チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

リスク回避には海外投資が一番。失敗しない初めての海外投資(6)

 

投資家の皆さんこんにちは。チンギスハンです。2017年9月30日(土)記

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名だたる名門企業の東芝がだめになったり、政治の世界では5年ほど前には政権を握っていた野党第一党が突然姿を消したりと日本も想像できないことが起きるようになりました。

私たちの暮らしや経済の面でも、将来何が起こっても大丈夫なように、想定の範囲を広げて考えられる事態に対しての準備を怠らないようにしたいです。

前回までに

(1)どの通貨も減価する。

(2)実際のインフレ率=通貨減価率は発表よりも高い。ハイテク品が含まれるから。

(3)日本のインフレ率はここ数年は0~1%を中心に推移してきた。今後はもう少し高まる見通しだ。対策が必要。

インフレ対策いついて考える。

1 インフレになれば、賃金も上がるから何もしなくてもいいのでは?

 これからの労働収入がどのくらい見込めるかによります。あなたが若くて有望な職種についていれば、何もしない選択はあります。しかし、金融資産がある人は、準備しておく方が絶対に有利です。

シニアの方は特に重要です。年金も物価に連動する場合もありますが、予算の関係で遅れがちになります。また、CPI指数そのものの問題もあります。物価上昇の実感よりは年金の上昇ははるかに少ないでしょう。

2 海外投資が相対的に有利だ。

国内でインフレに対抗するには、不動産や株式が考えられます。人口減少が明らかな日本では不動産投資は、よほどの眼力がないと難しいです。

株式投資は有望です。問題点は、

①日本の世界の中での時価総額割合は7%ほどで今後増える見込みがないこと。

②日本の株式市場は長期的に見て上昇していないこと。30年ほど前の高値を抜けていません。インフレとともに抜いていくでしょうが、安定性に欠けます。

③日本の企業が将来的に優位が保てるかどうかわからない。例えば自動車は日本の基幹産業ですが、電気自動車になっても優位性があるかは未知数。

④株主を重視しないので、配当性向が低い。

⑤値動きが激しく、熟達者以外には保有が難しいこと。です。

そもそも長期金利が0%に抑えられている日本で、そんなに有利な投資対象が簡単に転がっているはずはないのです。お金がだぶついている金融機関も運用先に困っています。住宅ローンの金利は0.5%ほどです。それでも金融機関は競って貸したがっています。日本では、投資の競争相手が多いのです。

3 長期的には「円安」が見込まれる。

 海外投資での一番の問題は、「円高」です。長期的に円高が定着するのは不利に働きます。しかし、長期的には円安が見込まれます。その要因は

(1)日本は人口が減少して、GDPの伸びが低成長に入る。

(2)少子高齢化が世界で一番早く深刻になる。その解決策が示されていない。

(3)財政赤字が世界で一番大きくまた深刻である。

(4)高齢化もあり、財政赤字は今後拡大の見込みであること。

(5)日本の産業競争力が優位でなくなる可能性が高いこと。

(6)政府・日銀・会社・国民が円安を望んでいること。

(7)長く超低金利に慣れているので通常金利政策に戻せないこと。

しかし一時的には円高になる場面も考えられます。不況が予想される時。突発的な紛争が起こった時。等です。まとまった投資資金があって一気に投資するにはチャンスです。株安を伴いますので、二重にチャンスになります。

4 投資のタイミングとその額は?

一番難しいのが、投資のタイミングです。上記のような、チャンスは願ってやってくるものではありません。あくまで準備しておいて、幸運にも巡り合えたら・・・みたいな。

(1)毎月積み立てる場合

 定額でもあるいは不定額でも毎月投資するのが理想的です。一回一回はベストのタイミングではないかもしれませんが、トータルとしては平均を大きく上回ることが実証されています。ドルコスト平均法と言われる手法です。ポイントは投資先が長期的には上昇することです。日本株は向きません。米国株は適しています。

(2)まとまったお金を投資する場合。

こちらは難しいです。一気に投資しても結果的には問題はないとしても、心理的には大きな抵抗があります。人間には、したことを後悔する特性があります。しなくても後悔します。どちらにしても自分の判断と行動は後悔すると思った方がいいです。

余程の熟達者か運のいい人でないと、ベストのタイミングは判断できませんから、一気に全部投資する作戦はやめたほうがいいと思います。後悔必至です。

分けて投資するとすると、①何円ずつ②何回に分けて、という問題があります。

「ストレスを感じずに動かせるお金の額がある」と思います。個人差があります。たいていの人は、自分の給料以上のお金を動かすのは抵抗があるでしょう。

例えば毎月25万とかの自分に無理のない範囲で、時間はかかっても気長に投資していくのがストレスは少ないし、後悔は少ないと思います。これだと年300万ですから、3千万を投資するとなると10年かかってしまいますがそれでも着実に投資は進みます。

その間には絶好と思われるタイミングもあるでしょうから、500万とかまとまって投資すれば、達成は早くなります。

5 投資の内容はより重要

よく退職者が退職金の運用を銀行などに相談にいって、言われるままに数千万を投資した。という話を聞きます。

タイミングは誰にもわからないのだから、このことが「良くない」とは言えません。しかし投資対象は、吟味の余地は大いにあります。たまたま本人にとってベストの選択であればいいですがそんなことは、あり得ませんから、本人は激しく後悔することになります。

本人の独断であれば、奥さんとの関係も心配されます。

投資というのは、特にシニアになってからは、額が大きいだけに本人を振り回します。3千万を海外株式に投資したとして6%の収益は180万円に上ります。海外債券で3%の利回りでは90万円です。

差の90万円は現役時代なら笑って済ませられる範囲かも知れません。月に直すと7万ほどですから。しかしリタイアして年金だけに限られた範囲では大きな額と映ります。

まして国内債券で1%で運用したら、差はさらに広がります。ファイナンシャルプランナーとかいう全くの赤の他人に任せて、納得できる範囲ではないです。

6 結局は自分が理解を高めながら投資の質を高めていくしかない。

理解度の違いによって景色が一変するのは、例えばスポーツ観戦と同じです。野球中継もサッカーも、経験者と未経験者、普通のファンと熱烈ファンなど、同じ試合を見ていても、見ている場所や感動は一人一人違います。

投資も、今「これしかない」と思っていても、来年は違うでしょう。自分ですら、「現在の」という限定付きのベストしか決められないのです。

時間をかけて自分のリテラシーを高めながらゆっくり投資する方が有利な理由はここにもあります。

以上です。皆様のよい投資を!

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