チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

個別株投資の利点は?高パフォーマンス追及は無意味?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                          2017年5月21日(日)

 今日のテーマは「個別株を買う」です。
 私たちは、一生懸命考えて、個別株を研究し、考えに考えて、やっと投資します。そんなに苦労したのだから、「きっと報われる」と信じています。
 だから、「株なんて選ぶ必要もないし、買うタイミングなんて考える必要はない」という人に出会うと、「なんて横着なやつなんだ、でもうまくいくはずがない」と妙な敵意を持ったりします。そして、自分の投資が成果を上げると、「やっぱり研究してよかった。報われた」と安心します。しかし、果たしてそうでしょうか?
 下はトランプ以降の6か月の比較です。S&P500と比較しました。

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 いずれもダウ銘柄ですが、この中でダウより上昇したのはアップルだけです。KOがデフェンシブ銘柄としては健闘していますが、やはり下回っています。IBMやVZに至っては、トランプ以降の上昇に乗れるどころか逆に下回っています。したがって今回の場合は、苦労して銘柄を研究して選ぶよりも、S&P500ETFを買っておく方がパフォーマンスは良好でした。
 もちろんアップル1本買いとかNVDA1本買いとかの勇気あった方は別です。

では私のような普通の人間が、個別株を買う意味はあるのでしょうか。
1 インデックスを上回ろうというのは難しい。というのがわかりました。アップルへの集中投資というのは、なかなかできないことだからです。
2 インデックス投資の方があらゆる面で有利に思える。
 インデックス投資なら、個々の企業の決算発表などはどうでもいいことです。良い会社もあれば、悪い会社もあって、今回の1Qようにそれが平均で15%増なら、その成果が自分の投資の成果になるからです。
 また、インデックス投資なら、S&PのETFにはアップルは一番大きい割合で入っています。時価総額が最大だからです。「よーしアップルを買うぞ」とか力まなくても、その時価総額分はちゃんとリターンが得られます。しかもその利益を得るのに「銘柄研究」などの労力は一切不要です。
 そう考えると、「個別銘柄に投資する」利点などないように見えます。
3 投資の世界はいい時ばかりではない。その時役立つのは「投資リテラシーだ」
 簡単に手に入るものにはありがたみを感じません。もし、インデックス投資だけをしていたら、それがどれだけ優れたものであるかを感じるのは難しいです。むしろ、「自分は詳しいことはわからないのでこんな簡単な投資しかできません」とコンプレックスを持つかもしれません。そして、そのような状態ではそれより先に進むことは難しいです。でも、投資の世界では時として、とんでもない嵐が襲います。そして、長期に投資をしていればそれは避けられないことです。晴れた日にも、そのような「嵐の日」に対する用意は必要です。対策は一つ、「投資リテラシーを高めること」です。
4 個別株は良くも悪くも「会社の顔が見えること」
 個別株を保有していれば、会社の決算は興味のあることです。英語のサイトでも苦労して読もうとするでしょう。私も、GAPPとかNONGAPPとか初めて知りました。そして、15%の増益と言いますが、個々の会社を見れば利益を上げるために大変な努力をしています。「経費削減」と簡単にありますが、人員削減など日本では容易にできないことまで実施しています。
5 知れば知るほど怖くなる。
 「超優良企業だから安心」と思っていたものが、「結構大変なんだな」から、「これは容易でないぞ」にかわり、「果たして保有し続けていいものか」に変わっていきます。個別株を持つということは、「リスクを意識する」ということです。決算などのニュースで常に保有の可否を問われるからです。利が乗っていれば、「売ってもっといい株に乗り換えようかな」という誘惑が常に働きます。で、乗り移って、その会社も保有して内情を知っていくうちに、「容易でないリスク」を抱えていることにまた気付くのです。特に、「高配当」とか「低PER」の会社には、たいていなんらかの「キズ」があります。初めは高配当や低PEに気をとられて気にならなかった「キズ」が気になるとやはり不安になります。
6 個別株投資は「不安と向き合うこと」
 長い間には問題のあるときもあります。決算も不本意な時もあります。長期投資と簡単に言いますが、長期投資とは、①「買ってほったらかしにしておくこと」②「リスクを知りながらも保有すること。」のどちらかです。美人に見えた銘柄も、いろんな顔を知るうちに、他のさらに美人に「入れ替えたい」という誘惑がわくのは当然です。でもそのような波乗りのような投資がうまくいくためには、「たぐいまれな才能」が必要です。幸い、私は長い投資経験で、「私にはそのような才能はない」と断言できます。ですから、誘惑を断つために、「何があっても売らない投資」で自分を縛っています。

まとめ
1 個別株投資は「高パフォーマンスをねらう」ためのものではない。
2 個別株投資で、企業のいろいろな顔を知ることができる。
3 個別株投資で、リスク耐性の能力を高めることができる。
4 個別株投資で、知らず知らずのうちに投資リテラシーを養うことができる。
5 長期投資では、「嵐に出会う確率は100%」だ。
6 嵐の時に役立つのは、「自分の投資リテラシー」しかない。
7 晴れの日に、投資リテラシーを油断なく高めておきたい。
8 個別株の長期投資を続けるのは「リスクと向き合うこと」で簡単ではない。
9 個人的には不都合が出るまで、個別株投資で、「自分のリテラシーを鍛えておきたい」
10 個別株投資を経験したあとではインデックス投資に対する見方も変わる。
以上です。将来的には、「個別株投資」と「インデックス投資」の特性を生かしてどちらにも投資をする予定です。

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現在の黄金銘柄状況と保有高。5月20日

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久保有を目指すチンギスハンです。
                   2017年5月20日記
 毎月初めにまとめていましたが、かなり変化もあったので、現時点での状況をまとめました。参考になればしてください。

