チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「米国株超入門」原稿下書き(13)ダウ30種と私の銘柄を選ぶまで。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。

                       2017年5月9日(火)記
 ドル円が113.2円です。このまま上に行くでしょうか?注目です。上に行けば下降トレンドは終わり、はね返されれば、下降トレンドに戻ります。あるいは108円~113円のボックスを当面は動くかもしれません。韓国の大統領選は材料にはならないでしょう。

 さて、昨日は日本株の経験者が米国株に臨むときに感じる違いを書きました。
 日本株の経験者の一般的な傾向は
(1)上下動の激しい日本市場でもまれているので、レベルが高い。また高くないと日本市場では通用しない。
(2)銘柄選びがポイントとなるので、情報や将来性を分析する力に優れている。
(3)下落も激しいし、そのまま下落ということもあるので、「一定の利益が上がれば売って確保しよう」といういわゆる利益確定の行動をしやすい。
(4)じっくりと保有して、資産を増やそうという方が主流ではない。
 と個人的には考えます。したがって米国市場に対しては(あなたが一攫千金を目指すタイプでなく、じっくり資産を増やそうとするタイプなら)
1 ゆったりと構えていれば大丈夫。
2 長期的には上昇していくので利益確定は必要ない。私は売らない投資を目指している。売らないで済む銘柄を選ぶ。日本株の急な変化に辟易していた方は、米国株の方が単純で合うと感じます。私がそうですから。
3 個別銘柄でも8銘柄ほどで十分分散投資ができる。
4 銘柄選定に当たっては、ダウ30種、やS&Pを基準にして選ぶ。
 日本株ではいかに知られていない銘柄を選ぶかがポイントですが米国株では、その業界の1位から選んでいけば大丈夫です。これもデータが出ています。
銘柄研究の前にまず有名なダウ指数から

 ダウは「肉食系軍団」だ。相当に攻めています。
 ニュースでおなじみのダウ平均株価については、みなさんご存知だと思います。しかし、有名なゆえに、その実体というかパワーについては、私はなめていました。
<ダウ工業株30種>いろいろなところに説明があるのでここでは簡単に。私がわからなかった点を重点的に。
(1)30種というのは30社という意味です。
(2)工業株とありますが、金融などもあり、単に米国株市場を代表するという意味です。ただ工業株が多い気がします。また市場もNYSEとNASDAQの混成です。ダウ指数にはほかに「公共株」と「輸送株」がありますがこちらは知られていません。
(3)算出方法は、単に株価の足し算です。時価総額は関係ありません。ですから、240ドルのGSゴールドマンサックスは30ドルのGEの8倍の影響力があります。株価が高い銘柄群が指数を左右します。
(4)入れ替えがあります。ですから、現在のトップ30を選んでいます。日経平均は225社ですから、破壊力が違います。
 個人的な感想では、ダウを超えるパフォーマンスを出すのは容易ではないです。

使い方や利点としては
(1)基準になる。銘柄を決める時、その業界に全く不案内な時にはダウから選べば問題ない。株価などはCNNMONEY でどうぞ。また配当については Divident Com でどうぞ。
分野ごとに分けると
<IT>AAPLアップル、CSCOシスコシステムズ、MSFTマイクロソフト、IBM、
<石油>XOMエクソンモービル、CVXシェブロン
<金融>AXPアメリカンエクスプレス、JPM銀行、TRVトラベラーズ保険、UNHユナイテッドヘルス保険、Vビザ
<小売り>WMTウオールマート、HDホームデポ、NIKEナイキ
<通信>VZべライズン、
<工業・技術>UTXユナイテッドテクノロジーズ、INTCインテル、GE、DDデュポン、
       CATキャタピラー、BAボーイング、MMMスリーエム
<娯楽>DISウォルトディズニー、
<ヘルスケア、薬品>JNJジョンソン&ジョンソン、MRKメルク、PFEファイザー
<食品>KOコカ・コーラ、MCDマクドナルド、
<日用品>PGプロクター&ギャンブル
入っていないのはGOOGLアルファベット、FBフェイスブック、AMZNアマゾンです。そのうち入るでしょう。

(利用法)
1 ダウ銘柄から調べれば、その銘柄の位置がわかる。迷ったらダウ銘柄を選ぶ。
2 私が選ばないだろう銘柄が多く入っている。だから、ダウETFを買うことによって、選り好みをカバーできる。
3 歴史的にみて、パフォーマンスが良い。配当もよい。
4 配当を多く得たいとかの、特別なニーズがなければ、S&P指数とともにダウ指数のETFを買っておくのは有力です。銘柄も勝手に入れ替えてくれます。将来的には私も組み入れようと予定しています。(東証でも買えます)下は私のファンド一覧の記事です
 また、単純な足し算ですから、10株ずつ買っていってもインデックス投資はできます。これなら年間経費はゼロにできます。簡単にできることもダウ連動の投信が少ない理由かもしれません。

まずインデックス投資を利用できないか考える。
ようにしています。でも、インデックス投資で目的が達せられないときは、自分で選ぶしかありません。私の現在の目的は
(1)配当収入を月に10万円得る。
(2)投資額は必要最小限にしたい。
(3)元本も増える銘柄を選びたい。
というぜいたくなものです。単に高配当な銘柄を選べば(1)(2)はOKですが、(3)が心配です。これがそろった10銘柄ほどのETFがあれば最適ですがそれは不可能です。なぜなら、10銘柄くらいでしかも比率まで明らかになると、米国では1株から買えるので、だれも投信を買わずに市場で買って自分で運用するでしょうから。

 そこで苦心してつくったのが「黄金銘柄14種」です。
(私が勝手に名付けたものです)

2017 MAY 1st           保有
      前月株価 今月株価 現PER 予想PE 配当
1 MO タバコ 71.42 71.78 9.29 22.05 3.41 8
2 PM タバコ 112.9 110.84 25.24 22.78 3.78 8
3 KO 飲料 42.44 43.15 28.11 24 3.44 8
4 SO 電力 49.78 49.8 19.38 16.69 4.63 8
5 DUK 電力 82.01 82.5 26.38 17.93 4.13 8
6 JNJ 薬品 124.55 123.47 20.63 18.82 2.72 6
7 PFE 薬品 34.21 33.92 29.01 16.9 3.78 4
8 MET 保険 52.82 51.81 83.87 10.24 3.07 5
9 PRU 保険 106.68 107.03 10.84 10.36 2.8 5
10 XOM 石油 82.01 81.65 43.64 20.31 3.79 8
11 RDS.B 石油 55.83 54.12 23.66 14.08 6.95 8
12 IBM   174.14 160.29 14.03 13.55 3.74 8
13 GE 工業 29.8 28.99 33.1 19.59 3.3 8
14 BA 航空 176.86 184.83 22.98 17.84 3.1 8
  総計              
  平均 PE   17.94 配当 3.83 %  
月手取り10万円に必要な投資額       3916.5 万円
        現在の投資額   104464

注 PE:PER・・・株価÷1株利益
・性格がちゃらんぽらんなので、きちんと計算して買い進めているわけではありません。
・割高でないと思われるものをその都度買っています。まだ買っていない銘柄もあります。
・配当狙いですので相当にデフェンシブな構成です。でもこれでも元本は成長すると思います。元本の成長は配当が高い分ダウには及ばないでしょう。
・手取り配当額は、外国税が申告により戻ったものとして計算しています。

以上です。ここまでお読みくださりありがとうございます。今までの重複の内容も多くかったるかったかもしれません。
では皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(12)日本株の経験は役立つか?米国株は夢の楽園か?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                   2017年5月8日(月)記

 連休明けで気持ちがスカッとしない方も多いことでしょう。今日河原でカキツバタが咲いていたのでカモとのツーショットをとりました。(古い携帯での撮影なので画像が鮮明でないです。お許しください。)

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 フランス大統領選は、中道のマクロン氏が極右のルペン氏を大差で破り勝ちました。EUの枠組みが維持されることになり、市場は歓迎しています。日経は350円高と大幅に上昇しています。ドル円も112.77円とリスクオンのムードです。ドル円に関してい言えば、113円を超えてくると、ドルの下落トレンドが転換する可能性があります。要注目です。でも、もう6月の米国の利上げは織り込んでいるようですし、9月の利上げもある程度は織り込んでいるかもしれません。

