米国株バブル説を検証して対応も考える。
前回の「マクドやスタバは高値で買い続けても大丈夫か?」
は多くの方にご覧いただいてありがとうございました。
ただし結論が曖昧だったようでご指摘を受けました。
結論は「金利が低下し続けている間は大丈夫」です。
そして当分「金利が上がる原因は見当たりません」です。
今後結論を簡明に表すように努力します。元記事は書き直しました。
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さて今日は「不景気の株高」現象が米国で起こるという説についてです。
有名ブロガーでも書いておられる方もいらっしゃいます。もっとも暴落説と両方書いておられる方もおられます。必ずどちらかが的中するのでスマートですね。
私の記事は予想というより「対応」「対策」に主眼を置いています。
景気が低調でも株価が高くなることはある。
俗にいう「不景気の株高」現象です。米国に限ってのことですが。
その根拠は、米国以外にお金の行く場所がない。
1 各国の金融緩和でお金が余っている現象。
ドイツや日本では長期金利(10年国債)はマイナスです。日本は現在マイナス0.27%
唯一の米国も利下げして緩和に転じています。
米国の長期金利も1.5%くらいで米国債券にお金が流れ込んでいます。FF金利が2.0-2.25%なのでほぼ1%のディスカウント→債券はそれだけ高値圏。
世界の2京ー3京円と言われる投資マネーは吸収されることもなく有利な投資先を求めてさまよっています。
2 投資先は相対的に有利な米国に集中する
世界貿易が停滞し、供給過剰が続いている現在投資先は米国にするのは自然です。
米国は貿易依存度が世界平均の43%に対して20%と低く内需型だからです。
以前は世界最大だった石油の輸入も現在は世界最大級の産出国になり自給できます。
工業製品の輸出の割合も小さく従って供給過剰、在庫過剰も他国よりは少ないです。
ファブレス化で工場が海外にあるからです。アップルは工場を持っていません。
投資資金が比較優位な米国に集中するのは当然です。
3 株式市場も上昇トレンドを維持している
株価も長期では上昇トレンド内にあります。下はS&Pの5年チャート。
まだ長期上昇トレンドは崩れていません。
4 金融以外は金利低下は恩恵が大きい
7月にFRBは利下げをしましたが株式が高値を更新しているのに利下げするのは過去にはなかったことです。
パウエル議長は「米国は堅調だが他国が貿易戦争で不透明だから保険的な意味合いで利下げする」と言いました。貿易戦争を仕掛けているのは当の米国なのですが。
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5 金融緩和は金融業以外の株価を後押しします。
「超秘密の銘柄群」で見てみると
超秘密 | 予想 | 予想 |
予想PER | 配当 | |
VOO | 18 | 1.8 |
VGT | 1.2 | |
MSFT | 25.7 | 1.4 |
V | 31.9 | 0.6 |
MA | 34.4 | 0.5 |
MCD | 26.9 | 2.2 |
SBUX | 32.7 | 1.5 |
NEE | 26.2 | 1.4 |
VGLT | 2.1 |
すべての銘柄がインデックスのPERより高いです。つまり人気があり有利と見られています。
中でもディフェンシブ銘柄の勢いは当分止まりそうにありません。
下は昨日1.9%高と9銘柄中上昇率トップのSBUXスタバの2年チャートです。
6 ハイテクが再上昇するとバブル説も現実味
これで現在足踏み状態のハイテクに火が付けば「バブル説」も現実味を帯びてきます。
下はMSFTの2年チャート
今回の四半期決算を見ると対前年比%では
2019,6 | |||
売上 | 営利益 | 純利益 | |
対前年比 | % | % | % |
MSFT | 12.1 | 19.5 | 48.6 |
V | 11.5 | 35.5 | 33.1 |
MA | 12.2 | 23.8 | 30.5 |
MCD | -0.2 | 0.5 | 1.4 |
SBUX | 8.1 | 8 | 61 |
NEE | 22.3 | 52.4 | 58 |
ハイテク3銘柄は売上、利益ともに順調です。今後の景気後退でも鈍化はあるでしょうが伸びるのではと見ています。理由はV、MAは消費が落ち込まない限りは伸びますし、MSFTもクラウド化はまだまだ続くでしょうから。
2000年のハイテクバブルのときには利益が伴わない上昇でしたが、今度の景気後退では実際の稼ぎがあるので耐久力はあると見ています。
7 過去を見てみると
過去5回の金利逆転が起こってから景気後退になるまでには平均1.5年の期間がかかりその間に株価は20ー30%上昇しました。これは指数での話です。
ジャンルを絞ればバブルも過去には起こっています。
現在と似ていると言われる1998年からのナスダックのチャートです。
一般にITバブルと呼ばれているものです。ナスダック指数で2年で3倍になっています。その後長い低迷が続きました。
さらに個別ではすごいです。同時期のダウ銘柄CISCOシスコシステムズです。下の濃い青の線が上記のナスダックの線です。
2年で10倍ほどになっています。しかしシスコは大型株です。値動きはこれでもまだ保守的です。さらに小型でさらに高騰した銘柄は「数知れず」の状態でした。
これは世界的に低調で投資先が少ない中で、投資資金が米国に、それもハイテクに、さらには小型株に流入したからだと言われています。
8 VGTで享受が可能
とはいえ素人、凡人がピンポイントで上昇する銘柄を掘り当てるのは至難です。
ハイテク系である確率は高いのでVGTを買っていれば取り込めます。
単独銘柄ほどの効率はありませんが「外さない」メリットがあります。
さらにVGTならたとえ「ハイテクバブル」が起きなくても一向に困りません。ずっと保有すればいいわけですから。
個別では上記3銘柄は手堅いと思っています。
今日の結論
株高でも金融緩和が続けば十分説得力があります。実体経済が良くなければ利上げはできませんので何%かわからないですが可能性はあります。
とにかくうっかり揺さぶりに悲観して市場を離れないほうがいいことは確かです。
♡追伸とお礼
昨日の記事で「もみあげさん」のマクドの記事を勝手にご紹介させていただきました。そのご縁で多くの「もみあげさん」のフアンの方にも弊ブログを読んでいただきました。ありがとうございます。
もみあげさんのブログはこちら→”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-
もうすでにランキングでも上位にいらっしゃいますがさらに上位で見かける日も近いですね。「もみあげ」さんのような「具体的で内容が濃い」ブログは私のようなシニアにもいい勉強と刺激になります。私も若い皆さんにがっかりされないようにレベルアップに努めます。ご意見やアドバイスも下さい。今後ともよろしくおねがいします。
それではみなさまの良い投資を!
永久保存型の別ブログも御覧ください。チンギスハンの安心の資産運用
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