  黄金銘柄 2017 MAY 20th       保有
      4月1日 5月20日 現PER 予想PE 配当
1 MO タバコ 71.42 70.9 9.29 21.56 3.5 8
2 PM タバコ 112.9 114.74 25.24 23.26 3.66 8
3 KO 飲料 42.44 43.9 28.11 24.83 3.38 8
4 SO 電力 49.78 49.88 19.38 16.69 4.66 8
5 DUK 電力 82.01 83.37 26.38 18.1 4.11 8
6 XOM 石油 82.01 81.93 43.64 20.06 3.77 8
7 RDS.B 石油 55.83 57.24 23.66 19.54 6.59 8
8 JNJ ヘルスケア 124.55 127 20.63 19.36 2.65 6
9 PFE ヘルスケア 34.21 32.46 29.01 16.27 3.97 4
10 MET 保険 52.82 50.48 83.87 10.47 3.21 5
11 PRU 保険 106.68 103.99 10.84 9.48 2.92 5
12 IBM   174.14 151.98 14.03 12.75 3.98 8
13 GE 工業 29.8 28.05 33.1 18.9 3.49 8
14 BA 航空 176.86 180.76 22.98 17.01 3.2 8
  総計              
  平均 予想PE 18.23   配当 3.85 %  
※  手取 1万円 配当 投資額   390 万円  
      投資額   月配当      
  ドル建 海外投資 122658 ドル      
  円建 海外投資 3875321 23238    
    国内投資 0        
候補 VZ 通信   45.42 16.63 12.25 5.13  
プラチナ銘柄 2017 MAY 20th        
      4月1日 5月20日 現PER 予想PE 配当  
1 V カード   92.48 36.55 31.37 0.72  

※月に手取り(20%の税を引いて、外国税は考慮していません)1万円受け取るのに必要な投資額が390万円という意味です。
<補足>
(1)この通りの割合の保有をしているわけではありません。
(2)VZべライズンがそろそろ下げ止まってきたので、候補として注視していきます。
(3)黄金銘柄14種は配当重視ですが、配当は高くないがワイドモート(高い優位性)を持ち安定した株価上昇が期待できるプラチナ銘柄を考えています。採用1つ目はVビザです。
(4)私の米国株投資に対する配当の割合は3.85%に満たないです。昨年不祥事時に多めに購入したWFCウエルズファーゴや最近購入した無配当のTモバイルもあるためです。

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政治リスクに過敏になるのは損だ。ロシアゲートの最悪のシナリオは?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                      2017年5月19日(金)
昨日は米国株もリバウンドしましたね。私は、狙っていた、BAボーイングをやっと買うことができました。買値は177.1ドルです。

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 チャートをみれば、「もっと早くに安い時期に買えただろう。」と言われそうです。確かに160ドルくらいで買っててもよさそうです。自分の判断力・実行力のなさを感じます。現在の指標は 
株価177.4ドル 予想PE17.1予想配当3.2%EPS8.16ドル配当5.68ドル配当性向69%
指標的にはまだ割高ではありません。さらに下げれば、あるいはこの値段でも買い増しを狙っています。ところでSBI証券で買ったのですが、成行(Market Price)がないので買うのに苦労しました。1日チャートでは

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開場して、がーと下がり、175ドル台になりました。「このまま下げるのかな」と思っていたら、急に上昇に転じました。急いで、指値を入れますが、約定しません。度たび値段を変更して追いかけて、10分ほどしてやっと追いつきました。もちろん売値よりもかなり高めを指値すればいいのでしょうが、「根がケチなので、0.1ドルくらい高めを入れてはいたのですが、うまくいきませんでした。SBI証券さん成行を導入してください。お願いします。シニアは若い方みたいに手早く動けないので。

 さて、今後の動向ですが、ロシアゲートが問題になっています。
昨日の記事の続きになりますが、ロシアゲートは、経済のリスクよりも根は浅いと見ています。理由は他の記事でも見かけましたが、

最悪のケースが、むしろ今より良くなる。
という事実です。今考えられる最悪の場合はトランプ大統領の弾劾訴追そして罷免です。規定では、その場合副大統領のペンスさんが昇格するそうです。
<マイク・ペンス概略>
1 57歳・・・若いです。
2 地元・・・インディアナ州
3 経歴  インディアナ州立大ロースクールから弁護士
  下院議員2回落選→下院議員6回当選→インディアナ州知事1期→副大統領
4 ルーツ
 祖父はアイルランド移民、カトリック、
5 政治的位置。共和党保守派、ティーパーティーとも関係あり、保守派人脈に受けがいい、議会関係にも受けがいい、下院議長のライアンとも友人、同性愛などに反対
(感想)結論からいうと、トランプよりはかなりましだと思えます。
1アイルランド系で大統領はケネディ、レーガン、・・・何十人もいますから大丈夫。
2 共和党保守ですが、議会も共和党が多数派なので問題ないでしょう。
 むしろ、トランプが共和党内では異端でしたから、議会は歓迎でしょう。「おらが村の大統領」という感じでしょうか。
3 経歴も、落選もあり、下院議員が長いです。州知事もしており、統治経験もあります。少なくともトランプよりは万人に分かりやすいでしょう。奇抜な行動もしないと思います。
4 野党の民主党は、政治理念は合わないでしょうが、人間的にはトランプよりはやりやすいと感じるでしょう。
5 多数党の共和党主流派と協力して、野党の民主党とも折り合いをつけながら進めるのは、議会民主主義のイメージがします。強烈なリーダーシップは発揮しないかも知れないけれど、今の米国には合っているように思えます。
 個人的には、大統領候補だった、ヒラリーやサンダースと比べても議会との関係は良好だろうし、前大統領のオバマよりも夢を追わないだけに、実効性が高いと感じます。そして現大統領のトランプよりも、総合的に見るとずいぶんましに見えます。

 減税や公共事業や規制緩和は、規模は多少小さくなるでしょうが、そのぶん着実に実行される可能性が高まります。産業界にとっても不満はないでしょう。
だから、本当のリスクは、大統領の罷免されることではなく、それまでごたごたが長く続くことです。

<結論>
1 ロシアゲートに過敏になる必要は全くない。
2 政治リスクで市場が下げたときは「絶好の買場」の可能性が高い。
 思い起こせば、昨年の英国のEU離脱は、絶好の仕込み場でした。また、トランプ当選も、この上げ相場の起点でした。どちらも政治リスクを考えると「買えない」という人も多くいました。今回も、政治リスクに目を向けすぎると買えなくなる可能性が高いと感じます。
3 これから、いろんな段階を経て、市場は上下することが予想されます。下げたところは着実に仕入れたいです。問題はいつ大幅に下げるかですが、「政治がらみ」は予想が難しいので、下げたところをこまめに拾っていくしか方法はないように思います。

以上です。みなさまのよい投資を!

