チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

【新卒一括採用】パワハラ、ブラックの温床、企業にメリットもない→早期転換を

就職情報大手リクナビからの情報流出の大問題

新卒者の「内定辞退予測」を本人の同意なく相手企業に渡るというあってはならない問題が起きました。しかも辞退情報を入手していたのはトヨタなど日本を代表する大企業でした。

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新卒での就職は日本の学生にとって一生を左右する大問題です。

私も就職が難しかった時代に卒業をむかえました。

今考えれば私の対応にも大きな問題があったのですがそれはさておいてこの新卒一括採用という悪癖が何とかならないものかと記事にしました。

新卒一括採用は先進国では日本特有の制度

結論から言うと「新卒一括採用制度」は学生には一方的に不利で、企業側にもメリットはなくなっているので一刻も早く転換すべきだと思うのです。

制度が就職側に不利だと思う理由

1 新卒で就職できる機会が一回しかない

新卒は大企業に入るには有利ですがその機会は一生に1回だけです。

その機会を逃した人には著しく不利に働きます。

本人に不利なだけでなく能力を活かせない日本全体の損失です。

2 スキルアップの行動がマイナスになる。

アメリカなどでは大学卒業後に他の大学で学んだり経験を積むことはよくあります。

「スキルアップ」につながり就職にも有利になります。

しかし日本ではせっかくの新卒の優位をなくす行為になって不利になります。

 

ハーバードに進む日本人は極端に減っているそうです。東大や慶応を出てさらにハーバードで勉強しても、新卒で就職した人より有利になるわけでは無いからです。

3 将来に向けての本当の実力がつかない

大学の2年生くらいから就職の準備をするそうですから4年間の大学生活も正味に勉強する時間は限られます。

広瀬隆雄さんが「日本の学生は大学名ばかり気にするがアメリカでは実力がないと大学名が通用することはない」

「専門の分野によって業界を牛耳っている大学や学部は違うのでハーバードやスタンフォードと言っても威力は限定的、日本のように特定の有名大学なら水戸黄門の葵の印籠のように、ははーとはならない」(多少脚色あり)とツイートがありました。

 

これはスポーツや音楽の世界を考えてみれば当たり前です。

いくら名門の大学を出ていても本人の実力次第です。

そんな当たり前のことが何で日本の企業社会では例外なのでしょうか?

合理的な説明を聞きたいものです。

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制度が生むデメリット

1 パワハラ、ブラックの温床になる。ついでにセクハラも。

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せっかく入った企業を辞めることには大きな抵抗があるために理不尽なパワハラが多発します。

日本に多いブラック企業もアメリカ人にはとんと理解できないそうです。

有給を取らせないなどの嫌がらせをした上司は部下の信頼を失い逆に解雇されるからです。上司に受けが良いだけでなく部下の人気もないと出世できないそうです。部下へのアンケートもあります。

 

2 スペシャリストが育たなくなる

入社した社員は会社に忠誠を尽くして一生会社に留まることを目標にします。

仕事内容を深めてスキルアップする努力がおろそかになります。

大量に採用していろんな部門をぐるぐる回して、さらに転勤もさせて専門が深まる余裕がありません。

野球で言えば、ピッチャーもキャッチャーも外野も内野もという具合です。

スポーツではそんなチームは勝てませんからそんなチームはありません。

スポーツでは不合理とわかっていることがなぜ会社では実行できないのか不思議です。

スキルアップしていれば転職にも有利です。会社は本人のスキルアップを応援すべきです

企業のメリットもない

就職する側には一方的に不利と思われる制度ですが、企業にもそんなにメリットがあるとも思えません。

以前はメリットがあったのかも知れませんが、社内にスペシャリストが育っていないことは企業の価値が低いことになります。

1 ミスマッチ、ムダが多発する。

大量に採用した素人の人材がぴったり企業にマッチすることはありません。

社内教育というのは考えてみればムダな制度です。

プロ野球のドラフトでは初めから、ピッチャー、キャッチャー、野手と分けてとります。関係なしに取って球団で野手をピッチャーに育てるのはムダが大きすぎます。

今までの野手としてのキャリアを一旦ゼロにしての出発だからです。

だから企業でも初めからそのポジションに適したスキルアップした人材を採用するほうが安上がりでムダがありません。米国はそうなっています。

2 技術の軽視につながっている。

医師や弁護士などは別にして日本では専門的な技術の保持者が軽視されています。

 

長くなりました。

せっかくの学生たちの能力を最大限生かすような制度に切り替えてほしいと切に願います。

こんな制度で得をするのはコネで一流企業に入社するほんの一部だけだと思います。

以上です。無理やり投資に関連付けて言えば、効率の悪い人事制度の日本は投資には向かないと言えます。

 

今回のyoutube動画は→https://youtu.be/0fuuHuC84f0

下手くそな動画にも関わらずたくさんのチャンネル登録ありがとうございます。元気が出ます。現在137名の方に登録いただきました。まだの方もよろしく。コメントもお待ちしています。

それではみなさまの良い投資を!

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