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 それ以上のドルの上昇要因と言えば、トランプ政権のドル還流の減税案10%や減税案でも進まないと他には見当たりません。ここを上に抜けられないと、下降トレンドは継続になります。

 さて、昨日までの「米国株超入門の記事」のなぞりです。
1 米国株には高配当株が多い。
2 高配当株は企業努力で投資家に報いている企業も多い。
3 売上高減少など、業績見通しが良くないために人気がなく、高配当になっている会社もある。
4 高配当だけに注目するとリスクを見落とすことになる。
5 高配当、低PER、高成長という都合のいい銘柄はない。
6 何かを我慢するしかない。何を我慢するかは個人による。
7 低配当、高PERでもVビザのように高成長で報いてくれる銘柄もある。
8 どんな理由で高配当になっているか、低PERになっているかを見抜くリテラシーをつけることが何より大切だ。楽で高リターンの投資には何かが隠れている。
9 個別株投資は、「投資リテラシーを養うのに最適だ」
(補足)日本株では100株とかの縛りがあって、例えばトヨタだと最低の投資単位が60万円くらいになります。しかし、米国株は1株から買えるので、ダウでは最高値のGSゴールドマンサックスでも2万円代で購入できます。但し、手数料は日本株に比べて割高です。

今日のテーマは「日本株からの移行は成功するか?」です。
 その前に、愛読している「バフェット太郎氏」の記事にありましたが、「日本では株式投資をしているとは周囲には言えない」という点です。同感です。
 第一みんな株式投資なんて上品なことばは使いません。「えっ、〇〇さんあんた、株なんかやっとるん?みかけによらんな」といわれます。株式は投資するものではなく、ギャンブルと同じく「ヤルもの」なのです。それで、「儲かる?」ときます。

 このような日本の投資事情の中では、株式投資に「ギャンブル」や「宝くじ」的要素が入るのは仕方ないと思います。投資雑誌や記事でも、〇〇万円から1億円達成!みたいな記事が目立ちます。私は、そういう要素を否定するつもりはありませんし、日本を劣った国や市場だとも思いません。むしろ日本が普通で欧米が「異常」なのです。

 以前、大企業の経営者の方が配当について、「従業員はがんばってくれとるから、儲かった時は、それは、十分に報いたいよ。だけど、いつ売るかわからんような株主に配当で出すのは惜しいけど、総会で突っ込まれるから出さないと仕方ない」という意味のことを言っておられました。彼らにとっては身近にいる社員は会社と一心同体で、株主はよそ者なのです。
 考えてみれば「当たり前」です。そうでない方が、異常です。だから、米国のように、従業員の首を切ってでも株主に報いるのは、「狂った行為」であり「ああはなりたくない」状態なのです。これはもう文化の違いというしかありません。日本がいつか、欧米のような企業風土になるかどうかはわかりません。しかし、期待しない方が賢明でしょう。
 そんな日本の市場に慣れた方が、米国株に接すると「わっ、こんな夢のような世界があったのか」となります。日本では余計モノ扱いの株主が尊重されるという夢の世界だからです。
 私たちが、ハワイとかバリとか、リゾートに行くとその快適さに昨日までの会社での暮らしがいやになります。ヨットとかサーフィンが好きな人ならば、「よし、ここに住むぞ。毎日サーフィンだ」となります。しかし、1週間も滞在すると夢のような場所も、影の部分が見えてきます。きれいな砂浜やプールやヤシの木も、低賃金で働く人たちによって支えられていることを知るからです。月日とともにありがたみは薄れます。
 米国株も「夢の楽園」ではないと思います。日本からの落差が大きいからそう感じるのです。日本との違いは、株主重視以外にもかなりあります。順番に挙げると

日本株にあって米国株にないもの
 優待目的の株式投資は日本だけ。株式を持っていると、安く買えたり、飛行機に乗れたり、おまけが素敵です。魅力あります。この目的のために株を保有している方は実に多いと思います。目に見える特典が、向こうからやってくるわけですから。これはもう理論を越えたものだと思います。米国株には残念ながらありません。
 投資ではありませんが、「ふるさと納税」というのもありますよね。税を納めてブランド肉がもらえる。素敵です。私は毎年、ピースわんこジャパン

の「犬の殺処分ゼロ」に寄付しています。皆さんもぜひ。(でもお金より、犬を引き取って飼ってほしいそうです。知り合いが行ってかわいい犬をもらって帰りました。ウチは今飼えないんです)
下げる前に利益を確定しようとする傾向。
 日本株では「利益確定」と「損切りルール」を推奨している記事が目立ちます。 達人と呼ばれる方には、自分なりのルールを決めて実行されている方が多いです。これは過去の経験からすれば仕方ないことだと思います。高値を更新し続けてきた米国株に対して、日本株はいまだにバブルの高値を抜けていません。個別株で見ても
下は日本を代表する金融銘柄8306三菱UFJファイナンシャル20年チャートですです。 

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下がる前に利益を確定した方が良かった場面が何回かあります。下は同じく米国を代表する、JPM銀行です。

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こちらは、利益確定をしなかった人の方が恩恵を受けています。もう一つメーカーで見てみます。日本代表はトヨタにします。

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やはり、タイミングを見て利益確定した方が得に思えるチャートをしています。
米国でトヨタに匹敵するメーカーは、難しいですがBAボーイングとします。

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 こちらは持ち続けるのが一番いいように見えます。米国株は持ち続けることに成功のコツがありそうです。実際の研究でも持ち続けた方がパフォーマンスがいいことがわかっています。

 こうしてみると日本株で成功するためのハードルは相当に高いようです。では日本株ではうまくいかなかった人、あるいは今まで株式式投資をしてこなかった方の場合はどうでしょう。

米国株で求められる能力は、日本株とは違うものも多い
 値動きが大きく、売買の能力が求められる日本株に対して、保持しておけば長期的に利益があがる米国株とでは求められる素質もまた異なります。
(1)ゆったりと構える。
 株式投資本来の目的は、株主になって長期間会社とともに歩むことです。その間株価は上下しますが、長期的に見れば、そして平均的に見れば投資家は投資に応じたリターンを得るようになっています。リターンは、配当や、株価自体が上昇することによって得られる資産価値の増加もあります。売買を繰り返すのは本来の主旨に合っていません。米国株はこの基本に忠実に経営者も投資家も動いているように見えます。
(2)売買はできるだけしない。(これは個人的な意見です)
 株価が低迷する時期もありますが、正しく銘柄選びをすれば、長期的には保有することにより利益が得られます。売買の得意な方はそれによって利益をあげるのもアリでしょうが、その方法がそう有利でないことはデータにより裏付けられています。そのような能力がない者にとってはなおさらです。ですから、売買はできるだけしないで長期の保有により利益の最大化を図るのが王道と考えます。
 最初の1回の買いは仕方ありません。投資が成り立たないからです。しかし、売らなければそれ以降の売買は必要ありません。保有に経費もかかりません。1株から買えますから、配当で同じ株を買い増すこともできます。(買う手数料は必要です)売らなければ、損も発生しません。

どうやって売らなくて済む銘柄を探すか?
 という問題があります。「その会社は将来絶対つぶれたりしないですか?」と言われそうです。そういう方にはぴったりの方法があります。
 ダウ連動ETFを買うのです。ダウ30種は入れ替えがあります。不振の会社は外されます。米国がなくならない限り大丈夫です。S&P500もあります。米国の上位500社の時価総額を加えた指数です。より実体に忠実です。その中のエリートを集めたS&P100というのもあります。米国の上位100社ともなれば、安全性は高いです。そのような、インデックス連動ETFとの比較を常にすることで、より自分に適した銘柄選びができます。