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今回の下落は買いか?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                      2017年5月18日(木)
 さて、NYは突然の大幅下落でした。S&Pでー1.8%ほど下げています。2357となっています。(これからS&Pに慣れようと思います)
 トランプ大統領のロシア疑惑により、今後の政権運営が難しくなったとの理由だそうです。最悪罷免もあるそうです。下はS&P500の2年チャート

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 ズバリ今回の下落は買いか?
というテーマで考えていきたいと思います。下落の理由は、
①大統領の提唱する法人税15%の実現が不透明になった。
②大統領が示した、公共事業が不透明になった。
③etc・・・
ということです。しかし、①はもともと、大統領の減税案がそのまま実現すると思っている人はいなかったでしょうから、そう落胆する必要はないでしょう。共和党案の25%でも十分ですし、そちらの方が実現性も高いです。それにもともと民主党が政権時に提案していたことでもあります。この辺が落としどころとみんなが思っていたでしょうから、問題ないでしょう。
②ももともと財源もなく、「ぶち上げた」だけですから、そんなにショックな話ではありません。
③長期金利が急低下した。
 米国経済はそう強いわけではなかったです。経済指標もまちまちですし、6月の利上げはさすがにするでしょうが、9月の利上げはあやしいと見ています。12月の資産縮小の着手もあやしいです。どちらか、あるいは両方が延期される可能性が高いです。金融機関はGSの5%をはじめ昨日はべた下がりでした。しかし、これは今まで、先食いして生きた分の揺り戻しという面が大きいと思います。
 つまり取り立てて、マイナスな事項はないのです。ではなぜこんなに下げたか?

昨日までの楽観が異常だった。
1Qの決算発表はまだのところも若干ありますが、総合すると14%程度の上昇のようです。それもあって昨日までは楽観ムード一色でした。VIX指数も低かったそうです。だから今回のショックが響いたのでしょう。さらに言えばきっかけは何でも良かったかもしれません。

今後の見通し
 政治の面で今後の捜査や流れがどう動くのかを予想するのは難しいです。しかし、経済面で見れば、影響は限定的です。第一にFRBは大統領の意を汲んで政策を実行してこなかったこと。むしろトランプは利上げにも反対でした。FRBのイエレンさんがトランプの影響を恐れて、急いでいた面があります。だからトランプの力が弱くなって困ることは一つもありません。
 公共事業や、減税は、綿密な計画もなく「ぶち上げただけ」という面が強かったですから、過度に期待していた人には、ショックかも知れないけれどまあ、そんなもんかなという話です。
 つまり現実にマイナスはありません。今までの過度な期待のふわふわした部分が、吹き飛んだということです。したがって下落も限定的と見ます。(筆者の見かたです)

底での買いは難しい。
 政治がらみの話なので、底を探るのは難しいです。実際の経済面に限れば、1Qの決算も良かったですが、これにはトランプのこれからの政策の部分は入っていません。実際の真水の部分です。これが14%増ということは、下がってもトランプ以前の水準に戻るわけではありません。
 選挙の時に下がりましたが、それ以前の8月くらいを見ると2180位です。それと比べると、昨日の2357というのは8%の上昇です。14%のepsの上昇を考えると、昨年の夏より今が高いとはいえません。
 しかし相場は常にオーバーシュートしますから、まだ下落することは考えられます。どこで下げ止まるかの予想ですが、私の愛読のバフェット太郎氏は2240~2280位と根拠も示して予想されていました。
 私の予想ですが、まず、トランプが当選した時にはショックで下げました。2100位です。この線まで下げるというのは、無理があると思います。というのは、この水準自体が、下にオーバーシュートした数字だからです。そうするとその前の2180にEPS増加分を加味すると、2300が境目になると考えます。もちろん相場のことですし、政治がらみですから、予想は難しいですが、先週までのことを考えると、そのくらいで買っても十分買い得です。

今年後半、今よりいい買場があるかどうか?
可能性はあります。しかし、企業に稼ぐ力がついてきていますから、去年の安値を期待するのは無理があります。市場は常に過度な期待をします。今回はそれがはがれたわけですが、本質の部分は何ら変わっていない。つまり、「買いたいものは買う。」という今までの姿勢でいいと思っています。

狙いは、今まで上げるばかりでなかなか買えなかったBAボーイングとか買いたいです。

 本を出す話は私の力量がまだまだ足りないと感じて、とりあえず「STAY」してもらいました。指摘されたこともよくわかりましたし、これからの課題もわかったので、さらに勉強を続けるだけです。この原稿の下書きも、今まで通り書いていきます。
 今日の記事も、書いている途中で、毎日読んでいる「バフェット太郎氏」の記事を読みました。その内容の差はとても大きいと感じています。しかし、私なりに一歩一歩勉強するだけだと言い聞かせています。今後もよろしくお願いします。

それではみなさまのよい投資を!

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投資家心理「自分に都合のいい情報だけ集めたがる」

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                    2017年5月17日(水)記

 ナスダックはまたも最高値更新ですね。高いのは米国株だけではないようですね。英国も最高値を更新していました。7522.03。ヨーロッパのリスクも減って上げ調子なようです。
 あとドル円が113円を割ってしまいましたね。ここで踏みとどまれないと、ドル安トレンドに戻りますが。米国の経済もそんなに強くないので、利上げも6月はするとして、もし9月にすれば当分はないように思います。高金利は嫌だとトランプが言ってますから今後は資産縮小で対応するのではないでしょうか。(再投資をしないことで)資産縮小もドル高要因ではありますが、金利上昇と比べて効果はどちらが大きいのでしょう。

 原油減産が来年の3月まで延長されましたね。コンセンサスではあったとはいえ、もし合意できなければ、40ドル割れも大いにあったところですから、ひとまず安心です。でも、在庫は高水準ですし、シェールも簡単に増産できるようですから(スタンバイしているリグがたくさんある)、上値は53ドル台を超えるのは難しいと予想しています。45ドルから53ドルのレンジで動けばいいとすべきなんでしょう。産油国は60ドル台を期待しているようですが、難しいでしょう。減産の成果はシェール業者に奪われるという結果になりそうです。ところで、シェール業者というと、中小業者を連想しますが、最近は、バフェット太郎氏のブログにもありますが、エクソンやシェブロンもシェールの生産を拡大しています。少しくらいの価格変動には、耐えられる業者が増えているということです。OPECの思惑通りにはいきそうもありません。

 さて今日のテーマは、投資家は「自分の都合のいい情報を集めたがる」です。
 人間は自分のしたことが間違っていたと認めたくありません。ですから、自分の買った株にケチをつけられると不愉快になります。反対に、「いい投資したね」「これから上がるよ」といわれるとうれしくなります。

