「米国株超入門」原稿下書き(9)元本を増やしながら現金収入も得る方法。
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
2017年5月5日記
連休真っただ中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、原油が急落しています。(WTI1年チャート、楽天証券)
下のレンジと思われた、47ドルをあっさり下に抜けました。次の下値のメドが見当たりません。下落の原因は供給過剰懸念だそうです。6月で期限を迎える、OPECの減産合意の延長の可否が大きなカギになります。延長されるとは思われますが、もしそうならないときはさらに下落することになります。
せっかく石油各社の1Qの好決算が出たところだったのですが。今回は原油の下落に強いXOMさえもさすがに下落しています。81.64ドル(-1.28%)(5/5)
原油価格は何かにつけて下に振れやすい環境ではありましたが、ずいぶん早い崩れ方です。今後も神経質な動きは息長く続くと思われます。でもRDSBシェルの50ドル割れは拾っていくつもりです。
さて、今日は昨日の続きです。
元本を増やしながら現金収入も得る方法。です。
「海外投資の割合を増やしながら」も加わります。
インデックス準拠のETFを買う方法。
東証でも買えますので東証を見てみます
1394 ベンチマークMSCIワールド UBS経費率年0.3%
配当についての記載がありません。困りました。NY上場のVTを見てみると年2.25%とあります。(経費率0.11%)これに準じて出るんでしょうか?手取り1.8%ほどです。経費率の差が0.2%ほどあります。外国税が10%あります。東京とNYのどちらで買うのが得かは、個人によって違いそうです。(外国税は確定申告により取り戻せる場合がある。)
1557S&P500準拠ステートストリート 経費率年0.09% こちらは米国でもSPYとして有名です。配当は年1.9%ほど。手取り1.5%ほどです。
<結論>ETFを使って、配当収入を得ると、手取り1.5%ほどになる。
月に10万円の配当収入を得るためには、8000万円の投資が必要。かなりの額です。また、これをドルコスト平均法で、投資すると、月に50万円の投資では、13年余かかります。私は今65歳なので、投資が終わると78歳です。うーんちょっと待てないですね。もう、死んでしまっているかもしれません。
海外の高配当個別株を買う。
欧米の企業は、株主を大事にする文化が根付いています。長年にわたって高配当を続けている、「配当貴族」なる銘柄もたくさんあります。5%越えの配当を出す会社もあるそうですから、検討する価値はありそうです。
でも気をつけたいのは、高配当株なら何でもかんでも買えばいいわけではありません。人気がないために、株価が安く、結果として高配当になっている場合もあるからです。高配当ではあるが、成長もしていくという点を忘れてはいけません。海外資産を増やすことも目的ですから。
米国の有名な投資法に「ダウの犬投資法」というのがあります。米国を代表する30社で構成される、ダウ銘柄の中で、配当の多い10社(つまり人気のない会社)を選び投資するというものです。年により違いますが、ダウやS&P500に投資するよりも成績がいいことが多いそうです。
勉強せずに都合よく効率の良い投資はできない。
と考えます。先ほどの「ダウの犬」戦法も、一見素晴らしい方法に見えます。しかし、配当が高いということはそれだけ人気がないということです。何も知らない時は無邪気に買えるでしょうが、わかってくるにしたがって、自分が実は相当「きわどい投資」をしていることに気づきます。ずっと知らなければそれはそれでいいと思いますが、なかなかそうはいきません。数学的に、統計的に成績がいいというのと、「自分が納得できる」というのは全く別のことです。私たちの感情は「確率」とは別ものです。
投資リテラシーを高めることが最大の防御だ。
どんなにすばらしく見える投資法でも、肝心の本人のリテラシーが十分でないと、大きな変動時に「あたふた」することになります。じっと同じ株を保有し続けることも、実は大変なことだからです。
ですから、私は、「戦法の有効性」もさりながら、「自分が運用できるか」「自分が学べるか」「リテラシーを高めてくれるか」というのも大事な要件だと思っています。
平時はうまくいっても、変動時に困るような投資法は、「使いこなせない方法」と言えると思います。
参考にとどめる。
歴史の長い米国株では、いろんな投資法があります。有力銘柄も多いです。先ほどの「ダウの犬」や投資の神様と言われる「バフェットが持っている」、「配当貴族銘柄」「連続増配企業」・・・
でも、結局は、自分のリテラシーが追いついていかないことには話になりません。だから、「勉強がすべて」と私はとらえています。
具体的にどういう銘柄を選ぶか、どういう投資法で行くかは次回とします。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!
