日銀の金融緩和の行く末は?藤巻健史氏の本を読んで。
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
2017年8月20日(日)
今後のドル円はどうなる?
ちょうど、今日の「たばぞう」氏にドル円の記事がありました。
金融政策だけみると円安間違いなし、だが・・・ - たぱぞうの米国株投資
昨日藤巻健史氏の本を読みました。日銀の緩和の限界について言及されていました。
氏の本は以前から愛読しています。細かい内容については理解できないのですが、大まかにはわかりました。私なりに思うことを書きます。
1 日銀の国債保有が膨大であること。
500兆円を越えているそうです。昨年発行の国債の8割の120兆円を日銀が購入したとありました。
2 保有国債で日銀に損失が出ていること。
私はこれが一番問題だと感じます。持続性に問題があります。FRBも資産を購入しましたが、住宅債権などは値上がりしているので、損失は出ていません。
日銀は高い値段で国債を購入しているので、満期まで保有しても利益が出ないそうです。
現在10年債の金利を0%に誘導しています。(0.1%程度)そうすると、10年未満の国債は保有するとすべて赤字になります。
金融緩和を続けることによって日銀の赤字額が増えて、債務超過になるのは問題です。このまま金融緩和を続けるそうですが、永続性はあるのでしょうか?
藤巻氏によると、もう手遅れとありました。
3 大幅円安とハイパーインフレが避けられないとありました。
片方の意見だけ聞いてもいけないので、このまま金融緩和をしても大丈夫という人の意見を聞きたいです。(無茶苦茶なのでなく、まともなのを)
普通に考えれば、世界各国が金融緩和から抜け出して正常化する中で、日本だけが緩和を続ければ円安が進みます。一国だけが、逆行するのは、社会主義国以外は例のないことですから、どうなるのかは全く予想がつきません。
4 ハイパーインフレが収束すると、日本は急回復するそうです。
旧円が価値を失い、新円に移行すると、政府は債務がなくなり身軽になって経済も急回復する。心配は無用とのことです。ただし、円建ての貯金等は無価値になります。
準備していないシニアは生活保護を受けるしか方法がなさそうです。
5 対策
ドル建てのMMFを購入するのがよいとのこと。
<感想・私の対策>
(1)日銀が損を出しながらの緩和には無理がある。
緩和の継続性には疑問符が付きます。でも、緩和をやめると金利が上がり(国債は下落し)大量に保有している日銀には大きな損失が出ます。日銀は無傷では緩和をやめられないほどすでに深入りしてしまっています。
(2)このままの政策が続くと円安になりやすい。
黒田与党が強化されたそうです。継続の可能性が高いです。
(3)ドルの押し目買いが有効か?
中・短期的にはドル安もあります。今がそうです。押し目を丹念に拾って少しずつドル転しておくのが、安全か。ドル資産(海外資産)の目安は半分以上と考えます。
たばぞう氏もドル転の方針とありました。
自国の中央銀行が信じられないのはつらいですが、事実は事実です。納得のいく出口戦略が見えない以上、緩和継続、円安、の流れととらえて対策を立てる以外にないと感じます。
ただし、これは個人的な意見なので、ドル転等は自己の判断で行ってください。
以上です。みなさまのよい投資を!
お願い 下の米国株のところをクリックしてランキングに戻っていただければ、ランキングの点数が上がるのでうれしいです。よろしくお願いします。