米国債の長短金利が逆転は何がまずいか。私達はどうすればいい?
こんにちは
米国債の短期の金利が長期を上回る現象が起きています。
昨日サラッと書いたのですがもう少し詳しく書きます。
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1 現在の状況は (2/23ブルームバーグ)
FF金利が2.25~2.5%・・・FRBが決めます。
米国債3ヶ月 2.44% 6ヶ月2.46% 1年2.44% 2年2.32%
5年2.24% 10年2.44% 30年2.87%
10年国債の金利を長期金利といいます。
長短金利は2年債と10年債で見るのがデフォルトです。今回はそこでの逆転はないです。
6ヶ月以内の短期金利が2年、5年を上回っています。また6ヶ月が10年を上回っています。
2 直接的な影響は中小企業がお金を借りにくくなること
銀行はリスクをとってお金を貸します。見返りは長期だと高い金利が得られるからです。
しかし短期債券で高い金利が得られるなら「貸し倒れ」リスクをとって貸し出すメリットが薄れます。
いわゆる「貸し渋り」がおきます。日本でもありました。
信用力が低い企業が借り入れが難しくなり倒産リスクが増します。
これが実際の影響です。
実際の実害が出るまでは数年かかります。すぐにどうこうという話ではないです。
また信用力のある会社の場合は問題になりません。電力とかの公共企業とかです。
さらにアップルやマイクロソフトなどのハイテク大手もキャッシュリッチなので資金調達には困りません。いざとなれば債券発行もできます。
3 解消するにはFRBが金利を下げればいい
FF金利を下げれば短期金利も下がりますから逆転は解消します。
しかし実際の影響もないうちにFRBが動くことはないでしょう。
動くとしたら0.25%の刻みで9回の利下げ余地を持っています。
4 世界的に金融緩和の状態にある
リーマンショック以降金融緩和で①金利は低いし②量的緩和でお金はじゃぶじゃぶの状態です。このような中で企業の資金調達にどれほど悪影響があるかは未知数です。過去の事例は当てはまらない可能性があります。
5 精神的な「おどし」としては十分なインパクト
歴史的には5回とも金利差逆転から9ヶ月から19ヶ月で株安が発生しています。
この際金利差との因果関係はどうでもよくて100%の実績が相場への心理的なインパクトななっています。
株価を叩き落とす時の材料に使えます。
金利差逆転は市場関係者が気にしているだけでなくFRBも注視していることが昨年の議事録からわかっています。
6 素人投資家はどう対応すればいいか?
今回も結局は当たる確率が高いと思います。要は9ヶ月から19ヶ月の間に株安が起こればいいわけですから。2020年からリセッションの確率はFRBも指摘しているように高いです。
だから逆転との相関関係は不明でもさらに実績を塗り替えます。
私達の対応としてNGなのは
☓ おどしに振り回されての「不必要な売り」。
あとから見たときに下落の前に「金利差逆転があったね」といえます。
これから何回もどこかで逆転が起きるたびに「売りの材料にされる」んだと思います。
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すぐに株安ではない→下がったところは買い場といえる。
今後も度々おこりそのたびに株価も下げるでしょう。
どこかでは「仕込み」は必要なのでそういう局面はコツコツ買うのが長期的には報われると考えています。一気に買うと本格的な下落になれば、そのときにしっかり買えないので。
具体的にはS&Pの予想PERで16以下は買っていけば長期的には安く仕入れたことになるというのが自分の方針です。
ただし規模の小さい企業や赤字の会社は売られやすいので注意が必要です。
以上です。あとドイツの減速は中国が減速しているので程度織り込み済みだと思います。ドイツ銀行が破綻に向かえばまた別ですが。株価は長期下落中。民間銀行です
それでは皆様それでは皆様の良い投資を!
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