第4弾関税から1ヶ月経っての状況を見る、債券強し、デフェンス銘柄も
トランプによる第4弾関税での大幅下落から1ヶ月が経ちました。
S&Pインデックスです
関税表明で大幅下落して下げ止まりましたが50日線と200日線の間をうろうろしています。米中交渉が進展すれば50日線を抜けて上昇するでしょう。
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<超秘密の銘柄群の8月の成績は>
超秘密 | 5月から | 7月から | 8月から | 予想 | 予想 |
上昇率 | 上昇率 | 上昇率 | PER | 配当 | |
VOO | 0.21 | -1 | -0.8 | 18 | 1.8 |
VGT | 0.46 | -0.2 | -1.7 | 1.2 | |
MSFT | 7.8 | 1.6 | -0.1 | 25.9 | 1.4 |
V | 11.08 | 4 | 0.9 | 33.1 | 0.6 |
MA | 13.11 | 5.5 | 2.6 | 36 | 0.5 |
MCD | 12.27 | 5.7 | 3.2 | 27.3 | 2.1 |
SBUX | 24.56 | 14.2 | 1.2 | 33.3 | 1.5 |
NEE | 13.35 | 7.4 | 4.2 | 27.2 | 2.3 |
VGLT | 18.44 | 11 | 8.7 | 2.1 |
(1)S&PとVGTはマイナスになってしまいました。5月からの上昇率もごく僅かです。
(2)上昇率のトップは何と長期国債ETFのVGLTでした。
長期金利は現在で1.50%と8月1日の2.05%から大きく低下しました。
(3)MCD、SBUX,NEEといった大手ディフェンシブ銘柄が上昇しています。
各銘柄の6ヶ月チャートはMCDです
SBUXです。
NEEです。
NEEに至っては2年チャートでもこの安定感
昨日MCDとNEE、VGLTを少し買い増しました。
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なぜディフェンシブ銘柄なのか?
昨日の記事で
流れはハイテクからディフェンシブへ、小型株から大型株へ、超秘密9銘柄で検証 - チンギスハンのブログ
を挙げましたがもう少し補足したいと思います。
1 期待成長率がもともと低いから
直近の四半期決算2019年6月期での6社の状況を見てみます。
2019,6 | 売上 | 対前年比 | 純利益 | 対前年比 |
百万ドル | % | 百万ドル | % | |
MSFT | 33717 | 12.1 | 13187 | 33.1 |
V | 5840 | 11.5 | 3101 | 33.1 |
MA | 4013 | 12.2 | 2048 | 30.5 |
MCD | 5341 | -0.2 | 1517 | 1.97 |
SBUX | 6823 | 8.1 | 1372 | 61 |
NEE | 2996 | 22.3 | 1234 | 58.4 |
ハイテクは高い成長が期待されている
NEEを除けばハイテク系の売上成長率は高いです。
逆に言えばこれだけの成長率が期待されています。
それに対して非ハイテクは成長期待が低いです。
マクドなどは売上自体は微減です。利益もそんなに伸びているわけではないです。
これからは景気後退で量の拡大が見込めないと市場は見ている
だから成長期待が低い銘柄群の方が影響が少ないです。ハズレも少ないです。
ただし昨日も書きましたが「成長するデフェンス銘柄」が買われるので「成長がマイナスの企業」はお呼びじゃないので要注意です。
2 経費がかからないから
マクドやスタバはフランチャイズですから経費の負担が軽いです。
NEEは莫大な投資を必要としますが金利の低下は追い風です。
♣NEEは電力の中でも特に積極的な投資で知られている。風力や太陽熱も強い。
石油メジャーと違って原油価格に振り回されないのがプラス。特に天然ガスはシェールガス増産で価格が下がっているのもプラス。
3 売上に比例して経費がかからない企業がいい
ハイテク3社もその点では似ています。V、MAは定期的な投資は必要なものの自然に売上は増えていきます。圧倒的なブランド力があるからです。
MSFTも同様でクラウドの成長を現金で取り込めています。
最近やや伸び悩んでいますが下げたところは買い増しする予定です。
なぜ大企業なのか?
昨日の記事で「大企業が買われている」ことを書きました。
理由を書いていなかったので、ご質問もいただきました。
実はデータがないのでこれは私の考え、予想なんですが
1 ブランド力があり「景気後退期も安定した利益が見込める」
価格競争をしないで済むブランド力、ワイドモートを持つ企業が多いです。
上記の6銘柄はいずれもそうです。
2 経費削減効果が大きい
クラウド利用によるバックオフィッスなどの経費削減が進んでいます。
経理部門や労務管理、人事、カスタマーサービスなどあらゆる分野の専門のクラウド会社があります。
超大企業が劇的に人員を削減できて経費も削減できるのに対して、規模が劣る企業の削減率は小さいです。
だから売上が伸びない環境下でも超大企業は利益を伸ばせる構造をしています。
♣クラウドを供給するサイドでは激しいサービス競争が続いており利益は当分出せそうにないです。むしろクラウド需要側のメリットがこれから大きいように思う。
3 この1ヶ月の騰落率は
MGC超大企業-1.5%、S&P500-1.9%、VTI米企業をほぼカバー-2.0%
ナスダック-2.5%です。わずかですが大企業の優位性が表れています。
♣超大企業は時価総額が大きくS&PにもVTIにも大きな割合で入っているので差が小さい
とりあえず以上です。
9月1日からの関税実施の行方に注目ですね。
それではみなさまの良い投資を!
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