マクドやスタバは高値で買い続けても大丈夫か?
質問をいただきました。
割安でないスタバやマクドを高値でも買っていく理由はなんですか?
私の「超秘密の銘柄群」にはディフェンシブ銘柄が3つMCD、SBUX、NEE入っています。それらはいま人気の渦中にあり安値を待って買おうと思っていてもなかなか買えません。
そこで高くても買う銘柄群としてこの3つを挙げたのです。
ご質問は高値で買っても「大丈夫なの?」ということだと思います。
結論から言うと「金利が下がっている間は大丈夫」と見ています。
そして金利が反転する理由はいまのところありません。
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これは
金利上昇期はこれらの銘柄は不利
今後米国が金利を再び上げるようになるとこれらの銘柄群は不利になります。
昨年の前半FRBが金利引き上げを続けていた時には他の銘柄より不利でした。
下はS&PインデックスとMCD、SBUX,NEE2年比較チャートです。
青い線がS&Pインデックスです。上からオレンジがSBUX、赤がNEE、緑がMCDです。
昨年10月からの下落までは2018年はこれらの銘柄群はインデックスより下にあります。
ちょうどFRBが金利の引き上げを実施していてそれがさらに続くと予想された時期です。
今年になってFRBの方針が「金利引き上げ凍結」→「金利引下げ」と緩和的になりインデックスを大きくオーバーして現在に至っています。
なので投資家の選択肢は金利だけに注目すると
1 これからもこの傾向が続いて低金利に向かう→買い増す
2 そうは思わない→買わない
3 むしろ金利は上昇する→売る
の3択になり私は1と見ているのです。
金利が上昇しないと思うその理由は
(1)米国の消費は堅調だが工業生産指数や住宅などで陰りが見られる→テコ入れが必要。
テコ入れは①金融緩和と②政府の財政出動③減税が考えられます。
(2)世界的に需要が停滞して供給過剰になっている→設備投資の資金需要がない→金利低下
(3)世界的に貿易が停滞している。
(4)金余りの状態になっている。→投資資金の行き場所がない→債券が買われ金利低下
(5)米国以外にまともな投資先が見当たらない→米国に資金が集まる→株、債券が買われる
(6)米国のインフレ率が落ち着いている。
(7)米国の景気の過熱感がそうでもない。などです。
♣大切なのは世界と米国では相当な温度差があることです。ドイツや日本ではすでに金利はマイナスの金融緩和の状態にあります。また経済的には新興国を筆頭に米国よりかなり悪いです。
♣先日のパウエルさんが講演で「米国は大丈夫だが米国以外は不確定要因が多いので金利引下げが妥当」と述べました。世界景気は中国を中心に良くない状態です。
しかし金利低下はかなり織り込まれている
現在米長期金利が1.5%、FF金利が2.0ー2.25%です。
FF金利から考えると長期金利(10年債)は2.5%は必要ですから1%ほど先取りしています。
今度の9月の利下げは確実視されていますがそれ以外でも3回ほどの利下げはもう織り込んでいます。特にこの1ヶ月の金利低下は2.0%→1.5%と急激でした。
「行き過ぎ」「急激すぎ」と見ている人もいます。
下は過去10年の長期金利の動き(SBI証券)
確かに今年に入ってからの下落は急激です。昨年の終わりの3%からすると半減です。
それに対応する債券価格は長期国債ETFのVGLTの2年チャートです。(超秘密に入っています)
今年に入って価格は急騰しています。
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一方MCDの株価は
上記の長期債券と似ています。
投資指標はインデックスより割高→人気がある、有利と判断されている
超秘密 | 予想 | 予想 |
PER | 配当 | |
VOO | 18 | 1.8 |
MCD | 26.9 | 2.2 |
SBUX | 32.7 | 1.5 |
NEE | 26.2 | 1.4 |
VGLT | 2.1 |
S&Pの平均予想PERの18と比べるとMCDもSBUXもNEEも割高です。それだけ市場が有利と判断しているわけです。
逆にインデックスより低い銘柄群は金利低下がマイナスに作用する金融があります。
債券と比べると
シンプルに金利をもらうなら債券もあります。現在VGLTで年2.1%で毎月もらえます。
さらに長期金利が低下すると本体の値上がりも期待できます。相当織り込んではいますが。
業績がプラスなら株式の方が有利。
上記のMCDでみるとPER27なので年間利回りは3.7%です。VGLTの2.1%と比べて有利です。
だからポイントは
その企業の業績が今後プラスでいけるのか?
になります。景気変動の影響が少ないマクドやスタバや電力は影響が少ないと市場が見ており上昇が続いています。
「高配当」だから上昇しているわけではないです。
高配当株を探すのではなくて①ワイドモート、ブランドがあり②売上、利益が不景気でも下がらない企業を探す必要があります。
ハイテク系でもMSFT、V、MAもその点では不景気の影響を受けにくいと見ています。
リーマン時を振り返るとマクドは下落がほとんどなかった
リーマンが起こった2008年から2010年末までのMCD、S&P、ナスダックの比較チャートです。
指数が半分くらいに下げているのにマクドはほとんど影響がありません。その後は指数に連れて上昇しています。
この過去の実績は偉大です。「多数の予測は実現」するからです。
個々の業績は要チェック
個別の業績についてはていねいに見ていくしかありません。もっともMCDやSBUXは多くの人がカバーしていてブログにも書かれるので日本語でよくわかります。
業績が落ち込むようなら売却もやむを得ないです。
またMCDでは新進気鋭の人気ブロガー「もみあげさん」の詳しい記事があります。
米国マクドナルド(MCD)銘柄分析 フランチャイズ経営が最大のリスク? - ”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-
金利が上昇する場合は
現在では確率は低いですが金利が上昇する場合としては
(1)米でインフレが許容範囲を越える
(2)不動産、株の資産バブルが発生する
(3)景気が加熱する
ですが(2)はありえます。株価が最高値なのにFRBが利下げをするなんて過去になかったことですから。
それについては記事を改めます。
今日は以上です。
それではみなさんの良い投資を!
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