下落が来ても後悔しない株を買う、石油メジャー3社ではどれを買う?
買いそびれたのか、これからさらに下落はあるのか?
とんでもない悪材料にも反応しなくなりました。
3月の雇用統計速報はー70万人と聴いたこともない数字でした。
4月はさらに膨れ上がるでしょう。
しかし株式市場はもういちいち反応していません。
「悪材料にはもう飽きた」みたいな感じでしょうか。
とはいえ各企業の決算ではやはり悪い材料にはそれなりに反応すると思うのですが。
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これから大幅な下落はあるのか?
普通に考えればこれだけ経済に大ダメージの出来事が起こっているのでさらに下げる要素は満載です。
だから3月の安値をさらに下回る安値が来ても不思議ではないです。
株式市場は将来を見て動く
しかし株式市場は常に「将来」を見ています。
だから街に失業者が溢れていても回復し始めます。
だから悪材料が出尽くしたと判断すれば、いくら悪い経済指標が発表されても無関係に株価は上昇していきます。
問題は「もう底を打ったのか」「それとも底はこれから来るのか?」
の判断がつかないことです。
下はS&Pのチャートです
高値から一時的に35%ほど下落して今3分の1ほど戻して再度だれているところです。
これでもう底を打ったとは思えない
3月の急落は主にプロたちがパニックで売ったことで起こりました。
そして売られたのは私達は株式だと思っていますが、ありとあらゆるものでした。
投機的格付けのジャンク債、適格格付の社債、米国債、金、ドル以外の通貨
その中に当然ながら株式もあったのです。
ファンダメンタルに基づいたものではないし、プロ以外が「投げる」暇もない急落でした。
下げ止まって戻したことで個人投資家も「売って処分」の選択は現時点ではしないでしょう。
やけくそに「投げ売り」されるセリクラが底を通過するのにどうしても不可欠だと考えるなら「まだその儀式は済んでいない」と言えます。
今後3月の安値を下回る下落があって、みんな投げ出す展開になって、長期の機関投資家の買いを上回ればさらなる下落も考えられます。
それが果たして起こるのか?いつ起こるのか?どのくらいの下落なのか?が知りたいところですが私には当然ながらわかりません。
ただ「そのような下落は起こらない」と断言できる状況にはないと思います。
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買うならさらなる下落も覚悟して買う必要がある!
と考えています。
ところで私は今後の投資計画を見直しました。先日記事にしたとおりです。
その中で「ムダは覚悟して分散」もすることにしました。
具体的には株式以外の①不動産②商品③債券です
この中で
(1)不動産投資は2022年以降を考えている
これからの産業構造の変化も考えられます。
そうなると企業はオフィッスや人員をコンパクトにするかもしれません。
オフィッス需要や住宅需要に変化がある可能性があります。
それがある程度落ち着くのが2022年ころかなと見ているのです。
とはいえ前回のリートの大幅下落みたいなことが今後起これば買っていこうと思っています。仕入れの一部分なら問題ないと思うからです。
国内リートは前回記事にしたように【1476T】ですね海外リートは【IYR】を一応考えていますがより適したものがあれば今後考えます。
(2)債券投資は今は危険に思う
(3)商品はいいかも
その中で商品、金、金鉱山、石油、石油メジャーはいい時期かもと考えました。
今買っておいても「後悔しない」と思うからです。
この中で現物の原油は先物もありますが長期保有はできないので除外
現物の金は為替もあるのであせることはないかな
金鉱山は有力
【GOLD】バリック・ゴールド
19.95ドル予想PER28.0 配当1.5% 過去安値、高値11.65ドルー22.57ドル
時価総額35.5Bドル 現在は高値付近
ただし長期では、前回も出しましたが安値付近
短期では
ずっとこの銘柄を追っていて「絶対音感」を持っていれば混乱の中で15ドルくらいの安値で買った人もいるかも知れませんね。
しかし普通は無理だし「さらなる安値が予想されるときには手を出しにくい」のでMACDが交叉したあたりからの19ドルくらいで買えたらOKですね。
とすると今と変わらないです。
景気低迷と金価格は相関性はないでしょうから予想PERの28は割と信頼できます。
だから「割高」とは言えないですね。
部分的な仕入れ時の一つも思います。
何しろ「ムダになってもOK」の部分の投資枠ですから。
しかしもっと急ぐものがありました。
(4)石油メジャーも買い時
景気後退で原油は供給過剰が懸念されていました。
さらにOPECプラスでまさかの減産合意がロシアの反対で破棄されました。
