若くして米国株に投資して「ずっと市場にいる」のがほとんどの素人には最適解、資産家への近道
米国株以前は明確で簡単な勝ちパターンがなかった
米国株、インデックスにしてもよく使われるようになったのはここ10年ほどです。
それ以前はインデックスもむしろ新興国が人気でEEM(アイシェアーズ新興国)なんかは大変な時価総額でした。
しかし米国でも、そしてプロもインデックスETFを多用するようになりS&P連動ETFは大変な時価総額に膨れ上がっています。
日本円建てでもスリムとか楽天(VTIですが)など多数の人気商品があります。
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だからこれからは
「早くに市場に参入」「買い増しを続けて」「市場にとどまり続ける」
でだれでも能力に関係なく十分な資産を築くことができます。
年寄りの私からすれば羨ましい限りです。
とはいえ、このように環境が整った現在でも「投資で成功できる人は半数には絶対届かない」と思います。本人が納得できるレベルとなると20%を切るのは確実でしょう。
今日はその原因と対策を考えたいと思います。
売るという行為は基本的に要らない
米国株は過去ずっと成長してきましたし今後も成長するでしょう。
ただし現在は成長率が他の国よりも断然優れていますが、将来並ぶ、あるいは劣後する可能性はあります。その時は対応すればいいだけのことです。
成長し続けるのですから、個別株は別として、インデックスはずっと保有が正解です。
長期的には成長を続ける市場から離れる理由はありません。
しかし実際には、リーマン時のように、あるいはもう少し小さい下落でも、インデックス積み立てを止める人が続出します。
なぜなんでしょうか?
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「リテラシーが低い」といってしまえばそれまでですが、昔と比べれば格段に高くなっています。
機関投資家と個人投資家の区別ができていない
これが最大の原因だと思います。
20年以上の期間で長期に運用する個人投資家と違って、決算が気になり、顧客の流出・解約が相次ぐ機関投資家とでは全く条件が違います。
ところが新聞やテレビはそれをごっちゃに報道します。
「世界同時株安、株式を売って債券を買う動きが強まった」とNHKでも報道します。
「すわっ、大変だ今のうちに売らなきゃあ」と素人でも売る人が続出します。
この行動のどこが問題なのでしょう。
「機関投資家についていってるんだからいいんじゃない?」という返事もあるでしょう。
しかしこれには大きな誤解が含まれています。
「機関投資家は素人や市場よりも優れたパフォーマンスを出している」
「いつも適切に行動できる」
の2つです。
1つ目は「アクティブファンドの80%がインデックスに負ける」ことで違うことがわかります。さらにいつも正解を出せるなら彼らがインデックスETFを使うこともないはずです。
2つ目はリーマン時などの機関投資家の行動を振り返れば適切でないのは明らかです。
機関投資家にはそれなりの事情があり、私達は真似る必要は全く無い。
機関投資家は下落時には早めに株を売り、そして空売りもかけて市場から一目散に逃げます。そしてキャッシュや債券を買います。
だれもが同じ動きをするのでトータルではとても大きな、実態よりも行き過ぎた動きになります。
これは資産が一時的に痛むことを心配してのことです。
だから彼らなりに最適の行動を取っているのです。
しかし素人の私達にはキャッシュや債券に替える必然性はないです。
だから、株価下落時はむしろ行き過ぎて割安になるので「買い増し」のタイミングに当たります。
プロの動きを真似るのは「素人」の最適な行動とは逆の動きになります。
「市場についていく」というのとは違う
米国株は市場についていく「順張り」が効果が高いとされています。
持ち株が10つあれば上がっている株を「買い増す」方が下がっている株を「買い増す」よりうまくいきます。
下がっている「割安」の株を買う有名な戦略に「ダウの犬」「ダウの子犬」があり過去の成績も公表されていますが、インデックスとどっこいどっこいです。
しかもこの方法は年初にやり直す必要があります。
一方成長株投資ではインデックスよりも高いパフォーマンスを上げるのはさほど難しくありません。
例えばハイテクETFのVGTを買うだけでS&Pの2倍位のパフォーマンスを示してきました。
「好況だったから」といわれればそれまでですが、下落を含めたトータルでも大きく上回っています。下は2004年以来のチャート、上からVGT、ナスダック、S&P
リーマン時も特に下落が大きいわけでもないです。この時は金融の下げが大きかったからです。