8社くらいで十分な分散投資ができる
 前述のシーゲル博士は「株式投資の未来」の中で、業界を代表するような8銘柄くらいに投資すれば、S&P500指数を上回る成績をあげられることを研究により明らかにしました。しかもその8銘柄は、将来伸びそうなIT銘柄などでなくて、ありふれた食品や日用品でOKだったのです。
 私の黄金の14銘柄 もこの説に基づいています。14つと少し多いです。しかし、セットにしている銘柄もあるので実際は9つです。セットいうのは、石油セットはXOMエクソンとRDS.Bシェルといった1位2位コンビで成り立っています。その時に有利な方を買っていって、最終的に1:1にしたいと計画しています。実際にはシーゲル教授のおっしゃるように、これは1つでいいのかもしれません。でも2つでも構わないでしょう。両方買っていく方が、自分の力が増すと考えたのです。全部で5セット+4銘柄で、14銘柄です。
 これらの銘柄の特色は、①目新しい業界でないこと②業界を代表する企業であること③成長した大企業であること。時価総額が10兆円以上であること。④高配当であること⑤デフェンシブ銘柄が多いこと。です。逆に大企業であるがゆえにこれから目覚ましい成長や株価の上昇はないでしょうし期待もしていません。高成長は目的ではないからです。目的は①海外資産の割合を増やすこと②(私の場合は)現金配当を得ること。③安定した成長を望むこと。です。

 銘柄選びについては、個人個人の目的が微妙に違うでしょうから一概に「これ」と決めるのは難しいと思います。もし私と同じ目的の方がいらっしゃたら、どうぞ私の銘柄も参考にして取り入れてください。(ただし現在の私の保有がこの割合になっているわけではありません。この表にない銘柄も保有しています。また、表にはあっても保有していない銘柄もあります。IBM、BA。この表はあくまで目安にしてください)

長くなりました。次回にします。
今日のまとめ
日本株の経験がなくてもあるいはうまくいかなかった方でも米国株は大丈夫です!
求められる能力が違うからです。

それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(11)高配当銘柄のメリットとデメリット

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                         2017年5月7日(日)記

 ゴールデンウィークの最終日です。お天気はいいですね。いかがお過ごしですか?
連休明けを考えてとブルーになっている方も多いかも知れません。

 さて、前回のまとめは個別株の選定についてでした。
1 配当収入目的には高配当株を選ぶしかない。
2 高配当株には、問題がある場合が多い。
3 将来の伸びが期待できない業界や会社は一般的に高配当である。
4 食品、日用品、電力などのデフェンシブ銘柄は高配当であることが多い。
5 デフェンシブ銘柄も長期的には株価も上昇している。
6 問題があって株価が下落し、結果として高配当になっている銘柄もある。こういう銘柄には手を出さない方がいい。高配当銘柄を選ぶ場合は、よい高配当銘柄を選ぶリテラシーを養う必要がある。四季報の高配当の順番に買うと痛い目に合う。
7 会社がどのように稼ぎ、その中からどのくらいの割合で配当や株主還元をしているかを知る必要がある。
8 ワイドモートを持つ企業は独占性、寡占性が強く人気がある。割高だが確実で、長期では株価の伸びも大きい。配当は低い。特に高配当を望まなければ資産を増やせる優良銘柄だ。例Vビザ。

今日のテーマは「本当に高配当が必要ですか?」です。
株の雑誌などを立ち読みすると、米国株のコーナーでは、①ダイナミックに伸びるIT関連。アップルなど②誰でもが知っている会社 マクドナルドなど③高配当な銘柄
 が載っています。「高配当な銘柄」は本当に得なのでしょうか?

「高配当銘柄」は万人向きの投資対象か?
 私も参加しているにほんブログ村の「米国株ランキング」サイトでも、高配当株に投資している人は多くの割合を占めます。高成長会社への投資より多いと思います。私もその一人です。なぜ、高配当銘柄はそのように多くの人を引き付けるのでしょうか。

 一方、SBI証券の先週の売買代金ランキングを見てみるとETFを除くと
1位AMZNアマゾン2位GOOGLアルファベット3位AAPLアップル4位TSLAテスラモーター5位SPWRサンパワー6位SBUXスターバックス7位FBフェイスブック8位JCPJCペニーとなっています。急成長型の注目企業が多いです。このような企業は配当はないか、あっても1%もないことが多いです。稼いだ分は、さらなる成長のための投資に使うからです。株主にとってははした金をちびちびもらうよりは、業界を制覇して、株価が上がってくれた方がうれしいですから、配当が少ないことはなんら問題ありません。

 高配当銘柄と高成長銘柄とどちらが投資対象としてまさっているのでしょうか?
 これを計算するのは実は簡単ではありません。このテーマについて研究した方は多いですが、もちろん米国の方が多いです。そして米国でも日本でも配当への課税は時代により変化します。日本と米国でも違います。米国では一般に使われる分離課税でも収入の段階に分かれているようです。日本株はほぼ20%です。

 米国株の税金関係は
 日本人で米国株を保有している場合の売買益や配当への課税について。
 ご心配な方も多いでしょう。めんどうですが、どうぞご辛抱を。
 まず特定口座が有利で簡単です。税金は証券会社で計算してくれます。
(1)ドルではなく円に直しての計算です。為替レートは計算書に書いてあります。実際のレートとは違うこともあります。
(2)米国株の場合、まず米国での現地課税を10%源泉徴収されます。
(3)さらに日本での課税を20%(正確には20.315%)国税15.315%+地方税5%を徴収されます。
(4)合計で30.315%です。二重課税になっているので、確定申告すれば、外国課税の10%は戻ってくる可能性がありますが、戻らないケースもあるようです。自分の場合のケースについては税務署等で聞くしかありません。(外国税を戻してもらわないつもりなら、申告の必要はない)
(5)NISAでの税金
 NISAでの売買益や配当については、国内部分は税金はかかりませんが、外国税はかかります。また、この部分は確定申告しても返してもらえません。(二重になっていないので)
(6)外国税がかからない銘柄もある。
 英国の会社は外国税がかかりません。私も保有しているシェルやユニリーバです。ところがここで一つ注意が要ります。シェルの株はNYで買えるのですが、2種類あるのです。RDS.Bが英国、RDS.Aは蘭国系です。BはブリティッシュのBと覚えましょう。
同じくユニリーバは、ULが英国系、UNが蘭国系です。LはロンドンのL、NはネーデルランドのNと覚えましょう。
 この銘柄の場合は外国税がかかりませんから、取り戻すも何もありません。シンプルです。さらにNISAについても、全くの無税になります。だから私は、NISAでは、シェルを買うようにしています。配当も7%近いですし。

税金面では高配当銘柄は不利。
配当の20~30%が流出しますから、日本の税制面からすると不利になります。

配当狙いの投資は必要最小限に抑える。
したがって、現金配当を得るための投資は最小限にする方が流出が少ないといえます。高配当にだけつられるわけにはいきません。

高配当銘柄ゆえのリスク
高配当銘柄には①企業努力で配当性向を高めて高配当を出している
②「人気がない」から株価が安く高配当になっている。
銘柄があるというのは前述しました。両者を区別するには配当性向等で見極めていくしかありません。でも、見極めが難しい銘柄もあります。「人気がない」というのは「株価は低迷するリスクがある」ということです。
 他の株がぐんぐん上昇しているのに自分の保有株だけが下がっていくのをみるのはつらいものです。不人気株を買うというのは、したがって相当な覚悟を要します。「みんなが買ってるから大丈夫」というわけにはいかないと思います。

 パフォーマンスとしての高配当株
ジェレミーシーゲル博士は、過去の米国の株を2003年まで研究して高配当株について、明確な検証をしました。「株式投資の未来」という本に詳しく乗っています。要点は
(1)地味な高配当株は、人気がないがゆえに安く買える。配当を再投資することにより、S&P500よりも高パフォーマンスであった。
(2)成長が期待される株は、その期待ゆえに株価が高く、ハズレも多いために、結果としては、パフォーマンスが良くなかった。シーゲル教授はこのことを「成長のワナ」と著しました。
 高配当株がS&Pを上回る成績であったことは、科学的に検証されているようです。でも先ほどの、税金のことがありますので、過剰な期待は禁物でしょう。
 私は税金面を考慮してもS&Pより劣ることはないと理解しています。

