【年金巨大損失】GPIFが15兆弱の損失→年金が減るという誤解
株式投資は資金最大化の最適解であることは明らかなのだが。
「シニアガイド」というサイトに以下の記事が載っていました。
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3カ月間で14兆円の損失
年金の運用を行なっている「年金積立金管理運用 独立行政法人(GPIF)」が、2018年第3四半期の運用で、14兆8,039億円の損失を出したと発表しました。
GPIFは、国民年金や厚生年金の過去の積み立て分である「年金積立金」の運用を行なっている団体です。
GPIFは、過去にも運用による損失を出していますが、四半期単位では、今回が最大級の損失です。
GPIFは、現在「150兆6,630億円」の資産を運用しているので、その1割近くを失ったことになります。
15兆円といえば確かに大きな金額です。みんなが驚くのも無理はないです。
そして儲かった時は記事にはならないので大きな損が出た時に記事になります。
こういう時に決まって出されるのが運用者への批判です。
◯株なんかの危ない投資をするからだ。
◯円高で目減りする海外投資をするからだ。国内だけで十分だ。
というものです。内訳も出ているので見てみます。
60%が国内で40%が海外の振り分けです。以前は日本が大部分ですから進化したわけです。日本だけでは有利な運用は難しいですから。
それで昨年の四半期でどうなったかというと株式インデックスは
10月からの下落に巻き込まれたわけですね。
今年になってからは回復していますから損は縮まります。次に債券です。
最終的には、投資先別の状況は次のようになりました。
- 国内株式 7兆6,556億円のマイナス
- 海外株式 6兆8,582億円のマイナス
- 国内債券 4,242億円のプラス
- 外国債券 7,182億円のマイナス
国内債券投資のみが黒字で、ほかは全部負けの1勝3敗となったのです。
♡よく分散投資しなさいと言われますが国内対象が60%を占めていても9%ほどの損は発生しますね。国内株式も海外と連動して動くことを考えれば当然です。
過去の運用で56兆円の黒字があるそうですからそれが少し減っただけです。
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さてあなたはこのGRIFの投資先についてどう思われますか?
「こんなもんだろうな、全部株式というわけには行かないだろうから」
そして今回の損については?
たぶん「下落幅が大きかったから多分そんなもんだろう。しかし債券割合が多い割には損失が大きいな」ではないでしょうか。
ところで一般の、投資をされない方々の受け取り方はどうだと思われますか?
1 私達の大切な年金をそんな危ないものにつぎ込むなんて。
2 外国の株とか危なすぎるでしょう。せめて国内で運用すべきだ。
3 株とか変動の激しいものはやめて損の出ない国内債券だけで運用すべきだ。
・・・
が一般的だと思います。
これについてどう反論されますか?
「いや、やめとこう。言ってもわかってもらえそうもない」
と思われるでしょう。
投資についての知識のない方に伝えるのは難しいからです。下手をするとけんかになります。
この差はそのまま「リタイアへの資産づくり」での差につながっている。
投資を勉強して来なかった人は「株式=危険」がニュースのたびに刷り込まれています。
だから自分の資産づくりにも株式を組み込むことには抵抗があるでしょう。
円高についても抵抗がありますから海外投資もしないでしょう。
単独の株式投信には抵抗があるので中身がごっちゃになった「バランス型」が許容度いっぱいになります。
バランス型の中身を理解していないので今回のように10%も下落すると「危ない」といって手放してしまうでしょう。
将来リタイア資産難民が増える。
この言葉はないので自分の造語です。リタイアに向けて地道に投資を積み上げていかれる方と、理解がないために投資が続かず現預金で資産を保有される方との差は今後、とてつもない格差になります。
ちょうどそれは戦後の土地の安い時期に大都市に土地を保有した人としなかった人の差に等しいと考えています。
今回のような下落が起こるたびに「つけ込んで、株式投資を危ないものだと批判する」政治家やコメンテーターの罪は重いと思います。知っていてわざと言ってるのですから。自分たちはちゃっかり資産運用しているはずです。よりいい代案があれば出せばいいのです。どうせ100%国内債券運用とかいうに決まっていますがね。
以上です。
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