高配当の代わりに高成長を得る。「ワイドモートのプラチナ銘柄」第1弾PGとVを比較
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
2017年5月26日(金)記
いやーNYの勢いは継続しています。ダウは21082.95ドルで70ドル高と6営業日連続の上げです。気持ちの良い方が多いのではないでしょうか。特にハイテクは勢いが止まりません。持っていない方は「いつ参入するか」あるいは「参入しないのか」で悩まれている方も多いでしょう。高配当デフェンシブ銘柄を中心に買ってこられた方には、PEなど見ると、条件反射として「わっ、やっぱり高い」と思って、買う気持ちがうせてしまうかもしれません。
私もそうなので違う方向から攻めることにしました。「ワイドモートのプラチナ銘柄」です。今日はもう採用を決めているVビザと採用候補のPGを比べて配当を軽視するとどうなるかを考えました。どちらも私たちが使っている身近な会社です。
<VとPG>5・25日SBI証券。税金は無視しています。
V 95.04ドル予想PE32.43 配当0.70%配当性向26%時価総額1755億ドル
PG86.86ドル予想PE16.51配当3.20%配当性向77%時価総額2222億ドル
どちらもダウ銘柄です。どちらも業界トップです。業務内容の違いはありますが、ワイドモートも持っています。配当を重視するとVは買えません。PEも2倍の開きがあります。トータルの投資リターンを見ます。PGの10年チャートです。
10年でほぼ1.4倍になっています。リーマンショックをはさんでいるので、株価上昇が控えめです。次にVの10年です。
実に4.5倍くらいになっています。チャートの形もとても綺麗です。
配当を計算に入れるとPGは3.2%✖10=32%、複利効果がありますからほぼ2倍とします。一方Vは0.7✖10=7%でこちらは対して影響はありません。
単純に比較するとトータルの投資リターンは2倍以上Vが優れていることになります。
(過去5年のEPSで検証)
eps | 予想 | |||||||
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 5y | 10y | |
PG | 3.66 | 3.86 | 4.01 | 2.44 | 3.69 | 3.85 | ||
前年比 | 1.05 | 1.04 | 0.61 | 1.51 | 1.04 | 1.05 | 1.1 | |
V | 0.8 | 1.95 | 2.19 | 2.59 | 2.53 | 3.32 | ||
2.44 | 1.12 | 1.18 | 0.98 | 1.31 | 4.15 | 17.2 |
株価の開きはEPSの差であったようです。PGのような日用品は安定しているとはいっても、収益が落ち込むときもあるようです。一方のVは順調に収益を伸ばしています。
検証
1 普段私たちが用いている予想PEとか配当かの投資指標を見直さなければ、Vへの投資はできません。いつでも「割高だ」と考えてしまうからです。
2 ここでは考慮していませんが、日本からだとさらに税金を20%~30%引かれます。流出に当たります。配当重視の投資では、配当性向を重視しますが、流出を考えると、逆に配当性向は低い方が理論的には有利なことになります。
3 ワイドモートの強さを数値化できると便利だと感じます。今回の場合だと、VのPEは32でも高くないことになります。VのPEX0.5=16で計算するといい感じです。
結論
1高配当銘柄中心の投資を行っている方は、自分の投資が
①配当そのものが必要
②高配当銘柄が、投資として有利
のどちらなのかを、はっきりとする必要がある。
2配当を受け取る必然性が少なければ、低配当で優秀な銘柄への投資も検討可能。資金が流出しないので、効率がいい。
3 Vは優秀だ。今後もワイドモートは健在に思える。その理由は、①カードは誰でも使うし拡大している。②対抗はMAマスターカードやAMXアメリカンエキスプレスくらいで限られる。③カードは複数枚持てるので、他のカードの保有者もビザカードを持つ。
4自分は、年金補充で高配当銘柄中心の投資をしてきた。しかし、そんなに支出も多くないので、プラチナ銘柄への投資も並行して行いたい。
5参入のタイミング。上記のチャートをみると、高値で買ったとしても、少し待てば更新しているので、そんなに神経質になる必要はないか。当面では、6か月チャートです。
トランプ以降20%ほど上昇しています。RSIは高めの時期が長いです。ここ最近の上昇が急です。インするタイミングは①下落を待つ方法は、納得のいく下落は難しい様だ。②いくらが適正な株価かがわかりにくいので、誰もが割安か割高かの判断が難しい。また、中長期の平均線を割ることもほぼなさそうです。
ということで、どこかで「えいっ」と参入するしか、なさそうです。
そうはいっても私としては、RSIがあまり過熱したところは心理的な抵抗が大きいので、RSIが50近辺あるいはそれ以下で買いたいです。
以上です。みなさまのよい投資を!
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