【米国株】2月は下落しやすいアノマリーへの対処
2021年1月23日記述
2月アノマリーは本当か?
2月は下落しやすいそうです。
それを「広瀬隆雄」さんなどの影響力の強い方がおっしゃっているので「下落がこわくて買えない」というコメントをよくいただきます。
確かに2月に下落が来るならその時に仕入れればいいわけで今「最高値付近」で買うのはためらわれます。
さてこの2月は「下落しやすいのか?」について調べると「マネクリ」さんのサイトでは2000年から2019年4月までのデータでこんなのがありました。
もっと昔のもありますが状況が変わっているかもしれないですからここらへんが妥当かと
これによると6月8月9月と並んで確かにマイナスになっています。
原因として考えられるのは
◇1月高い反動が来る
○ヘッジファンドなどは12月に決算を控えて「損切り」「合わせ切り」などで処分します。また個人も税金の関係で「損だし」「合わせ切り」をします。
とにかく機関投資家、個人ともに売りが出やすいのが12月です。
○売って得た現金で1月には機関、個人ともに買いが入りやすく1月は高いという状況になりやすいという説明です。
ここまでをみてみると
全米株式のVTIで見てみます。
あれれ、昨年の12月はまったく好調ですね。
11月の大統領選以降の好調さを維持しています。
今年はコロナもあるしちょっと違うようです。
1月はアノマリーどおり好調です。
ここまでをまとめると
大統領選、コロナといつもと違うので株価も違う動きをする。
基本的に11月以降は上がり続けている。
これがアノマリーだと2月は一服して調整するという見方ですね。
「お前はどう思う?」と言われても私ごとき末端にわかるわけもないのですが
1 ここまでの強い順調な上昇トレンドはそのまま続く勢いは強い
→下落に転ずるには大きな理由が必要
→調整しても大きな下落にならずに浅い調整で済ませて再び上昇軌道に戻る
このシナリオが一番確率が高いと見ますね。
その理由としては今回の「株高」は「史上最大規模の金融緩和」によるもので業績には関係ないからです。
2 2月に変調が起こる可能性を探ると
1 上記の1月までの買われ過ぎの反動が来る
→「実体経済と比べて高すぎる」というのは3月以降ずっと言われました。
しかしこれは「実態が悪いから株が高い」と言い換えられます。
逆に実体経済が回復して失業率が下がると株高は終わる可能性があります。
2 政治的な原因
米国の分断は深刻です。共和党支持者の70%以上が今でもトランプ氏を支持しています。
いくらバイデンが「融和」を訴えても簡単にその溝がうまることはないです。
むしろ今後いろんな形で吹き出す可能性は高いです。
バイデンは性急すぎる
急いでいるのかもしれないし、今までのトランプ政権のやり方の不満が爆発しているのかも知れません。
とにかく性急過ぎます。
クリエネ推進に反対する人は多くはないでしょう。
しかし性急に旧来エネルギーや産業を否定するのは反対が多くしかもそのエネルギーは強力です。
何しろ石油産業なんかは「生活がかかっている」からです。
やりすぎ
新たな石油油田、ガス田の開発は認めないとしました。
だれが見ても性急でしょう。
おかげでここ数日原油は軟調で石油株は下落しています。
米国でこれらの産業に関わる人達は多いです。
これらの人たちは「トランプ支持者」でしょうから今後デモとか大きな摩擦が増える可能性は高いです。
これらの反発は「個人レベル」ではなく「業界、地域、会社、州」レベルです。
すんなりバイデンさんが考える政策が進むとはとても思えませんね。
→事態の推移はともかく「石油株などは持たないのが賢明」と思う
高配当で人気がありましたからお持ちの方も多いでしょう。
2月にこれらが噴出して株価も下落
のシナリオはありますね。その場合はクリエネ関連も一旦売られます。
クリエネ関連を仕込むには「順調にはいかない」ケースも想定しておくことが必要と思いますね。
私は下落でも売りません。もっと長いスパンで考えているからです。
様子を見ながら仕込めればもっといいのですがどうなりますか?
