【ボリス英新首相】合意なき離脱で株価暴落は起きるのか?
こんにちは
2019年7月29日(月)記
合意なきEU離脱が濃厚
合意なき離脱も辞さないと宣言しているのだからそうなるでしょう。
メイ首相の元でさんざん妥協点を探ってできなかったし議会も承認しなかったので今後もすんなり合意は考えられません。
スポンサーリンク
問題はその影響がどのくらいかです。
そして現在米国は史上最高値を更新しているが株価大暴落はあるかですが?
下落は一時的だろう
結論からいうと国民投票の時と同様に下落は一時的限定的と考えます。その理由は
1 英国には影響は大きいが世界的な問題ではない。
2 もう織り込んでいる部分が大きい。
とはいえ英国での悪影響は避けられません。
1 現在ゼロの関税が平均5%かかる。時間もかかる。
現在は欧州との間の人、モノ、カネは自由に行き来しています。
英国の貿易依存度は39.8%(2016年)です。
大陸との貿易が手間ひま、お金がかかれば影響を受けるのは当然です。
自動車は関税が10%だそうですからより影響は大きいです。
だから産業は大打撃を受けることは確実です。
2 マイナス成長に転落
しかし英国民が選んだ選択なので仕方ないです。
3年位はマイナス成長になるという試算もあります。
既存の産業だけでなく主力の金融業も大打撃です。
金融センターとしての地位も危ういです。
対象から欧州が外れてイギリスだけになればローカルになってしまいます。
相対的にニューヨークの地位はますます上がります。
スポンサーリンク
3 ポンドは6%ほど下落
これらによりポンドは6%くらいの下落が予想されています。
これはドル建て、ユーロ建てでは英国の物価、賃金、不動産価格が下落することを意味します。
現在は昼食に2千円ほどかかるそうですから日本人からみればまだ高いかも知れませんが。
通貨安→輸出は有利
ですからしばらくすれば均衡が取れていくのでしょう。
また多国籍企業ではポンド建ての株価は上がるとされています。BPやシェルやブリテッシュアメリカンタバコなどです。ユニリーバも。
4 長期的には心配ない
金融を別にすれば旧来産業が影響を受けるのは致命傷ではないと見ます。
自動車やその他工業は英国でなければならない必然性はないです。
東欧などに移っていくでしょうから。
これから伸びるIT産業では英国は米国とともに強いです。
だからこれを機会に産業構造を変えると思えばいいことなのではないでしょうか。
ただし当分は国民の犠牲も相当なものでしょうが。
5 スコットランド独立運動をどうするのだろう?
EU残留を主張していたスコットランドとの関係は悪化しそうです。
もともと民族も違うし、長い抗争の歴史があるし、イングランドのエリートのボリス氏に対する反感はマックスでしょう。
独立運動がより高まるのは確実です。
ボリス氏はスコットランドをばかにする、見下す発言を続けてきました。
これからのやり取りが見ものです。
またEU国のアイルランドとの国境の問題もあります。
アイルランドへの移住が増えるでしょう。
6 欧州との関係が少なくなった分米国との関係が増す。
友達や味方が少ないトランプ氏としては安倍さんともうひとり増えるのは心強いでしょう。
政治的にも経済的にも米英同盟は強化されます。
欧州とアジアの島国が強固な同盟国というのも面白い図式です。
下げたところは格好の買い場
1 下げる理由としてはぴったり
下げたい人たちもいます。
米国株は長期間上昇を続けてバリエーションも相当高いです。
下はS&Pの10年チャート
10年で3倍になり節目の3000を突破しました。
このまま上昇するのにはエネルギー不足に思います。
昨年の暮のように一回下げた方が都合がいい人も多いでしょう。
下げる理由としては「英国が大変だ」というのは説得力があります。
下げたところは格好の仕込み場と思う
英国の混乱が米国にそんなに影響があるわけではないので、金融なんかむしろ競争相手が弱体化してプラスだろうし、米英関係が強化されるのもプラスだし、で問題なしとみます。
だから合意なき強硬離脱での混乱一時的な株価下落は格好の仕込み場と考えます。
下はナスダックの2年チャート
下げ幅としては10%ほどか。
昨年暮れの20%までは下げないと見ています。
以上です
それではみなさんの良い投資を!
お願い
ランキングに参加しています。下をクリックして応援いただけばありがたいです。よろしくおねがいします。
スポンサーリンク