い伸びが期待できます。
ポイント2 株価が高い企業は動きが大きい
株価が急伸した会社は勢いがありさらに伸びます。
つまり悪く言えばずるいやり方です。こういった方法で指数は大きく伸びてきました。
NYダウの伸びを取り入れるにはDIAというETFを購入すればOKです。
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日経平均でもダウと同じ方法は取れたはずだ
日経平均株価は日本経済新聞社が算出しています。
ダウの30社よりはるかに多い225社です。
1つめの問題点 会社数が多すぎる
日本を代表する企業を選んだのですがダウと比較して多すぎます。動きが鈍いのは当然です。
2つめの問題点 入れ替えがなされない
ダウがほぼ毎年入れ替えがなされるのに対して(入れ替え率3%ほど)
日経平均では2015年2社入れ替え、2016年5社、2017年4社、2018年1社で4年で12社、1年平均3社で入れ替え率は1.3%です。
(1)入れ替えには混乱が伴う
プロには入れ替えは稼ぎのチャンスです。前もって仕入れておけば大きな利益になります。混乱を最小限に抑えるためには入れ替えは消極的になります。
(2)日経新聞社としての利害がある。
日経新聞社としてはどの企業も顧客であり入れ替えは最小限に抑えたいところです。
(3)将来性の乏しい会社が残りやすい。合理性は犠牲になる。
日本は会社を家族のようにとらえる風潮があり、ドライに合理性で判断すると「非情だ」との批判を受けやすいです。
日経平均と日本経済は同じ構造をしている
日経平均と同じように平成の日本経済が停滞したのは必然と思っています。
その理由は
1 既得権益が守られやすい構造。
2 生産性の低い中高年の社員が大きな顔して高給で居座り続けていること
終身雇用で通算してつじつまを合わせる給与体系では即戦力は犠牲になります。
また会社にい続けることが目的になります。
一括採用・終身雇用・年功序列の3点セットの弊害を知りながら30年も放置すれば経済が停滞するのも当然です。
会社の温情で大した仕事もせずにグリーン車に乗り、高給をもらい、若手の邪魔をする社員を温存している構図は日経平均そのものです。
3 日経平均には時価総額が千億円以下の会社もある。
NYダウでの最低は新加入のWBAの約5百億ドル(5兆円)です。規模の差は歴然です。その基準でいけば日本企業は数社しか入れません。
今日の結論
1 日経平均が低迷しているのは構造的な問題であり日本経済の縮図と言える。
2 非効率的なので投資対象としては不向き。少なくとも平均的な投資能力の方は避けるべし。
以上です。伸びている市場で伸びている企業に投資するのが最も簡単で成功しやすいと信じています。
それでは皆様の良い投資を!
追伸 昨夜アマゾンを1940ドルで売却しました。アマゾンで悪いことは無いのですが、比重が多すぎたので軽くしてMSFT、MA、ADBE、NOWへの買い増し資金にします。
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