グーグル囲碁AIに見る株式投資の現在・未来
米国株投資家のみなさんこんにちは
2018年9月19日(水)記
ほぼ1月ぶりの投稿です。
義母の認知症はますます進んでいます。
先日要介護度2の認定を受けました。
1か月ほどでさらに進んだようです。
時には、自分の子供に「どちらさんですか?」と聞くこともあるようです。
今、適切な施設などを探しているところです。
個人的には特に自分自身長寿は望んでいませんでしたが、健康に気をつけないと周囲への迷惑、特に奥さんに迷惑がかかると思い、いろいろ見直しているところです。
①食事②運動③頭を使うこと どれもそれぞれ面倒で大変ですが見直しています。
その中で、③頭を使うこと・・・の一つとして囲碁を勉強しています。
さて、現在の世界最強の棋士はだーれ?
はい、残念ながら人間ではありません。
グーグルが開発した「アルファ碁ゼロ」が最強とされています。
もっとも、グーグルが公表していないだけでさらに強力なバージョンの開発も進んでいることでしょう。
今年の1月にアルファ碁ゼロの対戦棋譜が公表され、プロ棋士の三村九段が親切にも解説されていることを知りました。(三村先生はNHKでも抜群にわかりやすかった、HPで無料で見られる。)対アルファ碁マスター、対アルファ碁ゼロ
アルファ碁ゼロの特色は
①人間の棋譜を全く参考にしないで、自分で強くなった。
②一局を2~3秒ほどで終えるそうで、1日に数万局の対局が可能。
③わずか3日で進化した。
人間の対局を参考にしていないので、今まで以上に斬新な手がみられます。
傾向としては
1 地にからい。(地をがめつく稼いでいくことを囲碁ではからいと表現します)
2 死活を完璧に読み切る。
3 完全に損得で判断するので、石が死ぬことを何とも思わない。
4 知らない間に優位を確立している。
「勝つ」というのがオーダーなのでしょう。だから一旦優位を確実にしてからは、その優位を広げようとはしません。つまり少しでも勝てば十分ということなのでしょう。
優位になるとひたすら安全で固い手を選んでいます。
だから、最善を選んでいるわけではないようです。わざと損な手を打ったりもします。
これは単にプログラミングの問題でしょう。
不必要な手は打たないので人間の碁との差は大きいです。
「形が美しい」とか「安心できる」という要素はないですから。
でも、意外と手厚く自然な手が多いです。(隙がないことを厚いといいます)
プロ棋士も参考にされているようです。時代によって常識は変化するということでしょう。
さて本題です。
株式投資でもAIは利用されているでしょう。
表に出ているものもあれば、こっそりプロが利用しているものもあるでしょう。
ゲームで最も人間を破るのが難しいと言われた囲碁でも人間をはるかに超えているのですから、株式でも最強でしょう。
※囲碁の盤は19路×19路なので終局までの打つ手の選択肢合計は(361ー終わった時の隙間の数)!となる。
囲碁から類推すると株式AIの特色は
1 利益の総和の最大化を目指す。
2 個々の銘柄での成績は気にしない。
3 損切りに抵抗は感じない。
4 株に好き嫌いしない。
5 買値を気にしない。
6 広い視野で全体で見る。
でもこれは人間の我々が目指していることでもあります。
下げて割安感を感じることもなければ、上げて割高感を感じることもないでしょう。
昨今のハイテクの上昇ぶりをみていると、
「機関投資家でのAI利用は相当に進んでいるのでは」と勝手に感じたことでした。
「もうだいぶ上げてきたし大丈夫かな」なんて心配はしないでしょうから。
でもその分逃げ足もドライですから、人間の私たちも気をつけないといけませんね。
個人的にAIが利用できればうれしいですが、市場参加者の多くがAIを使うようになった時はどうなるのでしょう。
AIにも差がありますからその時の最強のAIが独占するのでしょうか。
囲碁AIの場合は、ゼロ以前で60連勝して最強と言われた「アルファ碁マスター」がゼロに全く歯が立ちません。(2:8)くらいで負けている。でも全敗でないところが不思議です。
株式の場合は単純に勝ち負けを決めるものではないので、最強のAIと言えども、市場の利益を独占するわけにはいかないでしょう。
さらにインデックスを長期保有している投資家かから利益を奪うことも難しいでしょう。
やはり上下動が激しい銘柄がターゲットになる気がします。
市場では機関投資家の動きが重要と言われますが、その陰にAIがあるとすれば「人間には理解できない動き」をすることも十分にあるといえます。
ゼロとマスターの対戦を見ていて、ふと株式市場のことを考えたので記事にしました。
それではみなさんのよい投資を!
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