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「米国株超入門」原稿下書き(8)リタイア後に必要なお金の手当て
米国株投資家の皆さまこんにちは!
2017年5月4日記
NYは小動きですが、強い感じがします。
さて、今日は「米国株超入門」原稿下書き(8)海外投資の基本プランです。
前回までのまとめと補足は
1 日本の世界経済に対する割合は7~8%ほどである。
2 従ってリスクを避けるためには金融資産の海外割合は少なくとも半分は欲しい。
3 将来の退職金や年金などの円資産を計算に入れると、相当に海外投資をしておかないと、退職時に半分にはならない。
4 円から海外投資はできるので、ドルに換える必要はない。
5 インフレに対抗できるものに投資したい。
6 インフレに対抗できるのは、株式、不動産リート、金などがある。
7 海外資産の内訳は(一つのモデルとして)
先進国株式4:新興国株式1:不動産リート2くらいです。
(補足)新興国株式投資について
新興国株式は変動が激しく、景気後退の影響を受けやすいです。したがって、新興国の割合を多くしておくと、〇〇ショックの時に、含み損が強烈に発生します。実は〇〇ショックの時は絶好の全力投資のチャンスです。しかし含み損をたくさん抱えて精神的に消極的になると、投資も積極的になれません。ですから新興国はゼロにしておいて、大きく下がった時にまとめて投資する作戦も考えられます。ショックの時の下げの大きさは大まかに
船運賃(バルチック指数)>銅価格>新興国株式>日本株式>先進国株式>金>ドル>円
の順になります。したがって、もっとも強い円から新興国株式への投資は強烈なパンチとなります。
8 投資手段としてはインデックス型のノーロード投信が有力、信託報酬が安く、分配金がゼロのタイプが理論的には、もっとも資産の増え方が大きい。
9 税金など外部への資金流出をなくしたい。
10 お薦めのインデックスは
(1)MSCIコクサイインデックス(除く日本)
(2)MSCIエマージングマーケット(韓国入り、FTSEには韓国は除外)
(3)世界リートインデックス(除く日本)
11 ドルコスト平均法と組み合せて積み立てで増やせる。このタッグをしのぐ投資法は10%もない。
12 何があっても絶対に売らないようにしたい。売らなければ資金流出はない
今日は「リタイア後に必要なお金の手当」です。
十分な方の場合
リタイア後の収支を考えます。年金やその他の収入で十分なら、それ以上の現金収入を増やす必要性はないです。税などの負担が大きくなるからです。また余るお金をどうするかという問題が出てきます。そこで投資に回すなら、収入をあえて増やした意味がありません。分配金の出ないタイプの投資をしておいた方が効率がいいです。
また、人間、お金が余分にあるとその分ムダ遣いもしやすくなります。家族や周りにもそのことが知られると、何かにつけて当てにされることになります。やっかいなのは、たいていもっともな理由がついていることです。情にも流されます。情報が知られてからは断るのは難しくなります。無理に断ると「たくさん持ってるんだから少しくらい出してくれてもいいのに」と思われます。そのような立場にならないためには、必要以上の日本円は預金口座にないのが一番です。もっとも、周りから「頼られたい」「世話をしたい」と思っておられる方の場合は当てはまりません。
生活資金が年金等で十分にまかなえる方は、年金も含めると相当円資産の割合が高いと予想されます。したがって、お子様等に資産を残すことも含めて、リスクを減らすためには「円資産」を海外資産に移すことが必要です。短期間に一気に資金を動かすのはリスクも大きいしストレスもたまります。何年もかけて無分配型のインデックス投信に毎月同額を投資するのが精神的な負担が軽くてお薦めです。しかし、もし5千万円を移すとなると、毎月50万円投資しても8年余かかることになります。やはり相当な作業ではあります。ない人から見ると、何ともうらやましい悩みですが、当人には結構なプレッシャーでしょう。ですから、その予想がたっているなら、早い時期から海外投資をしておく方がスムーズです。