とりあえず高配当株についてのメリット・デメリットをまとめます。
<デメリット>
1 配当の税金分が流出する。
2 高配当株には問題があって株価が低迷して高配当になっている会社もある。
3 株価の伸びが高配当な分だけ高成長株に負ける場合がある。株価が上がらない分精神的なストレスになる。
<メリット>
1 配当が受け取れる。現金収入が得られる。
2 配当を再投資することで、S&P500に負けないパフォーマンスがあるという研究がある。
3 実際に銘柄を研究することで、リテラシーが高まる。
 わたしはこれが一番大きいメリットだと思います。インデックス型の投資信託では、中身が漠然としています。インデックスを研究することもないですから、つい「ほったらかしになります」。個別銘柄を研究することによって、いろんなことを学びかつ実践できます。これからの将来を考えると、リテラシーを高めるのは何にもまして重要です。だからたとえパフォーマンスが同じでも、インデックスに負けないくらいなら上出来だと思います。

ということで今日のまとめです。
1 高配当銘柄はメリット・デメリット双方有る。したがって、高配当株一辺倒というのはリスクがある。
2 現金配当目的の投資は必要最小限でいい。
3 インデックス投資と組み合わせるといい組合わせができる。目安としては、半分をインデックス投資で、残りを個別株がバランスがいいと思います。インデックス投資はシーゲル博士もバフェット氏も推奨しています。
4 個別株投資の最大の長所は、研究することにより、リテラシーが高まることだと思う。
 筆者は、月に10万円の配当収入を得るために、4000万円弱の高配当銘柄投資を目標にしています。

いつも以上にまとまらない記事ですが、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!

お詫びと訂正 「さつき」様からご指摘をいただきました。ありがとうございました。私は死亡すると「強制売却」と以前書きましたが、株式のままの相続も可能だとのことです。私の間違いでした。申訳ありませんでした。国税庁のページを調べますと
①死亡日の終値②その月の終値の平均③前月の終値の平均④前々月の終値の平均のいずれか低い価格を使えると書いてあります。為替レートをどうすればいいのかよくわかりませんが、いずれにしても売らなくても大丈夫みたいです。

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「米国株超入門」原稿下書き(10)米国株、個別株を選ぶ。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                    2017年5月6日記

原稿下書きです。例によって、回りくどい説明もあります。ご容赦ください。

 前回までのまとめ。
1 リタイア後に年金で足りるなら現金収入はなくして資産拡大に努めればよい。
2 海外資産の割合を高め、なおかつ効率がいいのは、分配金無しのインデックス投信だ。
3 リタイア後に現金収入が必要な場合その収入は必要最小限にすべきだ。
4 元本が減っても、あるいは増えなくても構わないなら、海外リート型の毎月分配型では、高い配当がある。手っ取り早く収入が得たい方にはアリ。意外に減らないものもある。
5 元本も増やしながら、配当も得るのは大変だ。インデックスETFを使うと、月10万円の手取りに必要な金額は8000万円ほどで、毎月50万円の投資で13年ほどかかる。早い時期からなら可能。リタイアしてからは現実的ではない。(本人が死ぬと株は強制売却になる。)
6 より少ない金額で配当により現金収入を得るには、個別株を選択する方法がある。

 ということで、今日のテーマは、「米国株、個別銘柄の選択」です。
 米国株四季報を見てみると、(この本はとても役に立ちます。必携です)特集3、米国の配当株トップ100「魅力的な不人気」銘柄はこれだ。として載っています。
 また、巻末近くのの514ページには連続増配年数トップ50というのも載っています。また、「配当貴族」というサイトもあります。ETFではVYM「バンガード米国高配当株式ETF」経費率0.08%、利回り2.8%というのもあります。たくさんありすぎてどうしていいか迷います。

 高配当株とはどんな銘柄か。
「高配当銘柄」とひとくくりにしていますが、果たして中身も同じなのでしょうか?
 何を基準に買えばいいのでしょうか?リスクはないのでしょうか?

1 成長しないと思われている分野の企業

 例を見てみます。私も保有している、KO(コカ・コーラ)です。初めのアルファベットは、ティッカーといいます。とても便利なものです。東証は数字ですよね。でも7203てどこの会社かわかりますか?えっ?わかる。参りました。はいトヨタです。でもほとんどの方はわからないと思います。でも米国株では、わかるんですよ。みんな天才?いやそうではなくて、わかりやすくつけてあるからです。ダウ銘柄だと、アップルがAAPL、ちょっとつづりと違うけど、ゴールドマンサックスがGS、ジョンソン&ジョンソンがJNJでせす。コカ・コーラもちょっとつづりと違いますよね。
 データを見てみます。株価43.69ドル、予想PER24.75予想配当3.39%とあります。
 2016年でみると、会社のかせぎが1株当たり1.49ドル、配当を1株につき1.4ドル出しています。かせぎの実に94%を配当に出しています。この割合を配当性向といいます。高いほど配当で出す割合が大きいということになります。コカ・コーラの場合儲けはほとんど株主に還元していますね。もう限界という感じですが、さらに自社株買いも実施しています。自社株買いも株主還元の一つです。配当と同じととらえていいです。コカ・コーラだけでなく株主に手厚い会社は多いですし、一般的です。

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 上はコカ・コーラの10年チャートです。これだけ株主に配当を出しながらも、株価は上昇を続けています。リーマン後からは約2倍になっています。このような株を保有していれば、配当をもらいながら元本も増やすことができます。 
「よーし、じゃあコカ・コーラをさっそく買うぞ!」
 ちょっと待ってください。もちろんコカ・コーラは私も保有していますが、問題もあります。もう少しくわしくレポートを読んでいくと、「世界的な甘味離れにより、またダイエットブームにより炭酸飲料離れが深刻。他の飲料の開拓を急ぐが補い切れていない。売上は減少中。」とあります。「ありゃ、それはヤバいじゃないか」となります。もちろん経営陣は、プランを実行中です。12万人いる社員を⅓に減らし、他の経費も減らしに減らして、売り上げは減少するけど、逆に利益は増やすといっています。この計画に賛同して株価は上昇中です。
 つまり、どんなにいいと思える会社でも問題は必ずあるし、最終的に保有を判断するのは自分しかいないということです。

 高配当な会社群には、このような、将来の売り上げが伸びないだろうとおもわれるグループがあります。タバコ銘柄はその典型です。世界的に喫煙率は下がっていて、出荷本数は減少を続けています。しかし経営努力で、利益を上げ続けています。代表的なタバコ銘柄で私も保有している、MOアルトリアグループを見てみます。マルボロで有名です。PMフィリップモリスとは、もとは同じ会社で2008年に分かれました。MOは米国内を担当しています。

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 タバコ会社が「やばい」と言われたのは1990年代からです。この会社も逆風を受け続けました。しかし株価はリーマン後から実に5倍になっています。私はシニアなのでそこまでの成長を目指してはいませんが、元本が成長するのは、嬉しいです。
  電力などの公益企業、食品、日用品(P&Gなど)、ヘルスケア(J&Jなど)をまとめてデフェンシブ銘柄といいます。このような企業群は、「安定した成長を望む」自分のようなシニアには適していると思います。高配当な企業も多いです。

デフェンシブ銘柄の弱点は
1 成長性が乏しい。
2 株価の大幅な上昇は見込めない。 
3 業績がさえない会社も多い。
4 全体が勢いよく上昇しているときに置いて行かれることもある。
5 他の株と同じように、下落もある。

 リタイア後の安定した海外資産形成の目的には、デフェンシブ銘柄は適していると思います。

株価が下落して高配当になっている銘柄もある。
 見通しが悲観的な企業の株価は下落します。そのような企業では高配当になります。
 もし、株価が下落するのを見るのがいやならそういう銘柄は避ける必要があります。高配当や、低PERを基準にして選ぶとそういう銘柄に当たる確率は高くなります。

株価が高い企業には理由がある。
Vビザという会社があります。私も使っているカードの会社です。
株価92.09ドル予想PER31.3配当0.73%1株利益2.531株配当0.585(2016年実績)
配当性向23.1%。ケチです。上記のコカ・コーラやタバコと比べるとなんとケチなんでしょう。かせぎのうちのたった23%しか配当していません。チャートを見てみると