 回りは「ヨイショ」であふれている。
 特に日本株の場合は、ホームグラウンドですからメディアからの「ほめ殺し」がすごいです。曰く、「日本株は3万円になる」「いや5万円までいく」「世界中のお金が日本に集まってくる」「日本は世界の中心だ」「日本だけがすごい」・・・
 そういう本はよく売れるし、テレビなら視聴率も高いのでしょう。「初めに結論ありき」ですから、理由はどうでもいいのです。
 米国株に投資するメリットはこれらの「雑音」が耳に入ってこない点もあります。米国ではあるのかもしれませんが、日本ではあまり目につきませんよね。
 それらの「応援記事は」投資に果たしてプラスでしょうか?私が見るに、週刊誌が騒いでから、1か月から3か月後に大きく下落する傾向があるように感じます。ピーターリンチさんの本にも、今まで尋ねなかった人が、株について自分に聞くようになったら、高値を警戒するというのがありました。

 私たちはどうしても、自分に都合のいい情報を集める傾向があるようです。
 そして、それを伝える側にもそうする大きな理由があります。私も本の原稿の下書きを書いていますが、かなりピンチです。その理由は、多くの人の賛同を得るのが難しいことです。本が売れるためには①対象とする人数が多いこと②そのジャンルの中で他の人よりも説得力があること。③一目見たら、買いたくなるようなインパクトのある内容であること。のすべてか、少なくとも2つは必要です。
 投資に興味がある人の数は多いでしょうが、米国株あるいは海外投資を対象とする時点で、対象者の数は相当に限定されます。ほとんどの人は、「こわい」「日本で十分だ」「そこまでしなくても」という気持ちが強いからです。さらに投資家はよほど内容が充実しているとか、自分にあっていないと買わないでしょう。読者に「気に入られること」が大切です。そう考えると、米国株、あるいは海外投資で損を出さない程度の部数を確保するのは相当にハードルが高そうです。

 受け手の方が、「自分の投資」を認めてもらいたくて、送り手の方が、そのニーズをくみ取って、はっきりとした根拠もなくほめる。という構図は実はかなりのリスクを抱えています。お互いがチェックしあうのではなく、かばいあう関係だからです。

 いろいろいっても要は私が書く能力がないというだけですが、しかし、そのようなサプライサイドに立って考えるということはしたことがないので今回初めて考えました。

おススメ銘柄を知りたい。出す方にもメリットがある。
 いわゆる「おススメの銘柄」というのがあります。今だったら、「人工知能」「セキュリティー」「ビットコイン」・・・
 旬のものは生きがいいし、関心を集めます。ファッションでも食べ物でもドラマでもです。そして株でもそれは言えます。さらに人間は自分がよくわからないものはありがたがる傾向があります。ネットを使えないおじさんは、「ネット関連事業」といわれるとたいそうすごいものに感じます。私もそうです。
 だからそういう流行りのテーマで株を推奨されたら、とても貴重な情報のように感じます。
 一方、情報を出す方もメリットが大きいです。何人もの人が、そしていろんなメディアで取り上げれば、株式市場は「美人投票」ですから、一旦は上昇する可能性が高いからです。IPOと同じ感覚です。私も、IPOに当たれば買いますが、上場当日に初値で売ります。決して永久保有しようとは考えません。旬の銘柄も永久保有には適していないでしょう。しかし、一時的でも上がれば、推奨者は、1勝ですし、パフォーマンスも上がります。蛇足ですが、パフォーマンスは累積だそうですから、10銘柄推奨して、それぞれ10%上昇すれば、100%になるそうです。(そうでないサイトもあると思います)送り手と、受け手が見事にかみ合っています。保有している間に下げても、「あー、あの時売っておけばよかった」で済みます。

でも、旬のテーマを取り上げた銘柄投資が平均を上回るわけではない。
 そのような、強力なテーマに的を絞ったファンドもあります。アクティブファンドにあたります。しかし、アクティブファンドインデックスファンドに勝てません。短期で20%弱、長期では10%強しかインデックスを上回わらないというデータがあります。長期保有には向かないということです。でも多くの人は、高い手数料にもかかわらず旬のテーマに群がります。
 これも、私たちの、「トレンドは逃したくない」という投資家心理の表れなのでしょう。でもそのことを指摘しても、相手から「嫌われ、敬遠」されるだけです。

まとまらない記事ですが強引にまとめました。
1 自分に都合のいい情報を求めていないかチェックする必要がある。
2 日本株投資では、そのような「ヨイショ記事」が多い。
3 米国株では、そのような記事に触れずに済む。→利点
4 情報の出し手も、心理に付け込んで「ニーズに応える」形で出している。
5 旬のテーマや銘柄には注意が必要。・・・自分が逃げ遅れてババをつかまされる可能性がある。

それでは皆様のよい投資を!

追伸 本の原稿の下書きを書いています。欠点も多いのでしょうが、将来どうなるかはわかりませんが、とりあえず自分の感じたこと、考えたことを書いていくつもりです。ご意見も下さい。よろしくお願いします。
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ベストの投資はリスク許容度とストレス耐性度で決まる・

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                       2017年5月15日(月)記

 野原に咲く野ばらが満開でした。花は小さくとも香りは大輪に負けていませんでした。

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 投資について質問です。
1 あなたは自分の投資スタイルが確立していますか?
2 そのスタイルを採用する理由は何ですか?
3 その投資スタイルはあなたにとってベストなものですか?

 投資ほど、幅広い概念のものはないと思えます。また、それは学校では習わないし、友達と話し合う機会もありません。かなりの親友と話し合っても、かみ合わない可能性が大です。なぜでしょう?
 日本人の特性もあるかもしれません。でも一番大きな理由は、立場の違いでまるっきり違うものになるからです。今日はその点を①リスクへの許容度と②本人のストレスへの耐性度の観点から考えたいと思います。