足りない方の場合
年金では生活費その他が足りない場合です。ここで取り上げるのは、資金がある場合です。一番方法として簡単なのは、預金を必要なだけ毎月取り崩していく方法です。西欧の方、特にイタリアやスペインなどのラテン系の方は、この方法でもあまりストレスを感じない方が多いそうです。しかし、日本人の方で、ストレスを感じないというのはほとんどいないと思います。国民性の違いでしょう。
ですからストレスが少ない。ことが一つの条件になります。
毎月分配型投信のいい点、良くない点
このニーズに合致したものに、毎月分配型投信というのがあります。大人気です。全投信の半分を占めるそうです。「毎月お金がもらえる」というのは、確かに魅力的です。日本人の気質にもピッタリ合っているのでしょう。一つの例として
アセマネoneの「世界リートインデックスファンド」という世界の(日本も含む)リート対象の投信があります。(リンクの貼り方をやっと習ったので、リンクを張っておきます、広告目的ではありません。)
郵貯銀行で売っています。そのせいか、時価総額が2164億円もあります。
4401円(5月4日)信託報酬年0.918%
配当金は毎月50円出ています。年600円。税抜き480円。年の利回りは昨年で13.76%だそうです。(アセマネoneより)これを4401万円持っていると、毎月40万円の配当がもらえます。1100万円で月に10万円。十分な気がします。チャートを見てみます。2006年設定だそうですが10年チャートしかありません。
もともとは1万円でスタートしたのでしょう。リーマンで¼くらいになって、少し上がってからはほぼ横ばいできています。同じように世界のリートを対象としたものに、
SMTグローバルリートインデックスオープン(三井住友トラスト)があります。
15164円 時価総額127.48億円(5月4日)信託報酬年0.594%配当金なし
チャートは、10年です。
リーマン後からは4倍ほどになっています。本来は似たような運用でしょうから、同じようなチャートになるはずです。しかし、まったく違ったものになっています。その差は分配金の有無にあります。計算上は分配金をもらわない方が増えています。税金もありませんから外部流出もありません。
下のタイプでも、その都度必要なだけ売れば現金が得られます。でもこのタイプを買った人は多分売らないことでしょう。
この2つの例を出したのは、2つとも私が保有しているからです。確か2009年の夏頃に買いました。理論上は、下のタイプの方がパフォーマンスがいいのでほめなきゃいけないんでしょうけど、ちょっとしか値上がりしていないけど、毎月お金をもらった上の方がありがたく感じるから不思議です。
元金は増えなくていい、あるいは減ってもいいと考える人には、毎月分配のタイプを選択するのもアリです。自分の足りない分を補えます。少なくとも今までの8年は元本も減らずに、毎月もらえたのです。(注意:分配金の額は変動します。)
毎月分配のタイプの投信の弱点を上げるとすれば
(1)分配金に税がかかるので、増やすのには効率が悪い。
(2)投信にもよるが、元本がどんどん減っていくものがある。(注意:特別分配は元本の切り崩しです。したがって税はかからない。特別とついているのでありがたがっている人もいますが、いわゆるタコの足食いなのでありがたくはありません。)
(3)分配金を日本円でもらうので、海外資産の割合は増えない。
これが一番大きい問題だと思います。
将来に備えて、海外資産の割合を高めたい方には向きません。逆の効果を生んでいるからです。
海外資産の割合を増やしながら、現金も得たい。元本も増やしたい。
という、虫のいい要求をする人がいます。はい私です。
こういう人は、話がややこしくなります。長くなりますので次回にします。
ここまで長い文をお読みいただきありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!
