好調の新興国ETFはどうか?機動力の有無がポイント。自分は米国株で行きたい理由。
米国株投資家の皆さんこんにちは、チンギスハンです。
2018年1月7日(日)記
今日は成人式のところも多いでしょう。
新興国株式が好調です。インドやタイ、ロシアなどが高値だそうです。
新興国ではありませんが日本の株価も絶好調です。株価は絶好調ですが、トヨタや伊藤忠の社長が、「何をしたらいいのかの答えがない本当に厳しいと感じる」とコメントしていたのが印象的です。経営側からすると、現在の好業績の次を心配しているのでしょう。
投資対象としては、新興国の方がPERも低く米国株よりも適しているように見えます。
米国S&Pが予想PERで21倍、日経225が15.63(日経新聞より)、新興国は中国H株で8倍台、ロシアで7倍台です。
相場の終盤では新興国が伸びやすい。
傾向があります。前回の2005年頃の時も中国、インド、最後はブラジルが流行しました。
何を隠そう私もその波に乗って、いい目も、痛い目も見た口です。
中国株でかなりの成果を上げて調子に乗り、「次はインドとブラジルだ」ということで、インドETFとブラジルETFを買いこみました。
結果はご存知のようにリーマンショックでどつぼにはまり、回復して売却したのは実に
2016年のことです。
今回は違うかもしれません。でも、下落時には真っ先に売られる、しかも下落幅は大きいことは覚悟しておく必要があります。ブラジルETFは高値から実に¼ほどになりました。
機動力がある方には向いているかもしれない。
今後の上昇幅を大きい順に並べると
新興国(日本も)>世界全体>米国株 という順番になると思います。
そして下落時もこの順番でしょう。
したがって最強の投資は、
新興国ETF購入→雲行き怪しい→新興国売却、債券購入 となります。
最後の債券は、現金(円)も有力です。
残る問題はこの行動がきちんと実行できるか?ということです。
何しろ途中に「売り」という難しい作業があります。
売りほど難しいことはないと思う。
早すぎればその後の成長を見逃します。遅ければ逃げ遅れてしまします。特に売られる時は一斉に急落しますから指値も難しいくらいです。
さらに難しいことに、バブルは崩れる前ほど上昇率は高いです。
具体的に見ていきます。
(過去の株価はグラフ読み、MSCIは韓国入り、FTSEは韓国入らず。
1,6 | 7月初め | 上昇率 | 12月初め | 上昇率 | ||
VT | 全世界 | 76.31 | 68 | 12.2 | 72.25 | 5.6 |
SPX | S&P | 2743.2 | 2435 | 12.7 | 2625 | 4.5 |
EEM | 新興国MSCI | 49.13 | 42.5 | 15.6 | 44.5 | 10.4 |
VWO | 新興国FTSE | 47.86 | 41.5 | 15.3 | 43.2 | 10.8 |
新興国はここ最近の上昇率がずば抜けています。米国株が高いと見た投資家が資金を振り向けているのでしょう。
大きな資金の流れは続きやすいですから、上手いタイミングで売ることができればリターンは米国株や世界全体より大きそうです。
VWOとEEMの差はなさそうです。心理的には韓国が入っている方が分散が効いている気がしますが。年間経費はVWOの方が安いです。
新興国株式のETFや投信についてはETFに詳しい「たぱぞう」さんにちょうど最新の記事があります。新興国投信ベスト3はこれで決まり - たぱぞうの米国株投資
どうぞご覧ください。
次にチャートを見てみます。
(1)現在はRSIが80と過熱しています。出来高はピークアウトしたようですが、RSIとMACDはまだダイバージェンス(RSI、MACDのヒストグラムがピークアウトすること)は表れていません。でも今直ちに買う気にはなれません。
(2)この夏から5%くらいの上下動は頻繁に起こっている。
せっかくなのでS&Pも見ていきます。
(1)やはりRSIは78と過熱しています。こちらもチャート上はピークアウトしたとはいえません。
(2)波形は相当に違いがある。S&Pは上下動が少ない。
(まとめ)個人的な見解です。
1 そうでなくても波乱が大きそうなので、新興国投資は神経を使いそうだ。
2 機動力に自信のある方には、新興国の方が振幅が大きく利幅が大きそうだ。
3 新興国は上昇が大きい分、一旦下落に転じたときの下げ方は激しいと思われる。
逃げ遅れると、回復までの期間は米国株の方が短いと考えられる。(過去の経験則です)
4 自分はシニアで大きなリターンを求めていないので、新興国は買うとしても一部に留めたい。
新興国株式のリスクは大きい。
1 米国に引っ張られて世界経済が堅調というだけで、新興国が特にいい材料があるわけではない。
2 現在堅調の資源価格も好調が今後も続くとは限らない。特に原油。
3 FRBの金利政策の影響を真っ先に受けるのは新興国。特にFRBが引き締めに転じたと受け取られた時が危ない。
結論
12月からのリターンは新興国は米国の約2倍のパフォーマンスを上げているが、その分のリスクもそれなり以上にあると考える。また、波乱時に最適に動ける実力も自信もない。→手堅く米国株で行きたい。
以上です。みなさまのよい投資を!
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