上院はすんなり可決とはいかない
現在上院では(英語では元老院というのですね)
民主党50議席、共和党50議席でイーブン、議長の副大統領の議決権でかろうじて過半数という微妙な「優位」です。
昨日ダンさんが動画でおっしゃってましたが「様々な抵抗、妨害」が共和党に可能だそうです。しかもこれは合法的に。
だから5分の3の60議席ないとこれらの抵抗を排除できない。
現在の議席数では共和党にも「賛同、協力」を求めないといけないのですがそれは難しいでしょう。
支持者から「腰抜け」「社会主義者に下った」とか言われるからです。
特に地元に上記のような旧来産業を抱えているところが多いので決して譲歩できない議員が多いですね。
→既得権益には手を付けずに新規事業だけをていねいに進める
これが古代から「改革」を目指す上での成功パターンです。
地主とか豪族とか貴族の権益を全面否定した改革がうまくいくことはほとんどありません。
日本では足利義満、織田信長など不慮の死を遂げる場合が多いですね。
家康も朝廷とか寺院を押さえつけたけど全面否定はしなかったので、そして巧妙だったのでうまくいきました。
明治政府も旧藩主から土地と人民と統治権を取り上げたけど、後に華族に取り立てています。徳川氏も公爵に列侯されました。
バイデン氏がうまくやってくれることを願うばかりですが順調に行かない方の確率が高いでしょう。
2月下落の対策は?
「講釈はいいから結論を言え」と思ってますよね。
長期上昇トレンドは変わらない
大きな上昇トレンドの流れを変えるほどの事柄は見当たりません。
インデックス投資はいままでどおり
なのでインデックス投資は何も変わりません。
2月を前に売って準備しておこうか?
という方もいらしゃいますがなのでその必要はないです。
とはいえ、そのようにされるのもいいと思います。
個別株投資
2月は決算も多いです。ハイテク大手はたぶんすんなり行くでしょうがそうでない会社も多いでしょう。
株価が上昇してきているので決算に不満があればいつも以上に売られるでしょう。
だから不安な個別株は事前にインデックスやETFに転換しておくのはいい作戦です。
下落すれば買いたい
ですがこれはあんまり大きな期待はできませんね。
まあ買えれば上出来ですが。
なので「2月に安く買えるのを期待して今は買わない」という作戦はとりません。
実際に安くなれば「やっぱり暴落が来た」なんていう雑音も増えるしそんなに簡単ではないです。
以上です。
あとはおまけです。
昨日クリエネETFを少し仕込みました。
先週ー3%に指値しておいたら5%以上の下げでちょっとくやしかったので昨夜はー4%に設定
ICLN、QCLN、PBW、PBD、TAN、LITと中国ETFのCXSEの7つ
結果は寄りが安くて上昇して終了だったので一つも刺さらず
朝5時にがんばって起きて「ごめんなさい」して成り行きで買いました。
PBDは出来高が5千株ほどで売り物が少なく売りと買いのカイリが大きいので成り行きでの買いは断念しました。
まだ予定の半分もいってないので来週も引き続き少しずつ買います。
来週は長期でー3%くらいに指値を入れとこかなと計画しています。
上記にも書きましたが一時的な下落はあると思うので想定してあせらずにいきます
ちなみに現在の状況はICLNではこんな感じです
1月5日のジョージア州の上院選民主党独占の「ミニバブル」を解消した形です
コブを無視すれば順調な上昇。
先週末あった「利確売」も今週はなかったです。
出来高は減少中なのでこの上昇は
「売りが少ない」ことによる需給関係だとわかります。
なのでもっと先になるでしょうが「政策が進まない挫折感」から売りが出て下落する可能性は想定しておく必要ありと思っています。
→枠までは少しずつですが買い増しします。枠は現在は各1%です。年寄りなので無理はしてません。クリエネで6%
→PBDは出来高が少なく買いにくいのでPBWに振り分けるかもです。
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