チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

石油会社のリスクを考える。

米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。

2018年3月21日(水)春分の日、雨

FOMCの声明が、明日早朝3時に出ますね。

パウエルさん初めての声明なので、過激でないことを祈るのみです。

利上げはもう確実なので、あとは予定通り3回でいくのか、4回に増やすのか、あるいはそのニュアンスだけの問題です。

2択ではないので、振れ幅は比較的少ないように思うのですが。

4回するにしても、3月、6月、9月としておけばその後決めても間にあいます。

でも、しゃくし定規な声明だと、「タカ派」と受け取られ株価は下落、景気は腰折れへ一直線です。

ど素人ですが率直なところを言えば、私は、やはり過去のFRBや他の中央銀行がしてきたようにいつかは「景気腰折れ」に進む確率が高いと考えています。

彼に問題があるとか、下手という意味でなく、腰折れさせないように、株式の大幅下落を招かないように金利を上げることの方が、希なことだと思うからです。

下落があるとすればその下落幅は

現在の株価は15~20%ほど標準より高いと言われています。相場はいつもオーバーシュートするので、一時的には20%超の下落になります。

もちろん、下落があるとは限りませんが、対応はしておきたいと思います。

下落を待っている人、平気な人もいる。

安値で買うチャンスになるので、むしろ大幅下落を待っている方も見受けます。

また、長期的な視野で投資なさっていて、動じない方もおられます。

私は、そのどちらでもなく、やはり心配しています。

4月5月の高値を待って売却方針だったが、そううまくいかないかもしれない。

好調な決算の前には売りにくいだろうから、4月5月初めは高値と見ていましたが、楽観すぎるかもしれないと思い、見直しています。

金利の影響を受ける、債券、リート、高配当株はすでに軟調です。

次に心配されるのは、資源価格です。といっても、鉱山会社の保有はないので、気になるのは原油価格です。

設備投資と並んで「景気減速」の影響を受けやすいです。

原油価格の今後は

供給側も、需要側もそれぞれ複雑な事情が絡むので、原油価格の予想は簡単ではありませんし、そもそもすべきかどうか疑わしいです。

NY原油先物です。

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現在は62ドルほどと比較的堅調です。

1月にいったんピークを迎え、今は踏ん張っているところです。

無理やり今後を考えますと、供給側の方が苦しいように感じます。

<供給側懸念>

(1)サウジは減産で収入が減り困っている。→さらなる減産はキツイ。

(2)ロシアも同じく。

(3)オペック諸国はどこも財政が苦しく減産の余裕がない。

(4)米国は今年度末は日量1200万バレルと世界最大の産油国になる予定。

シェールの生産コストがさらに下がっていて、現在の60ドル台はうれしいので増産余地あり。油井の数は増やさずに、増産する技術が生産を伸ばしている。→コストはさらに低下。

(5)供給過剰が心配されるにも関わらず、米XOMはバーミヤン地区シェールオイルに多額の投資を決定。将来の供給過剰懸念の種を自らまいて首を絞めている状態・・・この暴挙でXOMは急落中。

石油会社の業績は1Qも好決算が予想される。

この油価だと各石油会社は前4Qをさらに上回る好決算でしょう。

石油会社の株価指標と推移 3,21 SBI証券

3,21 株価 予想PE 配当 1y% 6m% 1m% average
VTI 140   1.69 16.6 9.3 0.7 8.9
XOM 73.99 15.63 4.16 -8.9 -26 -2.1 -12.3
CVX 114.5 18.69 3.91 6 -2.4 4.6 2.7
RDSB 63.47 12.83 5.92 14.8 3.2 -0.9 5.7
COP 54.7 19.82 2.08 24 11.5 0.3 11.9
PSX 95.1 14.04 2.94 23.1 5.8 5.4 11.4

1y、6m、1mは1年6か月、1か月のそれぞれの上昇率、最後は平均。

※XOMエクソンモービル、CVXシェブロン、RDSシェル、COPコノコフィリップス、

PSXフィリップス66製油所業務

(1)XOMの株価の低迷が際立つ。

(2)PERが低く配当が高いのはシェル。

(3)コノコはリーマン後すぐに購入。(4)PSXは会社分割で割り当てられた。

<今後の方針>

1 リスクを見直しているので、原油価格に左右される石油会社は売却予定。

2 XOMは買い価格を割っている。買い価格82.3ドル。

3 他は買い価格を上回っている。

問題のXOMのチャートを見てみます。

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1月が私にとってはマイナス無しで売却できる唯一のチャンスでした。

10%超の急落の後、いったん反発するも、再び下落基調です。

チャートからは残念ながら下降トレンドに入っているように見えます。

XOMの下落が大きいので、原油価格だけの問題ではなさそうだ。

シェール等への多額の投資が投資家からは「リスキー」と見られているのだろう。

心理的には石油へのイメージは悪い。

電気自動車への転換や自然エネルギーへの転換など、石油を取り巻く環境は一見厳しく見えます。

実際はそんなに早く、EVへの転換が進むわけでもないし、自然エネルギーにも限界や問題はあります。(でも太陽光で1KW3セントを割ってきている)

当面のライバルとしては、シェール開発で自然と湧き出てくる天然ガスの方が脅威らしいですが、ともかく素人の印象としては「石油の時代は終わり」と感じやすいです。

2通りの選択が考えられる。

1 人気がないのを利用して、安く仕入れ保有。→逆張り。

タバコと同じ発想ですね。

2 いったん処分してリスクから離れる。

私はシニアなので、リスク重視です。遅すぎた感はありますが、これから順次売却方針です。

XOMは損切りになりますが、他との合算ではプラスなので気にしないことにします。ずっと保有なら別ですが、チャートからは、当面上昇トレンドに乗るとは思えません。

以上です。私事の話で恐縮です。何かの参考になればと思い記事にしました。

それではみなさんのよい投資を!

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