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 すさまじい上昇をしています。これなら配当は少なくても株主は大いに報われます。資産が増えるからです。PERは31.3とむしろ割高です。株価は高いといえます。
 中学の社会で習った寡占企業にあたります。寡占企業は数社でシェアのほとんどを占める会社です。カード会社では、1位がビザ、2位がマスターカードです。他にはAXPアメリカンエクスプレスがあります。携帯電話も数社で独占していますが、違いは携帯電話は、たいていの人が1社と契約しているのに対して、クレジットカードは、マスターカードを持っている人でもビザカードも持っていることです。このような寡占化が進んだ業界に新しい会社が乗り込むのは難しいです。参入障壁といいます。日本語では壁ですが、英語では堀、moatといいます。高い参入障壁はWide Moatになります。広い堀ですね。これは広ければ広いほど有利です。検索するとたくさんの企業が出てきますが、ビザもこの強力なワイドモートをもつ企業です。このような企業は人気があり多くの人が持ちたいと思うので株価は常に「割高」で推移します。PERが15になるまで待とう。と思っているといつまでたっても買えません。もし、しっかり資産を増やしたいと思ったら、成長性が高く、したがってPERも高い企業も対象に入ります。

 低PERで高配当で株価高成長という都合のいい銘柄は存在しない
 と思っています。何かを得ようと思ったら何かを犠牲にしなければなりません。そして、何を犠牲にするかは、自分で考え、自分で判断するよりありません。

時間がないのでここまでにします。
くどい記事をお付き合いくださいましてありがとうございます。
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IBMの急落について学ぶ。GEを買い増ししたい。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。 

                           2017年5月6日記

 雇用統計が21万人増ということで、米株は上昇しています。ダウは21000ドルを回復しナスダックは最高値を更新しています。バフェット氏がIBMの持ち株の⅓をすでに180ドル以上で売却したということで、IBMは155ドル(-2.51%)と急落しています。IBMについては私の黄金銘柄の一つです。まだ保有できていませんが、買い時を狙っている銘柄です。3月からずるずる下落して底値が確認できないために買えませんでした。もちろん、私はバフェット氏が売ったことは知りませんでした。

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 IBMのチャートです。180ドル超ということは本当に最高値を大量に売り抜けたことになります。さすが「投資の神様」の称号は健在です。チャートをみると1Qの決算時には30を切り売られすぎを示しています。現在はRSIが16.75と見たこともない水準にまで売られています。
 IBMについては急騰した理由もよくわからなかったです。数字的に良くもなかったですから。2月末の高値時については、出来高の増加がなくかなり珍しい形をしています。バークシャーは冷やしすぎることなく最高の形で最高値を売ったことになります。
私は、今チャートを見てそう思っているのです。その時点で気づいたわけではありません。
 でも、私も工業系3社を買うと決めたので(他はBAとGE。)、しかし買う時期については、底値が確認できないうちは買いませんでした。今思えば、その作業をしなければ、170ドル付近で3月末に買っていたことでしょう。(それでも長期的には問題ないと思いますが)「バフェット太郎氏」「たばぞう氏」が最新のブログに書いておられましたが、やはり自分で勉強して自分で判断するしか方法はないと改めて感じさせられました。

 しかし、私はまだIBMはあきらめたわけではありません。この長期の下降トレンドが終われば、買うつもりです。今のところは何ドルまで下落するかはわかりませんが。現在の指標は株価155.05ドル(-2.51%)予想PE13.45予想配当3.77%です。SBI証券
 目安としては予想配当4%くらいでしょうか。年間配当が6ドルですから、150ドルになります。(SBI証券)四季報の予想は予想配当が5.6ドルになっています。その場合は140ドルということになります。どちらにしても急に決算の数字が好転するとも思えませんから気長に待つことにします。

 以前から買いを狙っていた、タバコのMOアルトリアを70.63ドルで買い増ししました。1Qの好決算にもかかわらず株価は低迷しています。反対にいまいちの決算だったPMは上昇しています。理由は私にはわかりません。とにかく、「買いやすい方を買う」「理解できるものを買う」という方針です。PMの買い増しはできていません。
 今後の買いの狙いは、GEです。29ドルをいったんは割りましたが、また戻しています。指標は29.22ドル(+0.06%)予想PE18.90予想配当3.29%(SBI証券)
 チャート上ではまだ下がる可能性はあります。

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 2016年2月のサウジショックの時の安値が27ドル台ですから、下げても今後の下値は限られると見ています。長期移動平均線の下にありますし。これだけ全体が高い中です。地味な銘柄ですが割高でなければいいかなと思っています。

 今日は例の原稿下書きを書く予定でしたが、長くなりますので、別の記事にします。
それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(9)元本を増やしながら現金収入も得る方法。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。

                          2017年5月5日記
 連休真っただ中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 さて、原油が急落しています。(WTI1年チャート、楽天証券)

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 下のレンジと思われた、47ドルをあっさり下に抜けました。次の下値のメドが見当たりません。下落の原因は供給過剰懸念だそうです。6月で期限を迎える、OPECの減産合意の延長の可否が大きなカギになります。延長されるとは思われますが、もしそうならないときはさらに下落することになります。
 せっかく石油各社の1Qの好決算が出たところだったのですが。今回は原油の下落に強いXOMさえもさすがに下落しています。81.64ドル(-1.28%)(5/5)
 原油価格は何かにつけて下に振れやすい環境ではありましたが、ずいぶん早い崩れ方です。今後も神経質な動きは息長く続くと思われます。でもRDSBシェルの50ドル割れは拾っていくつもりです。
 

 さて、今日は昨日の続きです。
元本を増やしながら現金収入も得る方法。です。
 「海外投資の割合を増やしながら」も加わります。
 
インデックス準拠のETFを買う方法
東証でも買えますので東証を見てみます
1394 ベンチマークMSCIワールド UBS経費率年0.3%
 配当についての記載がありません。困りました。NY上場のVTを見てみると年2.25%とあります。(経費率0.11%)これに準じて出るんでしょうか?手取り1.8%ほどです。経費率の差が0.2%ほどあります。外国税が10%あります。東京とNYのどちらで買うのが得かは、個人によって違いそうです。(外国税は確定申告により取り戻せる場合がある。)
1557S&P500準拠ステートストリート 経費率年0.09% こちらは米国でもSPYとして有名です。配当は年1.9%ほど。手取り1.5%ほどです。

<結論>ETFを使って、配当収入を得ると、手取り1.5%ほどになる。
 月に10万円の配当収入を得るためには、8000万円の投資が必要。かなりの額です。また、これをドルコスト平均法で、投資すると、月に50万円の投資では、13年余かかります。私は今65歳なので、投資が終わると78歳です。うーんちょっと待てないですね。もう、死んでしまっているかもしれません。
 

海外の高配当個別株を買う。
 欧米の企業は、株主を大事にする文化が根付いています。長年にわたって高配当を続けている、「配当貴族」なる銘柄もたくさんあります。5%越えの配当を出す会社もあるそうですから、検討する価値はありそうです。
 でも気をつけたいのは、高配当株なら何でもかんでも買えばいいわけではありません。人気がないために、株価が安く、結果として高配当になっている場合もあるからです。高配当ではあるが、成長もしていくという点を忘れてはいけません。海外資産を増やすことも目的ですから。
 米国の有名な投資法に「ダウの犬投資法」というのがあります。米国を代表する30社で構成される、ダウ銘柄の中で、配当の多い10社(つまり人気のない会社)を選び投資するというものです。年により違いますが、ダウやS&P500に投資するよりも成績がいいことが多いそうです。

勉強せずに都合よく効率の良い投資はできない。
 と考えます。先ほどの「ダウの犬」戦法も、一見素晴らしい方法に見えます。しかし、配当が高いということはそれだけ人気がないということです。何も知らない時は無邪気に買えるでしょうが、わかってくるにしたがって、自分が実は相当「きわどい投資」をしていることに気づきます。ずっと知らなければそれはそれでいいと思いますが、なかなかそうはいきません。数学的に、統計的に成績がいいというのと、「自分が納得できる」というのは全く別のことです。私たちの感情は「確率」とは別ものです。

投資リテラシーを高めることが最大の防御だ
 どんなにすばらしく見える投資法でも、肝心の本人のリテラシーが十分でないと、大きな変動時に「あたふた」することになります。じっと同じ株を保有し続けることも、実は大変なことだからです。
 ですから、私は、「戦法の有効性」もさりながら、「自分が運用できるか」「自分が学べるか」「リテラシーを高めてくれるか」というのも大事な要件だと思っています。
 平時はうまくいっても、変動時に困るような投資法は、「使いこなせない方法」と言えると思います。

