グローバリズムの後退と国家主義の台頭。投資へのリスクは(2)
米国株投資家のみなさんこんにちは。2018年8月11日(土)
いやートルコリラの下落がすごいことになってますね。
大統領が国民が持っているドルや金で大幅下落中のトルコリラを買うように訴えています。そのうちドルの保有が禁止されるのでしょうか。
独裁国家、強権主義では通貨が大幅下落するというのをまざまざと見せられました。
南欧の銀行がまたしても貸し付けているらしいですが、米国にはあまり関係はなさそうです。
しかし、最高値だった米国株も、待ってましたとばかりに調整しました。
一過性だと思います。
さて行き過ぎたグローバリズムの調整と国家主義の台頭が投資に及ぼす影響を考えてきました。
投資の立場だとグローバリズムの後退はすごく嫌だけど、私たち個人の生活の面となるとそうとも言えません。
<小さな集団でのトップでも幸せ感、満足感はある>
トップにもいろいろあります。
世界でトップ、日本でトップ、県でトップ、・・・・クラスでトップ、仲間内では一番
だんだん規模が小さくなりますが、それなりに満足感はあります。
グローバリズムで、大きな集団でばかりで考えることになると、スポーツでも、趣味でも、あるいは美人度、イケメン度でも非常にハードルが高くなります。
だから、個人の気持ち的には、グローバルでない方が満足度は高くなります。
特に日本ではこの傾向が強いようです。
島国で、他国からの侵略も考えないで済んだせいかもしれません。
さて話が少しそれましたが、昨日の続きです。
昨日の記事のあらましは
政治経済のトリレンマの
1 グローバリズム 2 国家主義 3 民主主義
は2つしかかなえられない。
1 欧州は行き過ぎたグローバリズムを修正しようとしている。国家主義の極右が台頭している。
2 米国はトランプ大統領がアメリカファーストでグローバリズムを犠牲にしようとしている。
3 中国は民主主義がないのでグローバリズムを推進できる余地がある。
ということで今日は
4 日本の場合です。
日本も民主主義は確立しているので、残り一つです。
日本では現在そんなにグローバリズムが行き過ぎているわけではありません。
むしろ言葉の問題や気質のせいで内向きのところがあります。
国家主義とバランスを取ってきたように思います。
しかし近年日本でも国家主義の動きが強まっています。
ただ欧州やアメリカや中国のような極端な主張があるわけではありません。
外国人排斥というわけでもありません。
米国の元から独立しようというのでもありません。
むしろ民族系の雑誌を見るとトランプ支持の人が多いようです。
だから今まで見てきた国や地域の中では一番バランスがいいといえます。
でも今以上にグローバリズムが後退して、産業力が後退すると、モラルハザードが起きて通貨が下落するリスクは残っています。
やはり全資産の半分くらいは円以外の資産でもつのがリスクとしては少ないと思います。
まとめ
行き過ぎたグローバリズムの修正のうちは問題ないと思う。
欧州は問題解決までに長引きそうだ。
米国は反グローバリズムでどのくらいの悪影響が出るのかは現時点では予想がつかない。でもこの動きが行き過ぎると米国が失速する可能性もある。
その時は世界を巻き込んでの株安となる。
日本はグローバリズムは行き過ぎではなく、その修正も必要ないので安定している。
米国の高関税を使っての輸入制限など、考えもしなかったことが起こっています。
突飛で極端と言えますが、米国の保守、民族系、キリスト教右派、ユダヤ寄り、の人は支持しているそうですから、この動きはこののちも長く続くかもしれません。
S&P500です。3月以降貿易懸念のたびに調整して、買い場となっています。
今後もこの問題は長引きそうですから、50日線に押したところは買場と考えています。
以上です。それではみなさんのよい投資を!
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