(米企業)減税で儲かりそうだから給料上げるわ。(日本企業)将来のためにため込んどくわ。
米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。
2017年12月22日(金)記
今日の日経ニュースによると米国の複数の企業が減税で儲かる分を先取りして、クリスマスプレゼントや給料を上げるのに使うとあります。
ATT、コムキャストが1000ドル配るそうです。ウエルズファーゴは賃上げするそうです
その額は、減税の恩恵に比べれば小さなものでしょう。しかし、大統領の署名もまだなのに発表するあたりはさすが米企業と感心します。
さらに巨額の資金が自社株買いや投資に回るだろうとあります。これは株主や、米経済を潤すことになります。
「結局は金持ち優遇」との批判もあるようですが、米株に投資している側からすると歓迎です。お金が回って好景気の寿命を長引かせることでしょう。(自動車ローンとか住宅ローンとか息切れしそうにも見えますから)
しこたまため込む残念な日本企業
法人税率を下げたのは日本も同じです。それによって恩恵を受けた日本企業は、400兆円ともいわれる留保を抱えています。
米国の「入る見込みのお金」と違って「現実にため込まれた現ナマ」です。
プレゼントしたという話も、株主に配ったという話も聞きません。(中にはあるかも)
日本企業の配当性向も30%くらいで横並びしています。
日本の企業は何に備えているのでしょうか?不思議です。
書店には、「日本株爆発3万円」とかの雑誌が並びますが「長期的な魅力」は今ひとつの感があります。真っ先に株主に報いる土壌がまだないようですから。
日本に住んで米国株投資が最強の組み合わせに見える。
ビッグマックの値段は日本が380円で米国5.3ドル600円と比べるとずいぶん安くなっています。(全く同じものかどうかはわからないけど)
日本はモノやサービスが安くて暮らしやすい国と言えます。ハンバーガーだけで暮らすわけではないけどおおむね安いと思う。
だから米国に住みたいと思う人は案外少ないでしょう。
先進国なのに物価が安くて(政府・日銀は躍起になってあげようとしているが)住みやすい日本で暮らして、米国に投資するのは最強の組み合わせに思えます。
まとめ
日本企業のこの体質が変わらないとすると、民間の投資や消費活性化に任せておけない政府はせっせと大規模な公共投資などの支出をし続けなければならず、結果としては財政悪化と弱体化を招きます。
日銀は0%金利でアクセルを吹かせ続けていますが、日本の体質が変わらない限り効果は薄いように感じます。
さらにことあるごとに衣の隙間から「増税」の鎧が見えますから安心して消費を楽しむムードは生まれにくいと考えます。
米国株投資家としては、自分たちの投資行動が正しいことを確認する出来事でした。
以上です。米国株は素直に好感しているようですね。それでは皆様の良い投資を!
追伸 昨日の記事で、米国の長短金利の差が接近すると危険なサインとしました。
私は、10年国債とFF金利を比べましたが、正しくは短期国債との金利差を見ないと正確ではないですよね。
正確な数字で検証されるユキマツさんの今日のブログにちょうどその内容が記されていました。米国債 長短金利差 <2017.12.22> - ユキマツの「長期投資のタイミング」
この記事にすべてが書いてありますのでご覧ください。定期的に検証されるようですから指標としてとても助かります。
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