参考にとどめる。
  歴史の長い米国株では、いろんな投資法があります。有力銘柄も多いです。先ほどの「ダウの犬」や投資の神様と言われる「バフェットが持っている」、「配当貴族銘柄」「連続増配企業」・・・
 でも、結局は、自分のリテラシーが追いついていかないことには話になりません。だから、「勉強がすべて」と私はとらえています。

具体的にどういう銘柄を選ぶか、どういう投資法で行くかは次回とします。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(8)リタイア後に必要なお金の手当て

米国株投資家の皆さまこんにちは!
                           2017年5月4日記
NYは小動きですが、強い感じがします。

さて、今日は「米国株超入門」原稿下書き(8)海外投資の基本プランです。

前回までのまとめと補足は
1 日本の世界経済に対する割合は7~8%ほどである。
2 従ってリスクを避けるためには金融資産の海外割合は少なくとも半分は欲しい。
3 将来の退職金や年金などの円資産を計算に入れると、相当に海外投資をしておかないと、退職時に半分にはならない。
4 円から海外投資はできるので、ドルに換える必要はない。
5 インフレに対抗できるものに投資したい。
6 インフレに対抗できるのは、株式、不動産リート、金などがある。
7 海外資産の内訳は(一つのモデルとして)
  先進国株式4:新興国株式1:不動産リート2くらいです。
 (補足)新興国株式投資について
 新興国株式は変動が激しく、景気後退の影響を受けやすいです。したがって、新興国の割合を多くしておくと、〇〇ショックの時に、含み損が強烈に発生します。実は〇〇ショックの時は絶好の全力投資のチャンスです。しかし含み損をたくさん抱えて精神的に消極的になると、投資も積極的になれません。ですから新興国はゼロにしておいて、大きく下がった時にまとめて投資する作戦も考えられます。ショックの時の下げの大きさは大まかに
船運賃(バルチック指数)>銅価格>新興国株式>日本株式>先進国株式>金>ドル>円
 の順になります。したがって、もっとも強い円から新興国株式への投資は強烈なパンチとなります。
8 投資手段としてはインデックス型のノーロード投信が有力、信託報酬が安く、分配金がゼロのタイプが理論的には、もっとも資産の増え方が大きい。
9 税金など外部への資金流出をなくしたい。
10 お薦めのインデックスは
 (1)MSCIコクサイインデックス(除く日本)
 (2)MSCIエマージングマーケット(韓国入り、FTSEには韓国は除外)
 (3)世界リートインデックス(除く日本)
11 ドルコスト平均法と組み合せて積み立てで増やせる。このタッグをしのぐ投資法は10%もない。
12 何があっても絶対に売らないようにしたい。売らなければ資金流出はない

 

 今日は「リタイア後に必要なお金の手当」です。
 十分な方の場合
 リタイア後の収支を考えます。年金やその他の収入で十分なら、それ以上の現金収入を増やす必要性はないです。税などの負担が大きくなるからです。また余るお金をどうするかという問題が出てきます。そこで投資に回すなら、収入をあえて増やした意味がありません。分配金の出ないタイプの投資をしておいた方が効率がいいです。
 また、人間、お金が余分にあるとその分ムダ遣いもしやすくなります。家族や周りにもそのことが知られると、何かにつけて当てにされることになります。やっかいなのは、たいていもっともな理由がついていることです。情にも流されます。情報が知られてからは断るのは難しくなります。無理に断ると「たくさん持ってるんだから少しくらい出してくれてもいいのに」と思われます。そのような立場にならないためには、必要以上の日本円は預金口座にないのが一番です。もっとも、周りから「頼られたい」「世話をしたい」と思っておられる方の場合は当てはまりません。
 生活資金が年金等で十分にまかなえる方は、年金も含めると相当円資産の割合が高いと予想されます。したがって、お子様等に資産を残すことも含めて、リスクを減らすためには「円資産」を海外資産に移すことが必要です。短期間に一気に資金を動かすのはリスクも大きいしストレスもたまります。何年もかけて無分配型のインデックス投信に毎月同額を投資するのが精神的な負担が軽くてお薦めです。しかし、もし5千万円を移すとなると、毎月50万円投資しても8年余かかることになります。やはり相当な作業ではあります。ない人から見ると、何ともうらやましい悩みですが、当人には結構なプレッシャーでしょう。ですから、その予想がたっているなら、早い時期から海外投資をしておく方がスムーズです。

 足りない方の場合
 年金では生活費その他が足りない場合です。ここで取り上げるのは、資金がある場合です。一番方法として簡単なのは、預金を必要なだけ毎月取り崩していく方法です。西欧の方、特にイタリアやスペインなどのラテン系の方は、この方法でもあまりストレスを感じない方が多いそうです。しかし、日本人の方で、ストレスを感じないというのはほとんどいないと思います。国民性の違いでしょう。
 ですからストレスが少ない。ことが一つの条件になります。

 毎月分配型投信のいい点、良くない点
 このニーズに合致したものに、毎月分配型投信というのがあります。大人気です。全投信の半分を占めるそうです。「毎月お金がもらえる」というのは、確かに魅力的です。日本人の気質にもピッタリ合っているのでしょう。一つの例として
 アセマネoneの「世界リートインデックスファンド」という世界の(日本も含む)リート対象の投信があります。(リンクの貼り方をやっと習ったので、リンクを張っておきます、広告目的ではありません。)
 郵貯銀行で売っています。そのせいか、時価総額が2164億円もあります。
 4401円(5月4日)信託報酬年0.918%
 配当金は毎月50円出ています。年600円。税抜き480円。年の利回りは昨年で13.76%だそうです。(アセマネoneより)これを4401万円持っていると、毎月40万円の配当がもらえます。1100万円で月に10万円。十分な気がします。チャートを見てみます。2006年設定だそうですが10年チャートしかありません。

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 もともとは1万円でスタートしたのでしょう。リーマンで¼くらいになって、少し上がってからはほぼ横ばいできています。同じように世界のリートを対象としたものに、

SMTグローバルリートインデックスオープン(三井住友トラスト)があります。
15164円 時価総額127.48億円(5月4日)信託報酬年0.594%配当金なし
チャートは、10年です。

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 リーマン後からは4倍ほどになっています。本来は似たような運用でしょうから、同じようなチャートになるはずです。しかし、まったく違ったものになっています。その差は分配金の有無にあります。計算上は分配金をもらわない方が増えています。税金もありませんから外部流出もありません。
 下のタイプでも、その都度必要なだけ売れば現金が得られます。でもこのタイプを買った人は多分売らないことでしょう。

 この2つの例を出したのは、2つとも私が保有しているからです。確か2009年の夏頃に買いました。理論上は、下のタイプの方がパフォーマンスがいいのでほめなきゃいけないんでしょうけど、ちょっとしか値上がりしていないけど、毎月お金をもらった上の方がありがたく感じるから不思議です。

 元金は増えなくていい、あるいは減ってもいいと考える人には、毎月分配のタイプを選択するのもアリです。自分の足りない分を補えます。少なくとも今までの8年は元本も減らずに、毎月もらえたのです。(注意:分配金の額は変動します。)

 毎月分配のタイプの投信の弱点を上げるとすれば
(1)分配金に税がかかるので、増やすのには効率が悪い。
(2)投信にもよるが、元本がどんどん減っていくものがある。(注意:特別分配は元本の切り崩しです。したがって税はかからない。特別とついているのでありがたがっている人もいますが、いわゆるタコの足食いなのでありがたくはありません。)
(3)分配金を日本円でもらうので、海外資産の割合は増えない。
 これが一番大きい問題だと思います。
 将来に備えて、海外資産の割合を高めたい方には向きません。逆の効果を生んでいるからです。

 海外資産の割合を増やしながら、現金も得たい。元本も増やしたい。
 という、虫のいい要求をする人がいます。はい私です。
 こういう人は、話がややこしくなります。長くなりますので次回にします。

ここまで長い文をお読みいただきありがとうございます。 
それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(7)インデックス投信、ドルコスト平均投資、売らない投資は最強鉄板トリオ。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
連日、夏の近さを感じさせる好天気です。下は、毎日歩く河原に咲いていた草花です。