1 リスク許容度は十人十色でみんな違う。
 リスク許容度とはよく聞く言葉です。ここでは、「元本がどれだけ減ってもいいか」と考えます。日本円を基準にすると、リスクの順番は
日本円<日本債権<金<不動産現物<日本株式<国内不動産リート<海外リート<海外株式
 不動産については、順番は微妙です。
 リスク許容度が高い方は、全部が投資対象になります。元金を決して減らしたくない方は日本円現金保有となります。
 しかし、通貨の価値はインフレ率により年とともに下落します。したがって、将来を考えると日本円もその分だけ下落します。インフレ率を加味して元本の減り方を考えると順番はほぼ上記の逆になります。したがって、インフレに強い資産を持つと、リスクも大きくなるというジレンマがおきます。
 さらに、インフレリスクについて言えば、現時点では日本国内が圧倒的にインフレ率が低いですが、歴史的には、日本は短期間で急に上昇した経緯があります。インフレリスクを平均化するには、将来の年金資産を含めて、少なくとも半分は海外資産で持つ必要があります。
2 自分がストレスをどう受け取るか。
 前回の記事で、世の中には先天的に、「ストレスを感じにくい」人がいると言いました。特別な人でなくても、ストレスの感じ方には個人差が大きいと思います。また、経験や学習で後天的にストレスに強くなっている人も多いでしょう。
 投資の場合のストレスは主に、「損をしたとき」「値動きが大きい時」「売買のタイミングを逃したとき」などに発生します。値動きの大きさに比例しそうです。そうすると、まず挙げられるのが、為替の問題です。日本円を基準に考えると、海外資産は常に変動します。ですから、国内と海外に分けて考える必要がありそうです。まず国内では
現金<日本債権<不動産リート<不動産現物<日本株式 でしょうか。金の入る場所は難しいです。次に海外では
債権<海外リート<先進国株式<新興国株式 
 でしょうか。
 自分がストレス的に耐えられる範囲で、理論的に正しい投資が、個人にとっての「最適解」となります。また、海外株式といってもさらに方法はいろいろです。

<今日のまとめ>
1 自分のリスク許容度をはっきりさせる必要がある。
2 事情が許せば、インフレ耐性が強い資産を持ちたい。
3 インフレリスクを分散するには海外資産を年金を含めて少なくとも半分はもちたい。
4 ストレスの感じ方や耐性は個人個人によって違うので、自分にあった方法や対象を選ぶ必要がある。
5 百人いれば百通りの「最適解」がある。だから、他の人の意見は大事だが振り回される必要もない。自分にあった方法を見つければよい。

不十分な記事でしたがお付き合いくださりありがとうございます。本の原稿の一部です。
それでは皆様のよい投資を!

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投資家心理をコントロールするには?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久保有を目指すチンギスハンです。
                        2017年5月14日(日)記
 近所の庭に咲いていた満開のバラです。

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 投資家心理というのがあります。最近は行動心理学で裏付けられています。いくつか例を挙げると、
(1)儲けたいという欲求よりも、損をしたくないという欲求の方が大きい。
 人間の防衛本能から来たものだそうです。これからくる投資行動は、
 ①早めに利益確定をする傾向がある。
 ②損切りは遅らせる傾向がある。
 ①では、利益が出ている銘柄は、早く利益確定したいという力が常に働くという意味です。
(2)自分の買値をもとに、考える。
 これも意味のないことですが、私たちは買値が頭から離れない。(ヤフーファイナンスなどのポートフォリオのソフトに買値を入れておくと、勝手に損益も毎日表示される) 
 あといろいろあります。本来は株価の動きは実際よりは少ないはずですが、この投資家心理のためにオーバーシュート(行き過ぎ)をおこして振幅が大きくなります。
 このような心理を利用して儲けている人たちもいるでしょう。私たち素人は、逆に振り回されて餌食になります。
 何とかこのやっかいな投資家心理を克服できないものでしょうか。
 私も、すぐ利確する癖があるものですから、現在は「売らない投資」のルールを決めて自分をきびしく縛りつけています。

話はちょっとそれますが、いつかトランプ大統領はサイコパスかも?という記事を書きました。その時読んだ本の中に、サイコパスの方のいろいろな性格がありました。
①社交的で話に魅力があり異性に良く持てる。
②自己中心的で人の気持ちがわからない。
③うまくいったときのことしか考えられない。失敗したときのリスクは眼中にない。
・・・・
 というのがありました。私は①でもうサイコパスからははずれます。
 さておき、非常に困難な局面になった時、嵐で無人島に流された時、敵に周りを包囲されたとき、etc・・・。サイコの人は恐怖を感じないので、人々を勇敢に引っ張りリードして、危機を脱して「英雄」「リーダー」としてあがめられるケースがあるというのがありました。だとすれば、投資に置いては結構役に立つ性格(性質、病気?)だといえます。ほとんどの人がビビッて動けないリーマンショックの時などに、バンバン買い向かえるからです。
 米国陸軍の調査で、銃弾が飛び交う戦場では、普段いくら勇敢な兵士でも、味方の死体を見るとビビッて攻撃できなくなるそうですが、2%ほどの人は、弾が飛んでくる中で平然と照準を定めて撃つことができるそうです。これは人間の防衛本能に起因しているので訓練では割合を高めることが難しいそうです。もともと恐怖を感じにくい人たちもいるということですね。その2%の人がサイコパスかどうかは調査がありませんが、そういう傾向はあるそうです。

 人間は様々でもともと恐怖を感じにくい人もいる。
 ということは投資でも、一般の行動心理学では説明できないような、強靭な(鈍感な)行動をとる人も何%かは存在する。ということです。
 だから、他の人、特に「スーパースター」のように自分が行動できないとしても、それは仕方がないことです。いくら「すげぇ」と思ってももともとマネはできないのかもしれません。そうだとすれば、スーパースターの真似をするよりも、自分が投資家心理に流されれ易い、「弱い投資家の一員」と自覚して対処する方が賢明で成功しやすいことになります。

対処の仕方
1 自分は投資がうまいという心理。への対処。
 多くの人は、「自分は投資がうまい」つまり、平均を越えられると考えています。
 しかし、インデックスを越えられるアクティブファンドは20%未満であるという事実があります。ファンドの運営者はプロです。プロでこの数字です。素人がプロより成績が悪いのはもちろんです。
対処法→インデックスファンドを買う。米国株ならS&P500のインデックス投信に投資することで解決します。素人っぽく見られるかもしれませんが、実は強力です。他の目的や理由があれば別です。私は、配当目的なので、現在S&Pへは投資していません。でもそのうちするつもりです。
実際の感覚→そういう数字はわかっていても、「僕は〇〇への集中投資で、資産をこの3年で5倍にした」とかいう記事を見ると、「あー、俺はインデックスファンドでちまちまやってるなんてさえない投資家なんだろう」と思ってしまいます。これが「心理のワナ」です。自分が「素人ぽい」「そこらへんの何にも知らないやつら」と一緒にされるのがいやなのです。自分が「特別な存在」であると思いたいのは人間の本能です。克服はなかなか難しいです。
2 利益確定を急ぐ。への対処。
 投資の本には、「利益確定の仕方」と「損切りの仕方」がたくさん載っています。私も勉強して、一生懸命実践したこともありますが、結局うまくいきませんでした。だからここで述べる資格はありません。今の「決して売らない」方法は、そんな下手な私でも今のところ問題ないのでおススメです。売らなければ、早いも遅いもないからです。
3 移動平均線とRSIは投資家心理を表す。
 特に個別銘柄の場合は、投資家の気持ちは平均線に現れます。移動平均線はいろんな種類があります。私は52週(200日)、75日、25日を使います。長期平均線は長期投資家の平均買値です。それからだんだん短期になります。
 私はこの移動平均線を使い始めるのが遅かったです。もっと早くから勉強すればよかったと思っています。投資家の心理が本当にダイレクトに現れるからです。
 RSIは単なる統計上のものです。過熱感、売られすぎ感がよくわかります。しかし過信はもちろん禁物です。動きの少ない時など当てにならないときもあります。

