チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

安心のタバコ株MO,PMは高値でも買えるか?

米国株投資家の皆様こんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
               2017年6月19日(月)記
 例年なら安くなり始める6月にも高値更新と、米国株は勢いが止まりません。中身をみればハイテクは少し調整中なのと、小売りは大波乱です。

(これまでのあらすじ) 下降トレンドに転じることも想定しながら、買える銘柄を検討してきました。1回目がVZとBA、GOOGL、Vで、2回目がアマゾンショックのWMTでした。将来の下落時に対応するとなると、割安という基準だけでは不十分と思い、VZでは高配当と、下落幅の少なさ、BA、GOOGL、Vはワイドモートの優位性、WMTはいわゆる逆張りに当たります。この中で、GOOGLについては、「どにゃるど」さんの貴重な情報により、「EUの制裁の影響を見極める」必要がありそうです。

 3回目の今日は、反転して上昇中のMOと一服して再上昇中のPMの2つの鉄板タバコ株です。過去の例では高値の仕入れも報われてきました。今回はどうでしょう。

MOアルトリア10年チャートです。

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まず株式指標を見てみます。2017年6月17日(SBI証券)
MOアルトリア 株価77.28ドル予想PE23.41配当3.19%(米国内)
PMフィリップモリス株価121.84ドル予想PE24.88配当3.45%(米国外)
MOの株価上昇で、PEと配当ともに両社が接近してきました。どちらを買っても大丈夫に思えます。

アイコスについて
 タバコの今後のカギは「リスク低減タバコ」の動向です。その中のアイコスは日本でまず発売され、高人気で現在でも品薄状態が続いているようです。(私は地方に住んでいるので、喫煙率はとても高いがアイコスは見ません)
 米国でも先月に申請が当局にされたそうです。FDAは厳しいことで有名ですから「リスク低減商品」として希望通り認可されるかは予断を許しません。(最短で1年だそうです)
 個人的には、すんなりはいかないように感じています。理由は何しろタバコ自身が「悪役」ですから、そのリスクを低減させるといっても、「リスクが減れば吸ってもいいのか」「禁煙社会に逆行する」などの反対意見も出るだろうと思うからです。どんな分野にも原理主義がいて、まず大きな力を持ちます。主張がはっきりしていて明快だからです。妥協を許さないことろも、心地いいです。しかし、現実にはなかなかうまくいかないことが人々に理解され、原理主義は説得力を失っていきます。
 タバコでいえば、「一切禁止しろ」というのが原理主義です。しかし、長年親しんだ習慣はなかなか直せません。「どうせ俺の体だ、どこが悪い」と開き直る人も多いです。そこで、吸える場所を少しずつ制限したり、タバコ自体の害を「低害」なものにする工夫も出てきます。アイコスなどの「非従来タバコ」は社会的に意義のある素晴らしい製品だと思いますが、社会が素直に受け入れるには時間がかかる可能性があるというのが私の考えです。
 ちょうど、車でも同じようなことがありました。排気ガスを減らすために、多くの自動車会社は、一気に「電気自動車」や「燃料電池車」にかじを切りました。しかし、値段も高く、電池残量が少なくなってガソリンスタンドに寄ることもできません。「あと〇〇キロ」というのが、箱根の坂など上っていると、見る見るうちに減っていくそうですから、精神的にも悪いです。そんなこんなで、皆様ご存知のように、中途半端なハイブリッドカーが全盛となっています。ハイブリッドカーは主流とはなりえないという見方の時もあったのです。

米国のアイコスの「リスク低減製品」認可は、甘く見ない方がいい。
と考えます。そうすると、米国専業のMOの方がアイコスのメリットは不透明と言えます。ところが株価は、それを好感して反転上昇しています。

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 その前の下落が私には解明できていませんが、ここ最近は反転上昇しています。FDAの認可の進捗状況によってこれからも上下すると思われます。チャート的には典型的にいい形をしています。①上昇トレンドにある株がいったん平均線に接近あるいは交わるが再び上昇していく。(グランビルの法則買パターン2、3。75日線は割っている。52週線は近づいている。)②株価が平均線を上に突き破っている。25日線と75日線でゴールデンクロスが発生している。しかしその分、RSIも82と過熱感があります。

もうひとつのPMを見てみます。まず2年チャートです。

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トランプ以降30%超の上昇ですが、昨年の夏からは20%ほどの上昇です。さらに最近のチャートは

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やはりいい形をしています。RSIは67と過熱感はあるもののMOよりは少し低いです。

結論と買い方針
(おことわり)両者ともにさらに調べればいろいろな分析があると思います。この結論は、今の私の知識内での判断で、至らない点がたくさんあります。その分を考慮に入れてご判断ください。
1 両者とも現在高値圏にあり、過熱感もあるが、将来一時的に下落があるとしても、長期的には報われる銘柄だと考える。
2 アイコス等「リスク低減製品」のメリットは、MOは米当局次第で予断を許さない。今後マイナスニュースの時は売られる可能性がある。PMは各国当局の影響は限定的と考える。(国がたくさんあるから、それより発展途上国では価格が問題か)
3 数値的には互角と判断する。
4 MOは当局への申請というグッドニュースの後なので買いにくい。そのうちバッドニュースも出るだろう。その点、PMは特にグッドニュースもない。米利上げでドル高が進む懸念がありこれは悪材料。
5 等分で保有の予定だが、現在はMOに保有が偏っている。→PMを買う理由になる。

ということで、持ち分の少ないPMの買を検討します。
以上です。みなさまのよい投資を!

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