倫理観がGDPの邪魔をしている残念な国。
米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。
2017年12月28日。
しまった、2017年分のNISAの枠を余らせてしまった。
リョウスケさんとどにゃるどさんの記事を読んで気づきました。
今年のNISAに間に合わせるには、引き渡しベースですから26日までだったそうです。
どにゃるどさんのように早々と来年の分を使ってしまうのが正解かも知れませんね。さすがやることが早い。
NISAは配当が無税なので、配当が多いシェル専用にしていたのですが、(英国籍なので現地税もない)株も値上がりし忘れていました。確かあと50万ほど枠が残っていたように思います。
来年はVTかVTIを買いましょうかね。(リョウスケさんはVTをお買いになったそうですね)
当分様子見で動く予定がないので、とりあえず気が付いたことを書きます。
倫理観とGDPのどちらを優先するか?
日本はスポーツが盛んな国です。プロとしてあるのも、野球、サッカー、最近ではバスケ、バレーボール、そしてすもう、ゴルフ・・・
それぞれにファンも多く、またプロでないけれどもスケートや高校野球、駅伝・・・と飽きることがありません。
スポーツ人気をどれだけGDPに取り入れられているか?
自分のひいきチームが毎試合圧勝することが各ファンの願いです。
そういう意味ではスペインのレアルやバルサ、イングランドの強豪チームのファンは満足を得られます。
日本ではそこまでの戦力の偏りはないように思えます。
ビジネスとしては各チームの戦力を徹底的に均一化することで最大化できるようです。
米国のNFL(フットボールリーグ)は最も成功したスポーツと言われている。
これを体現したスポーツがあります。私も好きな、NFLです。
どのくらい戦力が均衡しているかというと、まず3連覇したチームは史上皆無です。
2連覇が6チーム。
常に強豪であることがとても難しいです。
戦力均衡の原因はそのシステムにあります。
1 サラリーキャップ、選手の給料の合計の上限と下限が決まっている。
NFLには貧乏球団や金持ち球団はありません。だから、資金的には同じ給料が払えるわけです。
2 収入はリーグが一元管理している。
テレビ放映権、等広告収入一切はリーグがすべて取ります。そのあとで32チームに同額づつ分配します。
放映権料は2016年でレギュラーシーズン16試合で37億ドルと巨額です。
1つの局で払えるはずもなく、各局が細かく分割して契約し放送しています。
スーパーボウルでのCMは30秒で600万ドルと高いですが、即日完売します。
リーグが均等にお金を配る→だから赤字の球団はないわけです。
実によくできたシステムだと思います。
チケットは各球団の収入になります。
人気チームのシーズンチケットは10年以上先の分も完売しているそうです。
そしてここが今日の私のポイントなんですが
不要なチケットは転売してもいい。ことです。
10年先のチケットまでがすでに売れているとなると、どうしても欲しい人はチケットサービスから買うよりありません。
シーズンチケットと言っても、シーズン16試合のうちホームゲームの8試合が見られるだけです。それでも、転売すればいいビジネスになるそうです。
この転売システムがあるので、企業や個人は安心してシーズンチケットを購入できます。
運よくスーパーボウルのチケットが手に入ったとして、行く気がなければ、数倍で売れます。(いい席は1億円以上の値段がつくそうです)
日本の残念な点。転売を許さない。
一方日本では、チケットの転売は禁止されています。理由はよくわかりません。
席がお金で売買されることに抵抗が強いのでしょう。
儒教的な倫理観かも知れません。
孟子は、市場で高いところに上がり、いい品物を見つける商人を「利をむさぼっている」と批判しています。
市場経済というからには、需給の関係から値段が決まるのが自然です。もちろん麻薬とか非合法なものは論外です。
スポーツや音楽のチケットは、売買にそぐわないとは私は思わないのですが、なぜでしょう?
理由はいろいろあるのでしょう。「本当に聞きたい中高生のファンが買えない」「中高生がチケット転売でお金を稼ぐのは乱れるもとだ」・・・
米国と日本はそっくりなようでまるで違う国だ。
政府はGDPを600兆円に引き上げようと躍起になっています。道路や橋をつくるのもGDPの内なら、人気アーテストの公演もGDPに貢献します。公共工事は人手不足もありそんなに簡単に増やせません。
日本に対象となる、スポーツや音楽がないわけではありません。あふれています。
さらに米国ではスポーツは賭けの対象になります。
こちらの方はさすがに十分な論議が必要でしょうが、米国では盛んです。
米国のやることを何でも取り入れればいいとは思わないけど、人気スポーツがひしめく日本でそれを放置するのはいかにも惜しい気がします。
また、NFL型の、「平等システム」で戦力均衡化を図ったスポーツもあってもいいように思うのですが。
有力チームが限定された感のあるMLBは人気が離散してしまいました。NHKの放送などを見ると、2階席はガラガラです。
1980年頃は人気が拮抗していたようですが今ではダブルスコアに離されています。「戦力均衡」は人気底上げに役立つことは確かなのでしょう。
今年のスーパーボウルでもそうでしたが、残り2分でまだ勝敗の行方が全くわからないというのは確かに魅力的です。
今日は、投資とは関係のない話題でした。書店にいくと「儒教に支配された残念な中韓」みたいな本が多くて、人気もあるようですが、日本人の倫理観も相当に強いと感じます。まあ、道徳心とかいい点も多いのですが、要はバランスだと思います。
私は「市場主義」の信奉者なのでこのような意見になりました。
それでは皆様のよい投資を!
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