チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

【中国通信大手3社】NY市場上場廃止、危険!気をつけろ!ダン氏と違う3つの点

トランプ氏の決定を受けてNY市場から中国企業の通信大手3社の上場廃止が決まりました。

1月11日から14日で売買停止となります。

これを受けて3社とも株価は下落中です。というかずっと前から下落トレンドでした。

 

ダンさんの動画に「日本人は買うチャンスだ」みたいなのが出たのですが

フアンの私も今回は異論があります。

ターンテーブルで中華料理を食べる家族のイラスト

1結論から言えば近づくべきでないし、

2買うとしても今はその時期ではない。廃止の影響を見据えてからでも遅くない。

3買うとしたらダンさんオススメのチャイナモバイル【0941HK】ではなくチャイナ・ユニコム【0762HK】だ。

の3つの点です。

 

プロの方にド素人が物申すのは恐縮ですがここははっきりしたいと思い記事にしました

1月4日記述

 

ダンさんのコメント欄にはずらりとコメントが並んでします。

そのうちのかなりの部分が「中国は信用できない」「中国は日本の敵だ」「中国なんか大嫌い」というものです。

 

確かにこのところの習指導部の方向は日本人には嫌なものです。

チベット、ウイグル、香港への弾圧、圧力は到底理解ができません。

 

資本主義においては「多様性」は大きな武器だからです。

 

「人種のサラダボウル」と言われる米国が大きな成長をしているのをみればわかります。

もっとも摩擦もすごいですけどね。

 

多様性を活かせない、共産主義とか独裁主義では経済は発展しないというのが意見です。

だから基本そのような国には投資しません。

 

2002年から全力で中国に投資したのは「雪解けの時期」「協調路線」だったからです。

今は逆行しているように感じます。

 

さて寄り道はとにかく本題に入りましょう。

 

まずはチャートを見てみましょう

チャイナ・モバイルから【0941HK】楽天証券のHPから

10年チャートです

2015年から長期下落トレンドです。

次はチャイナテレコム【0728HK】1

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2019年からは下落トレンドです。
最後にチャイナ・ユニコム【0762HK】

2018年から下落トレンドです。

 

以上チャートからの結論

3社ともに下落トレンドが続いておりこれが転換するまでは長期投資としては手を出せない。

→短期トレードは別

 

今回のNY上場廃止を機に上昇トレンドになるかどうかは現時点ではまったく不明

普通はバッドニュウスだが中国政府がテコ入れに動く可能性はあり

 

<業績面ではユニコムが優位>

楽天証券さんのページから情報を整理しました。見にくいですが

1月1日 ユニコム テレコム モバイル
番号 00762HK 00728HK 00941HK
株価HK 4.45 2.15 44.2
売買単位 2000株 2000株 500株
従業員数万人 24.2万人 28.1万人 45.1万人
時価総額億HK 1360 1739 9044
企業価値億HK 1542 2888 4925
割引率 0.88 0.6 1.84
実績売上高億HK 3451 4464 8862
予想売上高億HK 3572 4608 8998
売上成長率% 3.5 3.2 1.5
実績利益億HK 134 244 1267
予想利益億HK 195 335 1674
利益成長率% 45.5 37.3 32.1
粗利益率% 62 88 90.3
株価売上倍率 0.39 0.39 1.02
eps実績 0.43 0.3 6.15
eps予想 0.5 0.31 6.21
eps成長率% 16.3 3.3 1.0
実績PER 10.1 7.1 7.2
予想PER 8.9 6.9 7.1
PBR 0.36 0.42 0.69
一株あたり売上高HK 11.3 5.5 43.3
一株あたり純資産HK 12.4 5.2 64
一株あたりCFHK 3.5 1.6 16.7
一株あたり配当HK 0.17 0.13 3.45
配当利回り 3.6 5.8 7.8

(1)売上高成長率は3社ともに低い。特にモバイルは1.5%と低成長。

(2)eps成長率はユニコムの16%は合格だが(もっと長期で見る必要はあるがとりあえず直近では)テレコムの3.3%、モバイルの1.0%はともに国の成長率を下回っていて停滞している。

(3)PERは低いが、(銀行インフォ)さんのサイトによると12月時点での香港H株のPERの平均は6.5となっているので特に低いとは言えない。

(4)3社の中では成長率が高いユニコムのPERが一番高くなっている。

モバイルは割安だが成長率の低さを考えれば今後も株価が下落する可能性は高い

→普通人が買うならPERが一番高いユニコムと考える

→香港市場の人がユニコムが一番有望と見ているからだ。

くわしく調べれば有望な理由はわかるだろうけどとりあえずPERではそう思える

 

(5)配当はモバイル、テレコム、ユニコムの順になっている。

配当が高いのは「人気がない」とも言える。

高い配当に支えられてのこの株価なので今後減配とかなればさらなる下落につながる

→高配当株のワナにはまる

 

私の結論

1 今は手を出すべきではない。

2 下落トレンドが止まって上昇トレンドになれば考慮の余地あり。

3 このまま下落してPERが5付近にくれば「バリュー株」としての投資価値は出てくるだろう

4 投資の優先順位はユニコム→テレコム、

モバイルは外したい、研究してみないとわからないですが現時点では

 

以上です。

「安いな」と思ってつい買ってしまう方がいらっしゃるといけないので記事にしました。

 

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