リタイア者が犯しやすい投資のミス(1)投資は無理にしなくていい
昨年リタイアした66歳シニアです。
リタイア者、シニアにとっての投資について今まで勉強したことや経験から自分のためにもまとめておきたいと思います。
自分なりの感想です。年代やポジションでは当てはまらないことも多いかもしれません。参考になるところだけ取り入れてください。
そして当てはまらないところは遠慮なく切り捨ててください。
1日目のテーマは「リタイア者にとっての投資の位置づけ」です。
投資ほど、各自の立場でスタンスが変わるものも少ないです。
何十倍にもすることを目指す人もいれば、安全な運用を目指す人もいるし、はたまた、一生涯投資とは無縁な人もいます。
1 リタイア者が投資に求めるもの。
完全な合理性で最善の投資を目指すのは若いうちは当然だと思います。
でも、残りの年月が計算できるようになると、合理性だけでは満足が得られません。
心理的な要因も大きいからです。
本や週刊誌などに出ている退職者向けの投資には、この心理的な見方が欠落しているものが多いようです。
(1)リタイアすると労働収入が見込めない。
つまり、投資でのマイナスを労働収入でリカバーできません。
シニアは一般に金持ちだと言われますが、この点では損失に対しての抵抗力は決して強くないと考えます。
具体的には総資産の2%くらいがリスクの目安と感じています。もちろん個人差はあります。
従って、よく見られるモデルケースはリスクの取り過ぎである場合が多いと思います。
(2)リタイアしてからどんどん増やすことを求めるのは無理がある。
結果として資産が増大するケースは多いと思います。
しかし、資産を大きく増やすことを前提とした投資は、それまでの経験・能力に大きく依存します。
人並み以上の能力はないと思えば、より保守的な運用が現実的です。
(3)投資をしないときの生活設計ができるか。
投資を全くしないときの生活設計を考えてみます。
収入面では年金・その他の収入です。
支出面では、どのくらいの経費がかかるかです。
地域差も大きいので、よく本に出ている夫婦で30万円とかの数字は当てになりません。
家賃が要るかどうかだけでも大きく変わってくるからです。
理想は、その範囲内で十分な生活が成り立つことです。
(4)投資を必須と考えるとミスが増える。
今までの経験や能力を度外視して「退職したら株式投資」と考えると、リテラシー以上の投資をしがちです。
何しろ退職金とかの資金が豊富ですから。
しかし、投資をしなくても生活が成り立つなら「株式投資」の立ち位置はぐっと楽になります。
そうするとミスはぐっと少なくできます。
ということで今日の結論は
「投資は無理にしなくていい」と考えると「気持ちに余裕が生まれミスがぐっと減る」
という点です。
もちろん株式投資には、多くのメリットがありますから、「デメリットやリスクを抑えることができればする方がいい」と考えています。
リタイア者、シニアにとっての株式投資のメリットと、その利用法については次回にします。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
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