就職は人生最大の投資。何回も機会があった方がいいと思うが。
チンギスハンです。
人手不足が深刻だそうです。
特に正社員が足りないと新聞に出ていました。
仕事があるかどうかは、どこの国の誰にとっても最重要な問題です。
しかし、新卒が重要視される日本では、大きすぎる問題かもしれません。
多くの人が就職を希望する、いわゆる優良大企業は、余程の例外を除いて新卒でないと入れません。
就職活動の数年で、その後の人生のかなりの部分が決まるのですから、大変なストレスとプレッシャーがかかることになります。
そして、その時期が景気のどの時期に当たっているかも大きいです。
いわゆる、「就職氷河期」に当たった方は、大変な苦労を強いられることになります。
募集人員が絞られるのですから、運というよりほかはありません。
大企業の人員分布を見ましたが、40代の人が極端に少ないそうです。
日本には良さも直したいところもありますが、この社員募集のやり方は、改善の余地が大きいと考えます。
新卒一括採用である必然性はないです。また、それがうまくいっているわけでもありません。
米国の学生は卒業とともに就職する学生は、一流の大学程割合が少ないそうです。
時間をかけて、自分を生かそうとする気持ちが強いのでしょう。
会社の運営でも、技術開発でも、米国が日本に比べて、特に劣っているとは思えませんから、米国式でも問題はないように思います。
一方、当の学生たちにかかる負担は、日本の方が格段に大きいです。リクルートスーツの新調に始まり、何回もの会社訪問やら面接やら、特に地方の学生にとっては、交通費の負担も大きいです。時間的にも、本来の学業に影響が出るのではないかと心配になります。
さらに入社後の待遇も疑問アリです。
いくら専門分野をしっかり研究した新入社員でも、一律の社員研修を受けます。合宿でランニングをしたり声を張り上げたりの訓練もあります。
会社はしっかり稼いで、株主に還元するのが最優先だと思うのですが
米国の会社は、必要な人間をその都度採用するそうです。育てるとかいうことは、教育機関に任せて、専門職を採ります。だから、グーグルなんかは米国内の大学はもとよりインド工科大学やら、イスラエル工科大学からも、20万ドルとか30万ドルとかの給料で雇っています。
日本のIT技術者の給料は先進国で一番安いそうですから、今後も、日本には優秀な技術者は集まらないかもしれません。日本の技術者は不当に低待遇です。
野球や、サッカーやゴルフのスターが、年間数十億と稼いでいるのに、技術職のスターが、普通の給料の待遇とか、不平等が激しいと思います。
今回の人手不足は待遇改善のチャンスだ
米国ではブラック企業はないといわれます。ブラックな待遇だと、みんな転職してしまい事業が成り立たないからです。転職がスムーズに行われることが、待遇のブラック化を防いでいます。
コンビニに行くと「アルバイト募集」の張り紙をよく見かけます。人手不足はこんな地方でも深刻なようです。
この機会に、ブラックな待遇のところから、みんながよりよい待遇のところへ移れば、ブラック企業は事業が成り立たなくなり消滅します。
バイトやパートだけでなく、社員も自分にとってよりよい仕事場を求めて転職する風潮が広まれば、政府が旗振りしなくても、不本意な残業はなくなると期待するのですが。
勤務時間と生産性は比例しない(2015年、OECD)
国 労働時間 1時間当たりのGDP(ドル)
日本 1700時間 39.4ドル
ドイツ 1371時間 58.9ドル
フランス 1482時間 60.3ドル
日本は突出して時間が長く、また生産性が低いです。計算上は1000時間くらいの時に1人当たりの年間生産量が最大になるそうです。私はドイツの2倍くらい働いていましたが生産性はとても低かったです。
残業の長さが何かと話題になりますが、もう一方の生産性の向上の方に目を向ければ、日本の労働条件も格段に向上すると思うのですが。
以上です。私もやはり就職は氷河期と呼ばれた時代でした。能力のある人が、ちゃんとした待遇を受けられるような、転職ができやすい社会に早くなればいいと願っています
それでは皆様のよい投資を!
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