今日の結論
1 投資家心理はやっかいなものである。なかなか克服は難しい。
2 感情には個人差があるので、他の投資家の方法が自分にも最適とは限らない。
3 自分にあった方法で、「緊急時」への対応をしておくしかない。

(おまけ)サイコパスの判断の20のテストがありました。そのうちの一つが面白かったので、皆様にも試してもらえればと思います。この1問でサイコパスと診断されるわけではないのでご安心を。

(問題) ここに10万円があります。これをAとBの2人に分けます。2人の配分はAが決めて、Bが承認します。Bが承認しなければ2人とも0円になります。つまりBには拒否権があります。では、まずあなたがAになります。
(1)あなたの配分の提案は、自分が(  )円、お前が(   )円。
 いかがでしたか?。自分が10万円という人はいませんよね。相手が拒否するに決まっていますから。日本人の方は、ほとんどがこれだと思います。ハイ半分づつです。自分もそうです。まあ、欲張って自分が7万円とかしても、相手に拒否されたら終わりですからね。まあ、等分で拒否する人もいないでしょうから。

次にあなたがBになります。
 相手が、自分が(   )円、お前が(   )円といいます。その時あなたはどうするか?という質問です。
(1)自分が6万円あなたが4万円の時。→YES、NO どうですか? OKの方は次に
(2)自分が7万円あなたが3万円。→まだ我慢できる? OKの方は次です
(3)自分が8万円あなたが2万円・・・このくらいになると、拒否権発動が増えるのではないでしょうか。相手に8割取られるのはイヤです。えっ?まだOKですか。
(4)ではとどめの自分が9万円、相手が1万円と言って来たら?
  この条件だと、ほぼ全員が拒否権ではないでしょうか?
  肝心の、サイコパスの判定ですね。サイコの方はこれが徹底しているそうです。つまり、自分が99000円でお前が1000円だといわれても拒否しないそうです。

「サイコパスの方は、自分のことだけに興味があり他人のことは興味がないので、相手に行くお金の多寡には関心がない。」という説明がありました。
 この質問でわかるのは人の性格は様々だ。ということです。

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統合提案のTモバイルとスプリントは買いか?

米国株投資家の皆様こんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                    2017年5月12日(金)記

 今日の日経新聞の1面にでかでかと出ていましたが、SスプリントがTMUS、Tモバイルに統合提案するそうです。通信業界は、配当も高くて魅力的ですが、実はソフトバンクの動きが決着がつかないので、今まで買いませんでした。日本にいる私たちは、ソフトバンクのすごさを知っていますからね。(野球のことではありません)
 以前からこのカップルについては、統合が期待され、破談になってきたいきさつがあります。さて、今回はどうでしょう。私としては、こんな効果的な統合もそうはなのではないかと考えています。それは、統合予定の2社だけでなく、上位のVZやTにとってもです。
 まずニュースになっていたことを整理します。
1 加入者数で1位VZ1.4574万人2位ATT1.3486万人3位Tモバイル7146万人4位S5856万人、3位+4位=1.3002万人。加入者数だけを見れば、上位2社に並びます。
2 Tモバイルの親会社のドイツテレコムは収入源なので手放したくない。
3 現金を払うか、株式交換になるか、また、筆頭株主で我慢するか、過半数を握るかは、ドイツテレコムの意向を汲んで決める。
4 このニュースで、Tモバイルは3.3%、Sスプリントは株価が2.7%上昇した。(昨日は下がっています。)
 まあどう見ても、Sスプリントの有利な点は一つもありません。逆の統合提案ならアリかなという感じです。Tモバイルの立場が強いのは当然です。
 個人的には、ドイツテレコムは、権利は手放さないと思います。つまり、現金を得て売ってしまうことはないということです。統合会社の株も持ち、+アルファでしょう。

 ここで買いを検討するのはあまりにもベタですが、統合の可能性は高いと見ました。そして、たとえ統合が不調に終わってもいいような買い方があるか検討しました。

<大まかな概要>
TMUS・・・65.81ドル(-0.29%)予想PE33.3 時価総額547億ドル 従業員5万人
S・・・7.87ドル(-0.13%)予想PE-(赤字なので)時価総額314億ドル従業員3万人
VZ・・・46.02ドル(-0.77ドル)予想PE12.61予想配当4.98%時価総額1877億ドル従業員16万人
VZは2社からみるとよだれが出るような数字です。予想PEが13弱と、市場は弱気に見ています。
4/20発表の1Q決算は売上がー7.3%純利益がー20%と悪かったです。株価も発表以来下げています。
 
<業績>詳しすぎてもわからなくなるので、必要最小限にしています。単位億ドル

年度 売上       純利益      
  TMUS S T&S VZ TMUS S T&S VZ
14 296 355 651 1271 2.5 -6 -3.5 96.3
15 321 345 666 1316 7.3 -33.5 -26.2 178.8
16 372 322 694 1260 14.6 -20 -5.4 131.2
17 406 328 734 1253 15.4 -6.1 9.3 157.6

1 契約者数に対して、TMUSとSは売り上げがVZの半分くらい。(安売りの激しさがうかがえる) 2017年は予想。四季報より

2 営業利益、純利益はさらに悲惨。しかし、年ごとに両者ともに改善している。
<現在の米通信界について>
 日本とよく似た構図にあると考えます。日本ではドコモが圧倒的でした。そこに民間らしさを武器にしてAUがシェアを広げました。ボーダフォンが持て余したのをソフトバンクが高値で買って意表の奇手を繰り出しシェアを獲得。ソフトバンクも現在は特に安売りもしていないし、しっかり稼いでいます。(安売りはYモバイルでやっている)。つまり日本では3社ともに儲かっています。
 一方米国は、ATTとVZが2強で争い、他の2社は問題外という位置でした。でもTモバイルは、「風雲児として、2年縛りをやめ、乗り換え急増でシェアを増やした」とあります。なんかソフトバンクっぽいですね。この2社は、いろんな意味で似ている感じがします。現在について言えば、Tモバイルが先に成果が上がって利益を出している状態だと思います。Sもそのうちに黒字化するでしょう。

