チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

米国集中投資で大丈夫!リバランスの大きな機会は3回ある、2つの方法の利点を考える

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米国だけに集中投資していて大丈夫?

米国に投資していると聞かれますよね。

また「基本は世界分散だよ」「一国集中投資は危ないよ」

とも言われます。

果たしてどうなんでしょうか。

 

結論から言うと「大丈夫」と思っています。

 

以前そう書いたら「だれもお前の意見なんか聞いてないし、当てにしてないから大丈夫」とコメントに書かれました。

確かにすでに方針を決めているかたら「信念」がある方はそうでしょう。

しかしそうでない人も多いはずです。私もそうでしたから。

なので方針が決まっている方はスルーでお願いします。

株式集中投資、米国集中投資で大丈夫なのは労働収入があるから

働いている人は稼いだお金の一部で投資をしています。

生涯賃金は大卒の平均で60歳までで1.9億だそうですから、70までなら2億を越えます。

現在の投資額が数百万あるいは数千万でも将来の稼ぎを加えるとほんの一部でしかありません。

現在2千万の投資がある人は相当多い、限られた人でしょうがそれでも10%に過ぎません。

若い人ほどパフォーマンスがいい投資がいい

将来の労働収入が多い若い人ほど、リスクを取った投資ができます。

とはいえ、トレードを繰り返せとか言っているのではないです。

また尖った個別株を薦めているのでもありません。やるのは自由ですが。

 

インデックスや、少し枠を広げて分野ETFの範囲での話です。

一部を個別株で運用するのは一向に構いません。

というかむしろ「すべき」と思います。

 

いろんな期間でインデックスとリターンを比べてみて「インデックスの優秀さ」を知るいいチャンスになるからです。

投資するならパフォーマンスが良いほうがモチベーションがわく

のは当たり前のことです。

だから特に若い方はパフォーマンスがいいインデックスに投資するのは全くOKと思います。

イデコでは先進国あるいは全世界の選択になりますが「つみたてNISA」と「自由枠投資」では自由に選べます。

つみたてNISAでは日本円の投資になりますが米国で買うのと配当以外は大差はないです。

自由枠では米国でETFがドルから買えます。配当再投資の煩わしさが気にならないなら選択肢になります。経費的にはやや有利です。

過去5年のリターンを比較すると

比較対象は世界VT、米国VOO、先進国米以外VEA、新興国VWOとハイテクETFのVGTです。2019年11月19日yahoo finance

f:id:tingisuhan:20191119103538j:plain

5年でのリターンは上からVGTの118.5%、VOOの50.8%、VTの27.5%、VEAの9.0%、VWOの0.2%です。

◇ここ5年では米国の上昇が大きい。

◇米国の中ではハイテクの上昇が大きい

◇米以外は先進国、新興国ともに伸びは小さい

 

この結果を受けて、さらに今後もこの構造が変わらなければ「米国集中投資」は意味があります。

米国、ハイテクが優位なのは構造上の問題

イギリスの産業革命当時なら英国への投資が合理的だった

産業は均等に発展するわけではありません。

イギリスで起こった産業革命は子供の重労働など数々の悲劇を生みながらも発展しました。

インドの綿工業の質が悪かったわけではありません。むしろ品質は高かったのです。

しかしインドの場合は熟練工の技術が頂点、限界に達しておりさらなる飛躍はできませんでした。

英国の綿工業は始めは粗悪な品質だったですが「向上の余地」が大きかったのです。

現代はITの利用が差を生んでいる

大国の中では米国のIT利用が一番進んでおり成果を挙げています。

2000年ころに期待が先行して「ITバブル」を引き起こしたこともありましたが現在の成長はあの頃よりは格段に「地に足がついたもの」です。

とはいえ一部には赤字垂れ流しで株価先行の「グループ」もありますから注意が必要です。サースなどです。ウィーワークもそうでしたね。

それらが悪いというつもりはないですが、素人には扱いづらく損失も出やすいです。

 

ITの技術革新による成長を取り込むには扱いの難しい「尖った銘柄」を買う必要はありません。

発展するうちにS&P500に入るからです。

 

よりダイレクトにVGTで取り込む方法も有力です。過去のリターンではだいたいS&Pの2倍のリターンを挙げています。

 

ならばVGTに特化することも考えられますがやはりハイテクは動きが大きいので万人好みとは言えません。下落時には2倍に下落します。

なのでその連合軍の「VOO+VGT=50:50」は強力です。

私はこの組み合わせを推奨しています。

「お前の推奨なんかどうでもいい」と言われるでしょうが。

 

VGTはイデコやつみたてNISAには選択肢がないので「自由枠」でドルから投資することになります。

 