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 さて、今回は最強の方法を組み合わせて、さらに最強の投資を行う。です。

1 インデックス投資の有利性については、前回述べました。インデックスを上回る非インデックス投信は20%に満たない。という事実です。

2 ドルコスト平均法の有利性。
 毎月同じ金額を投資する方法です。ご存知の方も多いでしょう。いい点は
(1)迷いなく投資できる。精神的な負担が少ない。
(2)パフォーマンスがいいことが実証されている。
 しかし、どんな投資でも効率がいいわけではないです。下降していくものに投資しても効果はあがりません。波はあっても長期的には上がっていくことが前提になります。
 米国のS&P500指数の10年チャートです。リーマンショックの谷を乗り越えて、上昇しています。

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 このような対象はドルコスト平均法が向いているといえます。一方日本のこれに対応する指数であるTOPIXの10年チャートは

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 まだリーマンショック以前の高値を抜けていません。もちろん、長期的に投資し続ければ、成果は上がりますが、米国ほど顕著でシンプルではありません。
 世界全体の株式に投資したとしたらどうでしょう。
 全世界の株式をカバーするMSCIワールドに連動するVTというETFの10年チャートを見てみると(楽天証券

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 米国ほどではないですがやはり順調に上昇しています。まあこの中では65%は米国のシェアがありますから、米国に近くなるのは当然です。

 (ここまでの結論)
1 ドルコスト平均法を使うには、長期的に上昇する指数への投資がよい。
2 米国や全世界への株式投資は適している。
3 リートもほぼ似た動きをするので適している。
4 適したインデックスファンドとドルコスト平均法の組み合わせは、最強の組み合わせといえる。

 いいことづくめのように思えますが落とし穴はなのでしょうか?
 ドルコスト平均法の説明を見てみると
 高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる 。ウィキペディアより

 つまり安い時にも買うことができる点がポイントになます。
 暴落の時は誰もが買いたくありません。そんな時に買うことができるのは、よほど硬い意志を持った投資家以外では、自分なりのルールを決めて忠実に実行している投資家だけです。ドルコスト平均法はそのルールにあたるのです。

 暴落時に、投資をやめたり、売ったりしたら元も子もない。
 暴落時も続けることがポイントです。ドルコスト平均法は、普通に株を保有するのに比べて、そのような暴落時に「ろうばい売り」が少ないのは確かでしょう。しかし、それでも、多くの方が、少しでも被害を少なくするために、あるいは利益を確保するために売ってしまう、あるいは投資をやめてしまいます。

 どうすれば、後になって考えれば「愚かな行為」を防ぐことができるのでしょう。人は理論的にはわかっていることでも、「感情の方が勝る」のはよくあることです。

 とにかく絶対に売らないこと
 私はこれを提案しています。素人投資家の失敗は、売買することに起因しています。その中で、少なくとも1回は「買い」はしないと投資が成立しません。しかし、「売り」の必然性はないことがほとんどです。
 反論はもちろんあるでしょう。①「売らなければ利益が確定しないじゃないか」②「みすみす損をすることがわかっているのに逃げ出さないなんて馬鹿げている」・・・
①については利益を確定する必要はないと考えています。確定した利益で次の投資に移るのなら、その間の税金その他の手数料はロスになります。
②逃げ出さないと損をするような投資なら初めから手を出さないことです。

 とにかく、お金の流出を防ぐこと
 にあります。売って利益が出れば、20%は税にとられます。これは流出です。ロスカットすればもちろん損が出て資金の流出になります。
 売らなければこれらの不必要な流出は避けられます。
 

 私はすべての投資を「売らない」方針で臨んでいます。気持ちが楽になります。みなさんにもお勧めです。

 次に基本的な投資モデルを作りました。

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1 将来の年金や退職金などの円資産を計算に入れるとほとんどの方は、7~8割以上が現在円資産ではないでしょうか。海外資産を積極的に増やす投資モデルにしました。
2 投資しにくい海外投資を優先的に進めるのがコツです。国内資産は後回しでも大丈夫です。もともと円で持っているからです。
3 これをドルコスト法で毎月積み立てると、海外を優先して
  外国株投信(MSCIコクサイインデックス型)・・・4万円
  新興国株式投信(MSCIエマージングマーケット型)・・・1万円
  海外リート・・・2万円
  という具合に証券会社の積み立てを使うことができます。1日とか15日とかに設定できます。
4 分配金や配当はないタイプが、資金流出が少なく効率的です。リタイア後に現金が必要な方の対策については後述します。
5 国内債券は現金で所有してもOK。債権は金利の上昇で値下がりするリスクあり。
※国内資産の円から株やリートへの移行は、もちろん積み立てでもいいですが、日本株は、世界的なリスクオフでは大きく下げる性質があるので、そのような時を利用することもできます。

 月に10万円の海外投資で1年で120万円、10年で1200万円、30年では3600万円の海外資産が投資できます。もちろん、増えますから、30年後には6千万から7千万の海外資産になります。
 
 これからは海外資産を持つ人と持たない人の差が大きく開く。
 戦後の日本では、都市部に土地を所有する人と、持たない人との差が大きかったです。自分の土地を所有して、家賃をもらえる立場と、逆に高い家賃を払う立場では二重に違うからです。東京などに土地を所有している人は羨望のまなざしで見られました。
 戦後の焼け跡では、土地の価値は他の物価からすれば安かったのですが、ほとんどの人には、土地が多くの富を生むとは思えなかったのです。私も、その時代の東京に生きていれば、やはり土地は買わなかったことでしょう。でも、そんな時に土地を買った先見の明のある人、勇気ある人、行動力のある人もまたいたのです。
 私は、20年30年後には、そのような差が、「海外資産」を所有しているか否かでつくように思います。特に株式は世界の大きな発展を取り込めるからです。
 これからリタイアを迎える皆さんは、どうぞ積極的で辛抱強い投資行動で、将来の成果を十分に得られることを希望しています。

 具体的な、投資ファンドETFについては別の記事に載せました。ご参考になさってください。

長い文をここまでお付き合いくださってありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!

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国内・海外ファンドの一覧。

 米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。

 連日いいお天気です。お休みでお出かけの方も多いでしょう。
 さて、昨日日本国内からの投資について、インデックスファンドを利用することを書きましたが中途半端だったので、もう少し調べました。でもまだ不完全ですが。本当にたくさんありますね。きっと特集の本もあるかもしれません。ご参考になればと思い載せました。

<日本から円で投資できるファンド一覧> ※必ず運用会社のホームページ等でご確認ください。数値は変わります。また私の間違いもあるかもしれません。

2017MAY2nd       税抜%
国内株式 運用会社 ブランド 総資産額 信託報酬
Topix 三菱UFJ国際 eMaxis Slim   0.180%
Topix ニッセイ   76.86億円 0.180%
  たわら   0.180%
ブラックロック 1475   0.060%
  三菱UFJ国際 1348   0.078%
  アセマネone 1473   0.078%
国内リート        
東証reit指数 ニッセイ   75.38億円 0.250%
東証reit指数 アセマネone たわら 10.02億円 0.300%
ブラックロック 1476   0.160%
大和投信 1488   0.155%
海外株式        
MSCIコクサイ アセマネone たわら 88.31億円 0.225%
三菱UFJ国際 eMaxis Slim 3.91億円 0.200%
ニッセイ   481.47億円 0.200%
MSCIワールド 三井住友     0.250%
UBS 1394   0.300%
NYダウ 大和投信 iFree   0.225%
NYダウ 野村 1546   0.450%
S&P500 ステートストリート 1557   0.090%
S&P100 ブラックロック 1587   0.200%
MSCIエマージング ブラックロック 1582   0.140%
MSCIワールド除日本 日興 1554   0.300%
海外リート        
S&P日本除 アセマネone たわら 13.82億円 0.350%
ニッセイ   38.89億円 0.270%
ダウ米国不動産指数 ブラックロック 1590   0.430%
豪州リート   1555   0.450%
新興国株式        
MSCIエマージング アセマネone たわら 12.82億円 0.490%
MSCIエマージング ブラックロック 1582   0.140%
国内債券        
  三菱UFJ国際 eMaxis Slim   0.14
  アセマネone たわら 17.02億円 0.15
  ニッセイ   50.59億円 0.14%
先進国債 ニッセイ   54.83億円 0.17%
       

