フェイスブックの仮想通貨Libraの可能性とハードル。V、MA、PYPLへの影響は?
こんにちは
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V、MA、UberもFBの仮想通貨構想に参加。
FBが18日に発表する仮想通貨Libra構想にV、MA、Uberが参加を表明しました
1千万ドルを払っての参加です。
VやMAにとっては1千万ドルは軽いですから保険をかけておく意味合いです。
FBの株価は情報流出や反トラスト法で下落していましたが期待感からか昨夜も買われ2.18%高の181.33ドルと堅調です。株式市場では「夢を見させてくれるプロジェクト」は貴重です。下はチャート
新通貨構想の将来性と懸念をわかる範囲で整理しました。
1 名前はLibra(リブラ、てんびん座の意味)
2 FBのMessengerやWhatAppのアプリを利用して無料で送金ができる。
3 通貨自体が一定の価値を持つステーブルコインになる。→価値が乱高下しない。今の所バスケットに連動。
4 中央管理型。ビットコインのような分散型の①遅くて②高いコストを回避
5 マネーロンダリングを避けるために透明性を持つ。
6 1千万ドルの出資を百社募る。(ノードになり運営に関与する)
7 6月末に運営をはじめ正式なリリースは2020年から。
8 担当はPayPalの元社長でMessengerの副社長のDavid Mrcusを中心に50名以上
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考えられる可能性と懸念、他社への影響
1 通貨バスケットに連動すること。ペイパルは助かった。
通貨バスケットになる予定だそうですが複雑になります。なぜドルに連動させなかったのでしょうか?理想主義なのか通貨当局の反対を恐れたのか。不明です。ドルベースにできればシンプルだったと思いますが。日本のメガ銀行が円ベースの仮想通貨の計画がありますから可能だとは思いますが。個人的には残念。
とにかくドルベースのペイパルの送金システム「Venmo」は助かったと思います。むしろ存在感が増す可能性があります。
米国民にとって米ドルの安定性は捨てがたいからです。
さらにユーロやポンド、元の先安感を考えると、対ドルでは下落しそうです。
2 FBに膨大なデータが蓄積する
うまく行けばデータ収集では優位に立ちます。それをどう活かすかは別問題ですが。
3 V、MAへの影響は?
Visaは先日独自の国際送金システムの計画を発表しました。
国際送金へのフィンテックでの進出は間違いないでしょう。MAも。
LibraでV、Maが負の影響を受けるとは私には思えません。影響が大きいのは既存の銀行間送金でしょう。
4 ドル基軸のPYPLは存在感が増すと思う。
ペイパルの決済システム「Venmo」はもう確立されて米国では広く使われています。
Libraがそれに取って代わることはないでしょう。
米国人がドル以外を信用するとは思えません。またレートを気にするコストもかかります。
むしろ「Libra」と現実経済との橋渡しをする存在として重宝されます。
新通貨は物理的なATMも設けると言っていますが、流れに逆行しています。
現実的にはLibraをドルに転換してVenmoやV、MAを用いて使う流れになりそうです。
私はPYPLの保有がありませんが急いで保有を検討します。下はペイパルのチャート
米中戦争も関係なく順調に上昇中です。116.17ドル。予想PERは50強。
♡元ペイパル社長のデビッド氏と現在のペイパル社幹部との関係は不明です。
4 FBがどれだけ恩恵を受けるかは未知数
各国の通貨当局、金融当局との折衝もあり長い道のりだと予想します。
通貨が不安定な発展途上国などは歓迎のシステムでしょう。
むしろ米国以外での方が歓迎されるかもしれません。中国以外で。
FBの売上や利益に寄与するのはずっと先のことだと思います。
その間、運営をめぐってさまざまな問題が発生するでしょうし。
特に中央管理型のシステムなので不都合が起きたときにFBは管理者責任があります。
むしろ1千万ドル払ってノードとして参加したV、Maの方が「いいとこどり」できる可能性が高いです。
だから自分はFBを買うのはなしにします。
ここまでの結論
1 夢のあるプロジェクトだが道のりは遠いと予想
2 FBの運営責任の負担が大きい。一方利益化はずいぶん先になりそう。
3 当局との関係が不明。
4 ドル基軸でない点は米国人には使いにくいと思う。
5 決済系3社のV、MA、PYPLへの負の影響はない。PYPLは米国ではむしろ拡大が見込まれる。→個人の感想です。
注意 この記事は素人で凡人の私が書いたものです。またまだ不明な点も多いので参考に留めて投資にあたっては自分で裏をとってください。
それではみなさんの良い投資を!
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