株式こそがリアルマネー。
米国株投資家の皆さんこんにちは、チンギスハンです。
2018年1月8日(月、成人の日記)
「投資賢者の心理学」大江秀樹著、日経ビジネス文庫、日経新聞出版、800円
に出ていました。まさにその通りだと感心しました。
株式投資をしない方からは、「株とかうさんくさいことせずに額に汗して働いたお金こそ本当のお金」みたいなことを言われます。(直接言われなくても、そう思われている。)
でも大江氏の意見をまとめると
1 通貨の成り立ちからしてバーチャルなもの。
価値を交換する仲介物として登場。最初は石とか貝殻、そのうち金属になり現在の紙になった。電子技術の発達で電子マネーが誕生。
2 通貨はみんなが価値を認めるから価値がある。日本円もその価値を認めない場所では「ただの紙切れ」にすぎない。ドルは世界中で認められている。
3 金(ゴールド)は普遍的価値を持つ。
紙の通貨に比べれば、金はよりリアルマネーと言える。しかし、金は新たな価値を生み出すものではない。
4 株式は人類の最も偉大な発明の一つだ。
① 株式は、「活動することで新たな価値を生み出す会社を表している。」
②それを所有することは、有限責任の原則でリスクが限定される。
③株式は世界中で流通し売買されている。
5 現金はその信用が揺らぐと価値が大きく失われる。
歴史的にそのような例は多くあった。
6 株式はリアルマネーであり、株式投資は社会に貢献する行為だ。
という認識を多くの人が共有することで、株式市場がより発展していく。
と結んでいます。
そうするとより多くの市民が株式に参加している米国市場の方が、株式への参加者の割合が低い日本よりも発展性が大きいということでしょうか。
ホームポジションは「現金」の意識がなかなか抜けない。
株がある程度、値上がりしたら、利確して現金に戻す。ということを推奨される日本の投資家の方も多いです。買った株をほったらかしにしないという点で優れているようです。
しかし企業の成長を取り込むという株式投資の視点からするとむしろ
ホームポジションが「株式」で、たまに現金にする。
という方が、本来の主旨に近いように思います。
そして現金にするときは、「儲かった時」ではなく、「緊急避難」の時になるでしょう。もっとも、そのまま持ち続けても大丈夫な会社ならそのまま保有も立派な選択だと思います。
多分変動の激しい日本市場では、長期投資家が育ってこなかったのかも。
日本にもそれこそ優良企業はたくさんありますが、値動きは激しい会社が多いと感じます。その点米国企業には、JNJみたいな着実な企業が多くあります。米国市場こそこの言葉が生きるように感じます。
他にもためになることが多そうな本です。これからじっくり読んでみます。
以上です。
それでは皆様のよい投資を!
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