(補足)
(1)正しい商品名はご確認ください。また売る時の留保がある場合があります。
   たわらの海外リートと、新興国株式に0.3%ありました。
(2)MSCIコクサイインデックスの国別割合は
   米65.3%英7.7%仏3.9%加3.9%独3.7%スイス3.7%その他11.8%でした。
(3)グローバルリートインデックス除く日本の国別割合は
   米55.4%カナダ4.9%豪8.2%欧州13.4%シンガポール4.1%などです。
   以上は最新のデータではありません。おおよその参考になさってください。
(4)ブランドのところに数字があるものは東証の上場ETFです。
(5)上場ETFは配当が出ます。株と同じように買います。
 各投資信託運用会社のホームページは下記のリンクをご利用ください。
 三菱UFJ国際投資 、アセットマネジメントoneニッセイアセットマネジメント 

 みなさまの何かの参考になれば幸いです。
 それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(6)海外資産の中身はどうする?①

米国株投資家の皆さんこんにちは。2017年5月1日記

「米国株超入門」原稿下書き(6)海外資産の中身①です。
このシリーズは皆様方には、まだるっこしいと思いますが、お付き合いくださればありがたいです。

 前回までのまとめ
1 海外資産を少なくとも半分はもつ。
2 しかし、生の通貨で持つのは下落のリスクがある。
3 高金利の通貨ほど、インフレ懸念から下落しやすい。
4 ドル円では、ドルの方が金利が高くインフレ懸念がある。
5 円も長期的には通貨価値の低下の懸念がある
6 海外資産も円から投資できるので、ドルに換えておく必要はない

今回のテーマ
 海外資産の中身はどうする?です。
1 私が有力と思う順に①株式②不動産③債権です。
 まず債券は私はお勧めしません。理由は、前述した通貨に近い存在だからです。たくさんのお金を預かる金融機関にはメリットがあります。彼らのお金は預かったものですから、長期的な通貨価値の下落は関係がありません。だから、いくら低利でも、また、インフレ率よりも低くても問題ありません。払う金利より高ければいいのです。
 一方、私たちの場合は自分のお金ですから、インフレに対抗できる必要があります。債権では、インフレ率と相殺するのが精一杯でしょう。増えるわけではありません。さらに、利益には税が20%かかりますから、その分は明らかにマイナスです。

 不動産は有力です。インフレに対抗できるとされているからです。特に、米国の不動産は、土地よりも建物に価値があり、中古住宅の売買が90%を占めます。築100年くらいの物件でも、管理さえしっかりしていいれば、流通しています。値上がりも見込めます。しかし、直接投資はやはり大変です。ですから、不動産に投資する場合はリートになると思います。巻末に掲載。

2 投資信託は分配金がない方が理論的には有利!
 ファンドは、買いやすく、最近では買うときの手数料が無料もものも増えました。投資信託について整理しました。
 選ぶポイントは

 (1)基準としている指数(インデックス)は何か?
 (2)基準となる指数にどれだけ忠実に運用できているか?
 (3)手数料や費用は安いか?
 (4)規模、時価総額は十分か?
 (5)古いか?
 (6)運営会社の信用は?
(1)基準となる指数について(海外モノ)
  ①MSCIワールド・・世界中の株式を対象としています。(大企業中心)
  ②MSCIコクサイ・・上から日本を除いたもの。
  ③S&P500・・米国市場の上位500社。米国の80%をカバー。
  ④ダウ工業株30種・・米国の代表的な企業30社の株価を単純に足したもの
   株の分野の指数はMSCIが圧倒的です。①と②では日本では②がほとんどです。
  でも問題はありません。
  ③と④では、ダウが有名ですが、基本は③です。理由は、米国の会社の時価総額に忠実に反映しているからです。ダウはかなり攻撃的です。詳しくはまたの機会に。
 (2)はファンドの資料でチェック。あまりかい離が大きいモノは減点。
 (3)手数料には、①買い付け時②売った時の保留額③年間の管理費用があります。
 (4)ファンドは運営会社の都合で解約になる場合もあります。時価総額が大きい方が安心です。
 (5)他の条件が同じなら、運用年数が長いもの、つまり古いものがいいです。

 配当金はあるのとないの、どちらが得?
 計算上は配当金がでないタイプが有利です。配当金には約20%の税金がかかります。でも、配当金を出さないタイプはこの部分を節約して、再投資します。だから、どうしても、配当金を受け取りたい場合以外は、「配当金なし」タイプを選択するのが合理的です。ただし、日本では圧倒的に受取型、しかも毎月分配型の人気が高いです。心理的には毎月受け取るのは嬉しいですが合理的ではありません。
 若い方なら文句なしに「分配金なし」型をお勧めします。その方が確実に増えます。
 リタイア後、あるいはあと少しという時点にいらっしゃる方の場合は、お金が足りないようなら、「分配金あり」型の選択もアリだと思います。持ち金を取り崩すより、精神的に負担が軽いです。

3 海外の株式に投資する。インデックスファンドに投資する。
 世界的にファンドを通じての株式投資が多くなっています。その中でもインデックスファンドは主流となっています。
(1)インデックスファンドの有利な点。
 ①インデックス通りに投資するので、そうでないファンドに比べて年間手数料が格段に安い。
 ②インデックスを上回るファンドはほとんどない。ことが知られています。10年のスパンでは、80%の非インデックスファンドはインデックスファンドを下回ります。20年ならさらにその率は下がります。(手数料の差の影響が期間が長くなるほど大きくなるから)
 とがった投資を目指すなら個別株でできるので、ファンドはインデックスファンドを基本に考えましょう。
4 具体的には
 日本円で買う(信託報酬は時々下げられます。HPでご確認を)一例です。
 ①MSCIワールド・・三井住友アセット・・全世界株式・・信託報酬0.25%
 ②MSCIコクサイ・・ニッセイ0.20%、たわら0.24%、eMaxis三菱UFJ国際0.22%
 ③海外リート・・ニッセイグローバルリート・・信託報酬0.27%
          三井住友アセット外国リート・・0.28%
 ④S&P500・・日興・・0.27%
  NYダウ・・iFree大和・・0.23%など
 東証ETFで買う。
 ①1394・・MSCIワールド・・UBS 0.3%
 ②1680日興、1550MAXIS三菱、1581iシェアーズ・・0.25%
 ③1590ダウ米国不動産指数・・iシェアーズ・・0.43%
 ④1557S&P500・・SPDRステートストリート・・0.09%
  1587S&P100・・iシェアーズ米国超大型株・・ブラックロック0.2%
  1546NYダウ30種・・NEXTファンド野村・・0.45%以内
  1386・・・欧州株・・UBS・・0.2%
 上場ETFの方が信託報酬は低かったですが、このところ各ファンドの報酬引き下げ競争もあり、普通のファンドのコストも下がりました。それぞれの特色を生かしてご利用ください。報酬の違いは年0.1%で20年で2%ですから、そんなに神経質になる必要はないと感じます。
 日本のファンドも、ETFを含めて昔のことがウソみたいに充実しました。考えられる投資は特殊なニーズを除けばそろっています。まずは候補をピックアップしてノートに整理されてはいかがでしょう。ここに挙げたのは一例です。さらに有利なファンドもあることでしょう。日本株よりも少ない金額で投資が始められるものばかりです。まずは、投資をはじめて徐々に慣れていくのが、投資リテラシーを高めるのに役立ちます。実際の経験を積むことも大切ですから。

追記
 ファンドは、NISAや積み立てあるいは確定拠出金年金でもできます。特に積み立ては定額が毎月ほったらかしでもできるので便利です。安値の時から始めようと誰もが思いますが、始めるタイミングは、最終的なパフォーマンスにはほとんど影響がないといわれています。「思い立ったが吉日」です。まずは、少額からでも始められることをお勧めします。
 

以上いつもながら、まとまりのない記事です。ここまでお付き合いくださりありがとうございます。次回は、「NY市場で投資する」です。
それでは皆様のよい投資を! 

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