ロシアには米国のシェールにシェアを奪われたという思いが強かったそうです。
シェアを奪われて根に持っていたのはサウジも同じです。
さらにここには「世界一切れやすい」独裁者のムハンマド氏がいます。
彼がロシアに切れて「大幅増産」を決定。
各国にはダンピングでの卸売価格を通達
という流れでしたね。
需要が減るのに増産するので需給の関係では値段は下落は当然。
サウジのダンピングは米国向けでWTI価格マイナス7ドルと大幅値引きだったようです
この機会に米国のシェールを完膚なきまでにやっつけておこうとの作戦ですね。
世界中がコロナで混乱している今は確かにパンチを放つには最高です。
自分も痛いが相手はもっと痛いいだろうという作戦です。
さて前置きはさておき原油価格は60ドルから一気に20ドル割れまで進みました。
下はWTI原油の10年チャート(楽天証券)
20ドルというのは歴史的にも安い水準ですね。
現在は急伸して29ドル
急伸の原因は、トランプが「減産合意」の可能性があるとツイートしたからですね
トランプの要請でサウジは4月6日にOPECの臨時会合をテレビ会議でするそうです。
6日の会合で成果が上がればさらに原油は上昇、期待はずれなら下落になります。
2016年の時も安値は続きませんでしたから米国シェールの採算ラインと言われる20ドルー60ドルですが、多くの業者のラインである35ドルー40ドルには戻すと見ています。
トレードもできる方はこういうチャンスを見逃しませんね。見習わないと。
長期投資派はおっとりしていると言うか、鈍感です。
さて前置きが長くなりましたが石油メジャーの株価も復活中です。
それでは時価総額が大きい順に見ていきます。4月5日時点
1 【XOM】エクソンモービル
株価39.21ドル 予想PER51.5配当8.9%年間安値ー高値30.1ー83.5ドル
高値からの下落率53% 3月安値からの上昇率30%
2 【CVX】シェブロン
株価75.1ドル 予想PER49.8配当8.9%年間安値ー高値51.6ー127.3ドル
高値からの下落率41% 3月安値からの上昇率46%
3 【RDSB】シェル
株価34.45ドル 予想PER15配当10.9%年間安値ー高値19.2ー67.45ドル
高値からの下落率49% 3月安値からの上昇率80%
下落率と安値からの復活率はずいぶんと差があります。
XOMが戻りが遅いです。
また原油安が異常なので予想PERや配当は当てになりません。
さてあなたはどれを選びますか?
高配当派の方はシェルですね。
配当が11%あってしかも英国籍なので外国税もかかりません。
私も「高配当狙い」の時には持っていました。
<シェル>
チャートを見てみます。10年チャートです。
長期的には安い水準です。
しかし下ヒゲが気になります。もう少し詳しいチャートを見ると
下落から半分くらい戻したところです。下落からの上昇率は何と80%の上昇!
トレード派の方の根拠ですね。
20ドルで仕込んでいれば現在70%の利益です。
なぜ20ドルの時に買わなかったの?
いや短期トレードは考えていないので石油株については「下げているなあ」くらいで無関心でした。
原油価格もさらに需給からさらに下げるという意見も多くありました。だからさらに下がるのがいやなので買えるとしたらMACDの線が横切った25日くらい、価格では25ドルー30くらいでしょうか。
そう考えるとまだそれから15%ほど上なので悪くない時期と言えます。
長期的には安い時期です
金鉱山の方が高値圏にあるのに対して石油メジャーは最安値は過ぎたとはいえ大いに安値圏です。
「買いやすい」ものから買うということからすると今はまさに「買い時」です。
首位のXOMも株価的には魅力的です。
<XOM>
10年チャートは
設備投資を積極的にしていたことが嫌気されているのかもです。
短期ではこんな感じ
<CVX>
堅実な経営で今回一番下落が少ないのはシェブロンです。
チャートは
どれを選ぶのがいい?
原油価格に影響を受けるので当然ながら3社似ています。
面倒なら3社買えば解決します。分散、資産としての保有なのでどう買っても問題なさそうです。配当的にはシェルですけどね。
とりあえず安いXOMとシェルが有力に思えます。
高配当派の方やトレード派の方は早くから目を付けていたので「自分には関係ない」と思わずに関わっていればシェルを30ドルくらいで買えた可能性はあります。
明日のOPECの臨時会がまとまれば一気に上昇する展開はありますね。
そうなると買いにくくなります。
OPECと場が開くのがどちらが先なんでしょうね。
今の値段ならとりあえずシェルは買ってもいいと思っています。
今回は以上です。
それではみなさんの投資が順調に進むことを願って記事を〆ます。
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