チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

【要注意】大幅上昇も下落トレンドを脱したわけではない。

昨夜の米国ダウに続いて日経平均も大幅反発で、予想されていたとはいえとりあえず安心ですね。

ダウ22878.45ドル +1086.25ドル +4.98%日経20077.62円+750.56円+3.88%

 

ダウチャートです。

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とりあえず大きなリバウンドでした。しかしまだ直近高値の半分も戻していません。半分は戻しそうですが。直近高値の26000ドルを抜かないと下落トレンドは継続になります。現状ではそれは難しいと見ています。

 

戻り売りがたくさん出るだろう。楽観しない方がいい。

余りにも下げが急だったので売りそびれた人たちがたくさんいます。これから戻すにつれ「利確」「損切り」が出て上昇を抑える確率が高いです。逆に言えばいままで売りそびれて売りたい人はこの戻りを利用して処分するのが手堅いと言えます。

もとの上昇トレンドに戻るのが難しいと考えるわけ。

米経済の来年は難しい位置にいる。

今日の日経新聞にFRBと市場との景気のとらえ方に大きな隔たりがあるとの記事がありました。以下抜粋です。

1 現在の米経済 

FRB 好景気、失業率が3.7%と49年ぶりに低下して景気は過熱状態。インフレも進むので金利を上げて抑制する必要がある。

市場 先行きに不安アリ。金利を上げる状況にはない。→利上げで腰折れする。

2 2019年、来年の経済成長率の見通し

FRB 2.7%(6月)→2.5%(9月)→2.3%(12月)

市場 1.5%が精一杯。

来年の4Qは1.5%(JPM)1.75%(GS)

3 不透明材料、マイナスの材料

(1)貿易戦争の行方がわからない。→米国にも影響が出るだろう。その下げ幅は1%の下押し。(IMF)

(2)住宅投資が7~9月期でマイナス3.6%の落ち込み。原因はローン金利が7.5年ぶりの高さのため。

(3)ドル高が進み→7~9月期は輸出がマイナスになる。

(4)政治的リスクが織り込まれていない。

要はトランプが何をしでかすか、何を考えているのか誰にもわからない。

たいていの場合は中央銀行は利上げで景気後退と暴落を引き起こしている。

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いつまでも好景気が続くことはないので来年くらいから減速してソフトランディングを目指すこと自体には驚きはありません。

問題は過去もそうだったように中央銀行当局と市場とは見方が大きく異なることです。「官と民」の見方の違いと言えます。これは本質的なもので、たいていの場合は中央銀行の引き締めすぎで景気後退と株価の暴落、低迷を招いてきました。その確率は100%に近いです。(ごめんなさい統計をとったわけではないですが)

その時の教科書に使われるのが日本のバブル崩壊です。何しろバブルが壊れた後も引き締めを強化しましたから。その後遺症は「失われた20年」と言われ今でも引きずっています。

金利政策に失敗する方が通常。来年からの景気後退入りは共通認識。

なのでよほど「市場寄り」「市場の声を聴く」議長でない限り株価下落を伴わないソフトランディングは無いと言えます。パウエルさんは「特別ではない」と市場に強く意識されたのでしょう。私もそう思います。イエレンさんならあるいは・・・と感じていたのですがトランプが簡単にクビにしました。

来年後半からの景気後退を予想する専門家、市場関係者の割合が80%を超えているそうです。つまり共通認識です。これは私たちも受け入れておく必要があります。特別なことが起きない限りそこへ向かうという意味です。

通常は景気後退の半年~1年株式市場は先行するので今回の下落がそれにあたるのかもしれません。だとすると、私は、あっても来年初めからと考えていましたから甘かったですね。

トレードで稼ぐのはアリだけど・・・決めて動くと外れるかもしれない。

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上下動が激しいのは相場末期にはよくあることです。株に限らずです。トレードが得意な方はたまらない時期でしょう。しかしたいていのバイアンドホールドの投資家にとっては困ります。この9月の日経平均が最高値の時には株雑誌に来年は3万円とかの景気のいい話が載っていました。この年末に暴落すると予想した人は一人もいませんでしたね。これからの予想も難しいと思います。だからコツコツ少額で長期的、計画的に投資するのはおススメだけど、どちらかに「張る」のはどうでしょうかね。相場末期には素人は動かないのが賢明と思っています。弱気相場時の投資についてはまたの機会に。

それではみなさんのよい投資を!

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