 誰が考えても、2社統合が一番手っ取り早い!
 ここは素人が考えても2社統合に勝るものはないと思われます。経費削減と言っても、単独では限界があるからです。さらに次世代に備えての膨大な投資も必要です。価格競争をしながら、それらの経費をすべて吸収して、さらに利益を上げるのは至難の業です。広告費もばかにならないでしょう。統合すれば、ほとんどが解決するように見えます。

<統合への障害は>
1 ドイツテレコムがそんなに望んでいないこと。
 VZやATTに比べると微々たるものですが、一応黒字ですし、右肩上がりに伸びています。ドイツテレコムは余裕があります。不利な交渉をする必然性は全くないです。
2 したがって、歩み寄るのは一方的に立場が弱いソフトバンクです。どこまで歩み寄るか。しかし、アーム買収なので実績のある孫さんですから、「思い切るでしょう」具体的には、ドイツテレコムの要望を丸呑みすることです。これならまとまります。
3 前回の買収で障害になった政権からの「待った」は今回は心配ないでしょう。トランプとは、よく言えば「強い信頼関係」、ありていにいえば「談合仲間」です。トランプの「雇用創出」も一番に名乗り出ました。(掛川城を家康に献じた山内一豊のようです。かれはこのパフォーマンスで土佐一国をもらいました)

 買うとすればどちらを買うのがいいのでしょうか?
チャートを見てみます。今回はTMUSとSだけです。まず、TMUSの5年チャート

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 問題なさそうです。次に6か月です。

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 安定しています。次にSの5年です。

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 こちらは苦労がしのばれます。でも現在はのぼり調子です。次に6か月です。

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 決算発表で下げています。まあ赤字の会社ですから、このくらいだと安定と言えるのではないでしょうか。

<まとめと買いの方針> 今回の判断は微妙なので各自でお願いします。
1 両社の経営統合は理想的な組み合わせと考えられる。
2 両社にメリットがあるが、ドイツテレコムには、統合の必然性がなく余裕もあるので、贅沢を言うかもしれない。ソフトバンクがどこまで魅力的な提案ができるかにかかっている。どんな屈辱的な統合でもメリットが大きいと考える。
3 個人的には、孫さんのスーパーパワーで何とかまとめるのではないかと予想する。
4 統合の実現性が高いと見れば、どちらを買っても利益が増えるのでメリットがある。どちらを買うかは好みの問題だと思う。値動きの大きいのはSで安定はTMUSか。
5 昨日値下がりしているのは、市場はこの統合の可能性は低いと見ているようだ。私は実現の可能性は50%くらいと見ている。
6 たとえ統合できなくても大きな損失はない。
7 もし統合すれば、現在安売りにさらされて収益が悪化しているVZにも有益と考える
  結論→TMUSの買いを検討する。今日の価格次第。(黄金銘柄には入っていませんが、番外編です)

以上です。みなさまのよい投資を!
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米国株の意外なメリット。日ごろの悩みから解放される。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです 。
                     2017年5月11日(木)記
 2017年に入って上がったダウ銘柄の1位は(     )で32%↑2位は(     )で19%↑だそうです。がんばってクイズ形式にしました。私は1位はわかりましたが、2位はうかつにもターゲットなのにわかりませんでした。ハイ、1位はAAPLアップルで2位はBAボーイングだそうです。ダウ以外では昨日半導体のNVDAが18%と爆上げしていました。利益が5.7億ドルと2.6倍になったそうです。ハイテクの勢いを感じます。NVDAエヌビディア121.29ドル予想PE37配当0.46%(SBI証券)下は2年チャート。

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 時価総額721億ドルです。2016年秋号の四季報で特集していた銘柄です。

 さて、今日はちょっと嗜好を代えて、米国株の意外なメリットです。

 リタイアした私がいうのはおこがましいのですが、私たちはストレスに囲まれて暮らしています。その中でも仕事でのストレスは大変な重圧です。私たちは、たいてい強大なライバルと争っています。やっかいなことに、相手の方が強いことが多いものです。(イヤそんなことはない、うちは業界を支配している。なんて方は恵まれすぎていますよ。)
 でもそのことを、仕事がうまくいかない理由にはできません。とにかくストレスがたまる一方です。また、世の中は、「理不尽」「不公平」「不合理」で満ちています。また、いまだ終身雇用の多い日本では、入り口の違いで大きな違いになります。苦労と成果は決して比例しないように感じられます。楽でいい目をみているヤツの話ばかりが耳につきます。 

 テレビをみれば「自分は面白くもないのに先輩のヨイショばかりして」番組に出ているお笑い芸人たちが鼻につきます。そんなこんなでスポーツしか見るものがなくなってしまいます。

 ところが、さらにストレスがたまるはずの投資の分野で、「米国株」は別の面を見せてくれます。スケールが違うからです。
 日本でトヨタと言えば、雲の上のような存在ですが、米国のダウ銘柄では普通の規模です。利益率も特に優れているわけではないです。
 大きい企業の株を持ってるからと言って自分がえらくなるわけではありませんが、時価総額が2千億ドルの企業にも5千億ドルの企業にもそれなりの悩みもあり、それぞれ強力なライバルもいて、激しく争っていることを知るのは大きなプラスです。株主として見れば親近感も違います。アップルでもグーグルでもゴールドマンでも必死です。赤字でも配当を出す企業さえあります。1兆円単位で自社株買いもします。何百億ドル単位の会社の合併や統合も多いです。いとも簡単に事業を売買します。ダイナミズムを感じます。
 それらの日本の企業文化にはないことに株主として触れることは、新鮮味があります。人間ですから、知識として知るのと、利害関係者として関わるのでは脳の働きからして違ってきます。

 米国株を勉強しだしてから、日経新聞を読むと、興味のない記事が増えます。〇〇会社の利益が10億円増えたとか減ったとか、関係のある会社ならともかく、話題としては、「ちっちぇえ話だなあ」と思ってしまいます。別に上から目線になるわけではないですが、大きなトレンドの話ではないなあと感じるのです。

