チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

好調の新興国ETFはどうか?機動力の有無がポイント。自分は米国株で行きたい理由。

米国株投資家の皆さんこんにちは、チンギスハンです。

2018年1月7日(日)記

今日は成人式のところも多いでしょう。

新興国株式が好調です。インドやタイ、ロシアなどが高値だそうです。

新興国ではありませんが日本の株価も絶好調です。株価は絶好調ですが、トヨタや伊藤忠の社長が、「何をしたらいいのかの答えがない本当に厳しいと感じる」とコメントしていたのが印象的です。経営側からすると、現在の好業績の次を心配しているのでしょう。

投資対象としては、新興国の方がPERも低く米国株よりも適しているように見えます。

米国S&Pが予想PERで21倍、日経225が15.63(日経新聞より)、新興国は中国H株で8倍台、ロシアで7倍台です。

相場の終盤では新興国が伸びやすい。

傾向があります。前回の2005年頃の時も中国、インド、最後はブラジルが流行しました。

何を隠そう私もその波に乗って、いい目も、痛い目も見た口です。

中国株でかなりの成果を上げて調子に乗り、「次はインドとブラジルだ」ということで、インドETFとブラジルETFを買いこみました。

結果はご存知のようにリーマンショックでどつぼにはまり、回復して売却したのは実に

2016年のことです。

今回は違うかもしれません。でも、下落時には真っ先に売られる、しかも下落幅は大きいことは覚悟しておく必要があります。ブラジルETFは高値から実に¼ほどになりました。

機動力がある方には向いているかもしれない。

今後の上昇幅を大きい順に並べると

新興国(日本も)>世界全体>米国株 という順番になると思います。

そして下落時もこの順番でしょう。

したがって最強の投資は、

新興国ETF購入→雲行き怪しい→新興国売却、債券購入 となります。

最後の債券は、現金(円)も有力です。

残る問題はこの行動がきちんと実行できるか?ということです。

何しろ途中に「売り」という難しい作業があります。

売りほど難しいことはないと思う。

早すぎればその後の成長を見逃します。遅ければ逃げ遅れてしまします。特に売られる時は一斉に急落しますから指値も難しいくらいです。

さらに難しいことに、バブルは崩れる前ほど上昇率は高いです。

具体的に見ていきます。

(過去の株価はグラフ読み、MSCIは韓国入り、FTSEは韓国入らず。

    1,6 7月初め 上昇率 12月初め 上昇率
VT 全世界 76.31 68 12.2 72.25 5.6
SPX S&P 2743.2 2435 12.7 2625 4.5
EEM 新興国MSCI 49.13 42.5 15.6 44.5 10.4
VWO 新興国FTSE 47.86 41.5 15.3 43.2 10.8

新興国はここ最近の上昇率がずば抜けています。米国株が高いと見た投資家が資金を振り向けているのでしょう。

大きな資金の流れは続きやすいですから、上手いタイミングで売ることができればリターンは米国株や世界全体より大きそうです。

VWOとEEMの差はなさそうです。心理的には韓国が入っている方が分散が効いている気がしますが。年間経費はVWOの方が安いです。

新興国株式のETFや投信についてはETFに詳しい「たぱぞう」さんにちょうど最新の記事があります。新興国投信ベスト3はこれで決まり - たぱぞうの米国株投資

どうぞご覧ください。

次にチャートを見てみます。

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(1)現在はRSIが80と過熱しています。出来高はピークアウトしたようですが、RSIとMACDはまだダイバージェンス(RSI、MACDのヒストグラムがピークアウトすること)は表れていません。でも今直ちに買う気にはなれません。

(2)この夏から5%くらいの上下動は頻繁に起こっている。

せっかくなのでS&Pも見ていきます。

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(1)やはりRSIは78と過熱しています。こちらもチャート上はピークアウトしたとはいえません。

(2)波形は相当に違いがある。S&Pは上下動が少ない。

(まとめ)個人的な見解です。

1 そうでなくても波乱が大きそうなので、新興国投資は神経を使いそうだ。

2 機動力に自信のある方には、新興国の方が振幅が大きく利幅が大きそうだ。

3 新興国は上昇が大きい分、一旦下落に転じたときの下げ方は激しいと思われる。

逃げ遅れると、回復までの期間は米国株の方が短いと考えられる。(過去の経験則です)

4 自分はシニアで大きなリターンを求めていないので、新興国は買うとしても一部に留めたい。

新興国株式のリスクは大きい。

1 米国に引っ張られて世界経済が堅調というだけで、新興国が特にいい材料があるわけではない。

2 現在堅調の資源価格も好調が今後も続くとは限らない。特に原油。

3 FRBの金利政策の影響を真っ先に受けるのは新興国。特にFRBが引き締めに転じたと受け取られた時が危ない。

結論 

12月からのリターンは新興国は米国の約2倍のパフォーマンスを上げているが、その分のリスクもそれなり以上にあると考える。また、波乱時に最適に動ける実力も自信もない。→手堅く米国株で行きたい。

以上です。みなさまのよい投資を!

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