【子供さんの勉強】やる気は一気には引き出せない、1ミリずつ前進
米国株は順調だし息が長い相場だと思うので38年やっていた「お子さんの教育」について経験で得た内容です。困っている方の何かの参考、ヒントになれば幸いです。
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問題点があれば親御さんが中心になって改善。
大きな塾では入試実績を挙げるのがメインなのであまりこういうことには気を払わないです。大手を非難しているわけではないです。
有名校に合格させるのに効率がいいのは「いろんな条件・準備が揃っている子」を集めてさらに鍛え、競争させて合格させることです。
だから順調に学習が進んでいる子は「レベルの高い競争相手が多い」大手塾が適しています。
反対に「何かしらの問題がある」場合は「一律にやっても効果が上がらない」ことが多いです。だから大手塾には適さないです。まず「面倒見のいい小さな塾」で「体制づくり」「基礎力アップ」が先決になります。
とはいえ、そのような場合は「親御さん」が中心的な役目を果たさないと「人任せ」ではうまくいきません。
「量」ではなく「質」の問題。受講量アップを提案する塾は要注意
「勉強嫌い」「不得意科目が多い」お子さんにいくつもの塾を掛け持ちさせて「量」を増やしても改善しないケースが多いです。
もっとも「量」を希望する親御さんは塾にとっては「売上げ」につながるのでありがたいでしょう。次々とプランを提案すればそれだけ売上げアップになります。
だから「量の増加」を提案してくる「塾」には要注意です。
たとえば
「うちの子、数学が伸び悩んでいるんです」というお母さんに対して
「特訓講座がありますから受講してください」というような具合。
それがなぜ問題があるかについて話します。
「やる気がない」「勉強嫌い」は簡単ではない
私は「やれば必ず伸びる」が信条でやってました。事実やれば必ず伸びるのです。
ところが「やらない」「やる気がない」「勉強がきらい」というお子さんについてはそう簡単ではありません。
「やれば必ず伸びた」というのは私の自慢ではなくて、技術的な問題が原因だからです。それを見つけて解決すれば伸びるのは当たり前です。
ところが「やる気がない」というのは「技術的な問題」ではありません。
「勉強嫌い」「楽しくない」というのも同じです。
心理的な問題です。だから技術で解決はできないのです。
そういうお子さんの相談を受けた時は
「通常はすぐに解決は難しいので辛抱強くやりましょう」と言ってました。
そして「親御さんの働きがほぼ全てです」とも言ってました。
聞いてらっしゃる方はそのとおりと思われるかも知れませんが、実はこの親御さんが「主導する」というのが苦手な方が多いです。
「お金を使って解決できるはずだ」「そのために塾に相談に来た」と内心思っているからです。だから「こんな面倒なことをいう塾はやめよう」「もっと簡単に解決してくれる塾を探そう」となるのです。
そうやっていくつもの塾を渡り歩くお子さん、親御さんも多いです。
私のところにはたまたま「口コミ」で立ち寄った感じ。
いくらお金を使っても改善しないので、再び来られる方もいました。
お金に余裕のある方に多かったですね。
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親御さんの勘違いの数々
1 勉強嫌いが一気に解決すると思っている
もともと勉強はその字のごとく楽しいものではありません。(強いて努めるだから)
だから本屋で「楽しく勉強」とかのタイトルをみると「調子のいいこと言って本を売っているな」と思っていました。
勉強という対象がスポーツや音楽のように自動的に楽しいものでないとすれば、それに取り組むのには「何かしら」の理由、根拠が必要です。
この部分は実に厄介です。
発展途上国のように生活に困っている人が多くないので「勉強すればちゃんと生活できるよ」といっても響きません。
「いい暮らしができるよ」といっても「悪い暮らし」を知らないのでこれまた響きません。
だから「一発で」子供をやる気にさせるような「魔法の言葉」は存在しないと思います
「金八先生」がヒットしたのは、なかなか「やる気になる」「真面目に取り組む」のは現実では難しいことの裏返しでしょう。
あのように「説教」して「ことば」でやる気にできればなんと素晴らしいでしょう。
私は「やる気にさせます」とか「勉強嫌いは治ります」といって請け負ったことはないです。
そのかわり「困ったらいつでも電話してほしいこと」「お子さんについての情報を集めること」「親御さんの努力が大きいこと」「いつでも相談にのること」などを伝えていました。
かなり「面倒くさい先生」だったのです。
2 習ったら必ず習得できると思っている
特に小学生では親御さんは「習ったことへの理解度」に関心があります。そして一度「習ったこと」は完璧に理解していないとだめと思っています。
そうでない時は「先生または子供」に原因があると結論します。
これはスポーツに置き換えるといかに無茶なことかわかります。
「今日のサッカー教室は何をトレーニングするの?」
「ドリブルだよ」
「えっそれ先週もしてなかった、一回やればマスターできるでしょ、ドリブルくらい」という親はいませんね。少なくともわかっていれば。
技術の習得は1回や2回習ったくらいで身につくものではないことはわかっています。
女子ゴルフで賞金女王になった鈴木選手も、人気の渋野選手もラウンドが終わっても日没まで練習するタイプだそうです。
ラウンド後はビール飲みながら盛り上がっている素人のおっさんとは厳しさが違いますね。
勉強も同じことです。理解は「少しずつ進んでいく」のです。
小さな一歩の積み重ねが必要ですが、この行為はすぐに点数には結びつきません。これもサッカーと同じですね。
数学を苦手にする子が多いのも「完全な理解」を前提に授業が進められるからでしょう。
3 「やる気」が自然にわき起こると思っている
だれかの「激」「説教」で急にやる気になって取り組むというのはドラマの世界です。現実にはありえません。
クラスの平均以下の点数をとっている子が「急にやる気になる」モチベーションなどどこにもありません。
地方の中学校では「できない自慢」まであります。
「オレは10点だぞ」「勝った!オレは8点」とか。
これは反論を受けるのは必至でしょうが一番やる気にさせるのは、そして簡単なのは「結果」「成績の向上」です。
つまり結果が努力を生むのです。
だから「成績を上げる」ことは「やる気にさせる」「嫌いでなくなる」一つの解決法です。成績が定期試験でわかりやすい中学生なんかに当てはまります。
定期試験は出る問題がわかっているので、過去の問題を何回もやって傾向をつかみ対策をすれば上げることはできます。本物ではないといえばそうですが前進ではあります。
4 ちょっと改善すればすぐに手を抜く
何らかの方法で「目に見える成績アップ」があり「やる気が増した」といってもそれで本来の問題が解決してはいないことがほとんどです。
だからそれは実は「スタート地点」なのです。
しかし、目先の成績アップで親子ともに喜んじゃって本来の課題点を忘れがちです。
またテスト前の対策は「方便」であって本来はずっと前からコツコツと理解をしておくべきです。
だから少し点数が上がったというのは「張り子のトラ」なのです。
スタート地点を「着地点」とみる誤解がお子さん「恒久的な問題解決」を遅らせます。
お子さんの問題の半分以上は「親御さんの問題」ということもできます。
長くなりますのでとりあえず以上です。
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今回の動画は→https://youtu.be/DZzuCG5a2Uc
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