【パウエル発言】で株価急騰。ハト派転向は本物か?
昨日のNYはまさに爆上げでした。2つの好材料がありました。
1つ目の好材料。雇用統計が好調だった。前月の17.6万人増→31.2万人(予想18万人)
失業率3.9%(0.2%悪化)時給対前年度比 3.2%とまことに順調。ところが余り好調だと「FRBに利上げの口実を与える」ことで逆に株価下落の原因にもなってきました。
2つ目の好材料
FRBのパウエル議長が前の2人の議長との対談で、市場や実体経済に柔軟に対応する。として「利上げ路線」の変更もあることを表明しました。これを市場は素直に好感。
S&Pが2531.94 3.43% ナスダック 6738.81 4.26% ダウ 23433.16ドル 3.29%
と爆上げしました。
チャートを見ると
先月のFRBのFOMCでの利上げを嫌気して下落が止まらずやっとクリスマス明けに反発したと思ったら今度は時価総額首位のアップルの大幅下方修正でまたしても3日は大幅下落。市場は悲観で包まれていました。その結果10年債は2.56%とFF金利と変わらない水準に下げ、6か月債と1年債が2年債と5年債の利回りを上回るという逆イールドが起きていました。市場はビビりまくっていたわけです。
ドル円も一時104円台とフラッシュクラッシュをおこし(起こしたというべきか)ツイッターでフォローしている方から800万超が吹き飛んだとの報告がありました。1千万クラスはごろごろいる惨状です。米国市場が終わり日本市場が開く間の薄商いの「魔の時間帯」を狙い撃ちされたようです。通貨FXの怖さを思い知らされます。強制ロスカットですね。
余談ですが、ボリュームが3千兆円近いS&Pインデックスの方がはるかに安全に感じますね。3倍ETFのブル型SPXLとベア型SPXSでやる方が安全に思いますけどね。
パウエル氏のハト派、市場寄りは本物か?
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金利上げつまり金融引き締めに柔軟に対応する。とのことですが考えてみれば当たり前のことを言っただけですね。株式などがリスクオフになれば景気後退につながりますから。市場はどうもオーバーに反応する傾向が強いですね。
12月の利上げの時は「タカ派」と受け取られました。予定通り進めると言っただけですが甘い言葉を期待していたのでしょう。→失望から大幅下落。
市場に催促された面がある。
12月にわりと普通に対処したつもりが「大幅下落」で反応されたのでFRBはあわてたのでしょう。そしてとうとう・・・という感じがします。ちょっと遅すぎた感じがします。今後適切にスピーディに対応してくれるのか?という疑問は残ります。
株価が戻したときに「次の手を打つか」どうかで判断できる。
今回の発言である程度は戻すでしょう。ただし前回高値を抜けて上昇トレンドに復帰できるかはまだ不明です。ある程度戻して足踏みしたときにコメントを出して「利上げ終了」などを示唆すると上昇トレンドに戻ると思います。
引き締めの停止は当たり前の政策に見えるが
減税効果が切れて、貿易戦争でアップルの減速が伝わった現在、他の企業の下方修正も続くでしょう。そんな中で「引き締め」とか実情にあってません。だから緩和とまではいかなくても「一旦様子見る」くらいは当然です。だから今回の声明はむしろ遅すぎたと思います。
とはいえ好材料には違いないので一気にマインドが好転しました。直近高値のS&Pで2800を抜けるかどうかはまだわかりませんが当分戻していくでしょう。
どう対応する?
政治であり、人のすることなのでどちらに転ぶかは予想がつきません。どちらかに賭けて動くのはリスクがあります。とはいえ空売りをする個人の方はいないでしょうから、上がる分には被害はないといえます。
チャート的には当分上昇が見込める形をしています。S&Pだと前回高値の2800を抜けるかがポイント。
蛇足ですが自分の方針は
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1000ドル割れ説も出ましたが、1575ドルまで戻しました。このまま見守って前回高値を抜けないようならそこで処分します。抜けばそのまま持続。
(2)今月からインデックス積み立てを開始。
NISAで少額で始めます。対象は世界と米国、米国高配当ETFを日本円からです。
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