過去の各期間でのリターンの表を挙げておきます

2019,11,18              
  株価 年間経費 配当 5年 2年 1年 YTD 対象
  ドル  
VT 78.67 0.12 2.29 27.5 7.4 12.6 22.1 全世界
VOO 286.6 0.03 1.95 50.8 19.9 15.9 26.7 米S&P500
VWO 42.27 0.12 2.71 0.2 -7.3 8.1 10.5 新興国FTSE
VEA 43.17 0.05 3.03 9 3.5 11.8 16.5 先進国米以外
VGT 52.4 0.09 2.87 118.5 39.4 33.2 40.1 全世界米以外
連合       84.7 29.7 24.6 33.4  VGT+VOO

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米国の天下もいつかは終わるだろう→その時どうするんだ?

という反論が必ずありますね。

しかし構造的な変化が見られたらバランスを取るのは簡単です。

米国を除いたETFがバンガードだけでも充実しています。

VEA:米以外先進国 エクセプト アメリカと覚えている

VEU:米以外全世界 エクセプト ユーエスと覚えている

VXUS:米以外全世界 エクセプト ユーエスですがつづりが上記と違います。

 

VEUとVXUSは年間経費とか同じですがVXUSはより中型・小型株を含み銘柄数が多いです。8千ほど。対してVEUは3千ほど。

これは好みの問題ですね

パフォーマンスに差はありません。

 

リバランスの2つの方法

1 一気に転換するには

米国を45%売ってVXUSを買えば一気にリバランスが完成します。

2 米以外を買っていくことでリバランスをする。

収入があれば、そしてゆっくりで良ければ「売らずにVXUSを買うこと」でリバランスできます。

こちらの利点は売らないので税が発生しないことです。また精神的負担も軽いです。 

米国以外を「米以外先進国+新興国」に分けてリバランス

米以外をひとくくりにするのは大雑把すぎます。

そこで米以外先進国VEA+新興国VWOにすればよりきめの細かい投資ができます。

さらに年間経費的には少し安くなります。

オススメです。

 

新興国を買いたい時には新興国のシェアは10%ほどですから少ない資金で「新興国を加える」ことができます。

面倒にはなりますが、と言っても全部で3つですからね(VGTを除いて)

人生には意識しないでもリバランスをするチャンスが3回ある

リタイアがちかづいて資産の量を確保した後は中身の「バランス、丸さ」に焦点が移ります

さらに「配当の確保」にも留意したいです。

1回目はつみたてNISA

政策が変わるかも知れないですが今の所最長20年です。

期限が来たらそのまま特定口座に移す選択肢もあります。

もう一つは「無税」で売って「米国ETFに乗り換え」るやり方です。

 

リバランスと配当ゲットの両方の役割を兼ねています。

2回目はイデコの払い戻し

これも今後の政策の変化が考えられますが今の所60歳以上で払い出しができます。

一時金と年金受取があります。

税が絡むので、退職金との関係で、そしてその時の税制によるので今から考える必要はないです。その前の時点で税理士に相談料を払っても相談するのが賢明です。

 

日本円で強制的に払い戻しになりますから再投資のチャンスです。

大きな利益が乗っているので「一気に投資する」のもOKです。

投資の継続と考えられるからです。

 

やはり米国ETFで「配当受け取り」がリタイア後を考えるとデフォルトに思います。若い頃のようにパフォーマンスの合理性は優先順位が下がるからです。したがって対象も世界あるいは先進国で。

3回目は退職金の受け取り

これはない人も多いと思うので、恐縮ですが、当てはまる人もいるので。

これもイデコ同様に「米国ETFで配当受け取り」に投資がデフォルトでしょう。

 

ただし投資の時期についてはイデコが「一気投資」がOKだったのに対して多少異なります。

「一気投資」で高値づかみをすると精神的に嫌だからです。

だから「イデコと合わせて考えるので大丈夫」という人は「一気投資」もOKです。

 

通常は5年位の年月をかけて「ドルコスト法」で買っていくのが一般的でしょう。

投資機会を逃す可能性はありますが、この頃になると「合理性よりも精神的負担」が優先します。

 

これらの3回の機会はどれも金額的には大きいのでリバランスは容易です。

 

今日の結論

1 リバランスの機会は3回あるので若いうちはパフォーマンス重視で問題ないと思う

2 リタイア時に量が確保できていれば「精神的な安定」を重視して①世界分散②「配当受け取り」に転換するのはいい選択と思う

 

以上長くなりました。今回の内容は保存型にのせるべきだったかも知れませんね。

とりあえずこちらに載せました。

それではみなさんの良い投資を!

 

お知らせ 保存型ブログに「リタイアに向けての失敗しない投資術」を加筆・訂正して載せています。御覧ください。

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