過去5年ではこちら
上からVGTの122%ナスダックの81%S&Pび49%です。
S&Pの2倍以上、ナスダックの1.5倍のリターンです。
これだけみると「S&Pしょぼいな」と思いますが、十分優秀なのでお見捨てなく。
「市場が評価する」というのと「機関投資家が債券に逃げる」のは別だ
なので市場が評価している株、あるいはETFを買うというのは正しい戦略です。
しかし機関投資家が景気後退で株式市場から逃げ出して債券を買うのは全く違います。
彼らは株式市場を見放したわけではなくて「一時的に離れる」だけなのです。
市場の上下を利用して「儲けよう」「損を最小限にしたい」というだけなのです。
素人が一旦市場から離れると再参入は困難を極めます。
安かった時の株価が頭にこびりついて「割高」に感じられるからです。
「もう上がってしまった」「チャンスは過ぎ去った」と思いがちです。
「アンカー効果」と言われる投資家心理です。安い時の株価が「アンカー」になって行動を制約するのです。私もそうでした。
市場に居続けられる対象を買い続ける
「市場に居続ける」のが素人の最適解ならば、市場から逃げ出す必要がない対象を買う必要があります。
ここに「初めて米国株に参入」してきた人の誤解・落とし穴があります。
「素晴らしい株」「優良株」「有名な株」「馴染みのある株」「有名な人が勧めている株」を買う傾向があるのです。
それ自体はちっとも悪いことではありません。
しかし、そんな「素晴らしい株」も「持ち続ける」ことができなければ意味はありません。
人によって立場も買値も違います。
新規の人はJNJがオピオイド問題で130ドルを切ったといって不安になるでしょうが、50ドルで買った人には「痛くも痒くもありません」。だから「ほー、少し買い増すか」となり全く逆の投資行動になります。
一番保有しやすいのはインデックス、次が分野ETF
「下落しても売る衝動にかられない」という観点からは一番手はインデックスです。S&P、次がナスダックやダウ。先進国や全世界はS&Pよりさらに丸い投資です。
私が勧めているVGTも銘柄数が333もあり、ダウの30やナスダックETFのQQQの100より多いです。時価総額が大きいアップルやマイクロソフトの配分が多いとはいえ安心できる対象と思っています。
個別株も大いにやるべし、ただし配分は控えめに
「個別株を買うな」と言ってるのではありません。むしろ若いうちなら「やるべき」と思っています。
それはインデックスやVGTが優秀と言われても「ピンとこない」「本当の納得はしない」からです。
本当に納得するのは次に2つを経験した時です。
1つめ インデックスに勝てない時
アクティブファンドの80%は勝てないのですから恥じることではありません。
比較対象はS&Pでも良いですが、それだとVGTでも簡単に勝てちゃうので「VOO+VGT」連合軍との比較が適していると思います。S&Pの大体1.5倍のリターン。
手間や苦労を考えるとインデックスの50%増しは最低でも欲しいところです。
もし「VOO+VGT」連合軍に勝てたならテレビのプレバトじゃあないけど「才能アリ」です。おめでとうございます。あなたは少なくとも10人に一人の才能があります。100人に一人かもしれません。
調子にさえ乗らなければより多くの財産が作れるでしょう。
2つ目 大幅下落にあった時
景気後退の大幅下落もありますが、最近ではタバコ株とかJNJとかBAとかUNHとか全部私の保有株ですが、いろんな理由で下落がありました。あなたは大丈夫でしたか?
それぞれ下落で「売っぱらった」人は悔しい思いをしていることでしょう。
さらに市場全体の大幅下落となると心配は想像もつきません。
半分はインデックス系で持つと「失敗はなかったこと」になる
だから全部を個別で持つのはやめましょう。
全体の半分以下なら、下落で全部売ったとしても半分は残ります。
そして出直せば失敗は「なかったこと」になります。ただし若いうちならですが。
退職間近でやらかすと取り戻せません。労働収入の見込みが少ないですからね。
おやっ、こんなに長くなりました。
ピリッと終わりませんが、終わります。
それでは皆様の良い投資を!
お知らせ 保存型別ブログに新記事をアップしています→まずはイデコの枠を埋めよう、有利なものから優先的に利用する【リタイアに向けて失敗しない投資術6回目】イデコ編 - チンギスハンの安心の資産運用
このシリーズは残すために力を入れてていねいに書いているのでぜひ御覧になって役立ててください。今回はとりあえずイデコです。
今回の動画はこちら→ https://youtu.be/rgeBZg8DkUU
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