 遠くへ旅すると脳が活性化するそうです。
 用もないのに新幹線で移動しながら会議をするという会社もあるそうです。日常から遠いところにいくと脳も良く働くのでしょう。資本主義に生きている私たちにとって、その中心地の勉強をするのはプラスも大きいですよね。米国に住むのは「ちょっと・・・」と思いますが、遠くから投資をするのは何の問題もありません。

 今日は市場がちょっと動きづらいので、私が感じた「米国株」のメリットで「米国株」の宣伝をしました。 
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セルインMAYで売られやすい株。当分がまんのしどころか。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                   2017月10日(水)記

 さて、NYはS&Pでー0.11%と小動きでした。ダウ銘柄30で見ると上げが11銘柄下げが19銘柄でした。しかし、私の黄金の14銘柄では上昇はBAの0.48%のみです。残りの13銘柄は全部小幅に下げています。バフェット太郎氏の10銘柄を見てみると、上げが2銘柄、下げが8銘柄です。もちろん1日の動きでどうのこうのとは言えませんが、最近ある傾向を感じます。
 米国株は史上最高値圏にあります。NASDAQは史上最高値を更新しています。全体として見ていれば、「おー米国株は相変わらず好調だな」と思ってしまいがちですが、丁寧に見ていくと、ある傾向に気が付きます。それは、「選別が始まっている」ということです。これは、デフェンシブ銘柄をお持ちの方はお気づきだと思います。今日はその傾向と対策を検討したいと思います。

セルインMAYで売られやすい株、売られにくい株。
 「セルインメイ」というのは米国株に参加している人ならみんなが知っているし、意識している言葉でしょう。5月は売られやすい傾向があるということです。
 さて、市場参加者が「売りたい」と感じたとき、保有株の中でどのような株が売られやすいか考えます。もちろん1番は「これから下げそうな株」です。利益が乗っていれば、「利益確定」でこれほど楽な作業もありません。一方、損切りの場合でも、他の銘柄との組合せで利益が出ていればやはり心理的には楽でしょう。

 売られやすいNO1はやはりIBM。IBMは詳しくないのご指摘ください。
 今、旬の「売られている株」といえば、このコーナーでも多くの方が言及されている、IBMでしょう。何しろ投資の神様のバフェット氏から見限られて、⅓を売られてしまったのですから。残りの⅔も風前の灯です。いつ売られるか投資家はひやひやしています。潜在的な売り圧力は相当なものです。私は下降トレンドが終われば買いを狙っていますのでチャートを見てみます。10年です。(SBI証券)

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 バフェット氏が投資を始めたのが2011年からだそうです。勢いよく上昇していますね。2013年からはさえません。3年下落して2016年から上昇に転じています。2016年は数字はさえないのに株価は上昇しています。今とそう状況は変わらないと思いますが120ドルから180ドルまで急上昇しています。理由はわかりません。
 詳しくないものが勝手なことを言いますが、買う候補でもあるのでお許しください。
 事実を整理してみます。まず、原因となったバフェット氏ですが、まだ⅔も保有していることもあり、政治家のようなソフトなコメントでした。①投資し始めたときとは状況が良くない②競争相手が強い。(つまり氏はこの競争には勝てる確率が高くないと見ているのでしょうか)まあ、ざっくり言えば、「魅力がない」といったのでしょう。影響力が世界最大の方ですから、言葉と行動は重かったし、私たちも軽視するわけにはいきません。
 一方経営者も努力はしています。株主に対しても、配当のほかにも自社株買いもしたそうです。2010年154億ドル、2011年150億ドル、2012年120億ドル、2013年139億ドル、2014年137億ドル、2015年46億ドル、2016年35億ドル、合計7年で781億ドル。この2年は減少していますがすごい株主還元です。(米国バリュー株投資のブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます)
 そうすると上記のチャートには自社株買いの分がかさ上げされていることになります。さらに、日経新聞によるとバフェット氏が保有していることの安心感から、7%くらい割高だったという記事がありました。それらを加味するとこのチャートは相当割り引いて見る必要がありそうです。最近6か月のチャートでは

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 現在RSI15と考えられないほど売られています。バフェット砲のすさまじさがわかります。どこまで下げるかは予想がつきません。
指標は株価152.11ドル(-0.6%)PE12.94配当3.92%と買いやすい数字です。
 しかし、「安易に飛びつかない」ように戒めています。何故なら、価格を決めるのは私ではなくあくまで市場だからです。
追記 IBMについては下記のリョウスケ氏のブログに業界に詳しい方としての記事があります。私も参考にさせていただきました。

売られやすい2番手は、利が乗っている地味な株か?
有名な景気循環とセクターの図があります。

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 時計のように回ります。今は金利を上げていますから、10時くらいでしょうか。これも有名なサイクルですから市場参加者は多くが意識していることでしょう。そうすると、トレンドが去った、公共株、ヘルスケア、通信は売られやすいことになります。このサイクルの波を感じているわけです。ということはこれから、これらはさらに売られる可能性があります。トランプ以降いずれも上げてきていますからホルダーには利が乗っているでしょうしセルインメイにはうってつけです。
 ですから少し下げたからと言って「ラッキー!」と安易に飛びつかないように慎重に対処したいです。もともと私は売りはないので、買いを慎重にという意味です。つまり今10時として、次のサイクルが回ってくるまでは相当に期間がありますから急ぐことはないということです。でも今までの買いは十分に価値があったので後悔は全くありません。反対に、ハイテクや金融を買うつもりなら、早目がいいということになります。(サイクルを信じるなら)私は保険のMETの下値を待っています。
 工業もBAなんかは波が来ている感じですね。私は買いそびれています。この表を見れば、買うなら今でしょ、なのですが。GEはねらい目ですね。

 今日のまとめ
1 サイクル循環のせいで、これからは下げる保有株が増えるが動揺しないこと。
2 買い目標の銘柄が少し下げたからと喜んで飛びつかない。公共株、高配当株は金利の上昇で売られやすい。買うなら少しずつ買って保有を増やす。どんなに優良な銘柄でも売られる時は売られる。
3 ハイテクは買うなら今だがその予定はない。
4 金融株は、状況待ち。
5 工業株はこれから仕込み時か。GE、BA、IBM
と自分に言い聞かせました。

以上勝手でまとまりのない記事でしたがお読みくださりありがとうございます。私と同じようにデフェンシブ銘柄中心の方は、気分の良くない展開が続くかもしれませんが、長期保有を目指して一緒に保有を増やしましょう。
それでは皆様のよい投資を!

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