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「米国株超入門」原稿下書き(7)インデックス投信、ドルコスト平均投資、売らない投資は最強鉄板トリオ。
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
連日、夏の近さを感じさせる好天気です。下は、毎日歩く河原に咲いていた草花です。
さて、今回は最強の方法を組み合わせて、さらに最強の投資を行う。です。
1 インデックス投資の有利性については、前回述べました。インデックスを上回る非インデックス投信は20%に満たない。という事実です。
2 ドルコスト平均法の有利性。
毎月同じ金額を投資する方法です。ご存知の方も多いでしょう。いい点は
(1)迷いなく投資できる。精神的な負担が少ない。
(2)パフォーマンスがいいことが実証されている。
しかし、どんな投資でも効率がいいわけではないです。下降していくものに投資しても効果はあがりません。波はあっても長期的には上がっていくことが前提になります。
米国のS&P500指数の10年チャートです。リーマンショックの谷を乗り越えて、上昇しています。
このような対象はドルコスト平均法が向いているといえます。一方日本のこれに対応する指数であるTOPIXの10年チャートは
まだリーマンショック以前の高値を抜けていません。もちろん、長期的に投資し続ければ、成果は上がりますが、米国ほど顕著でシンプルではありません。
世界全体の株式に投資したとしたらどうでしょう。
全世界の株式をカバーするMSCIワールドに連動するVTというETFの10年チャートを見てみると(楽天証券)
米国ほどではないですがやはり順調に上昇しています。まあこの中では65%は米国のシェアがありますから、米国に近くなるのは当然です。
(ここまでの結論)
1 ドルコスト平均法を使うには、長期的に上昇する指数への投資がよい。
2 米国や全世界への株式投資は適している。
3 リートもほぼ似た動きをするので適している。
4 適したインデックスファンドとドルコスト平均法の組み合わせは、最強の組み合わせといえる。
いいことづくめのように思えますが落とし穴はなのでしょうか?
ドルコスト平均法の説明を見てみると
高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる 。ウィキペディアより
つまり安い時にも買うことができる点がポイントになます。
暴落の時は誰もが買いたくありません。そんな時に買うことができるのは、よほど硬い意志を持った投資家以外では、自分なりのルールを決めて忠実に実行している投資家だけです。ドルコスト平均法はそのルールにあたるのです。
暴落時に、投資をやめたり、売ったりしたら元も子もない。
暴落時も続けることがポイントです。ドルコスト平均法は、普通に株を保有するのに比べて、そのような暴落時に「ろうばい売り」が少ないのは確かでしょう。しかし、それでも、多くの方が、少しでも被害を少なくするために、あるいは利益を確保するために売ってしまう、あるいは投資をやめてしまいます。
どうすれば、後になって考えれば「愚かな行為」を防ぐことができるのでしょう。人は理論的にはわかっていることでも、「感情の方が勝る」のはよくあることです。
とにかく絶対に売らないこと
私はこれを提案しています。素人投資家の失敗は、売買することに起因しています。その中で、少なくとも1回は「買い」はしないと投資が成立しません。しかし、「売り」の必然性はないことがほとんどです。
反論はもちろんあるでしょう。①「売らなければ利益が確定しないじゃないか」②「みすみす損をすることがわかっているのに逃げ出さないなんて馬鹿げている」・・・
①については利益を確定する必要はないと考えています。確定した利益で次の投資に移るのなら、その間の税金その他の手数料はロスになります。
②逃げ出さないと損をするような投資なら初めから手を出さないことです。
とにかく、お金の流出を防ぐこと
にあります。売って利益が出れば、20%は税にとられます。これは流出です。ロスカットすればもちろん損が出て資金の流出になります。
売らなければこれらの不必要な流出は避けられます。
私はすべての投資を「売らない」方針で臨んでいます。気持ちが楽になります。みなさんにもお勧めです。
次に基本的な投資モデルを作りました。
1 将来の年金や退職金などの円資産を計算に入れるとほとんどの方は、7~8割以上が現在円資産ではないでしょうか。海外資産を積極的に増やす投資モデルにしました。
2 投資しにくい海外投資を優先的に進めるのがコツです。国内資産は後回しでも大丈夫です。もともと円で持っているからです。
3 これをドルコスト法で毎月積み立てると、海外を優先して
外国株投信(MSCIコクサイインデックス型)・・・4万円
新興国株式投信(MSCIエマージングマーケット型)・・・1万円
海外リート・・・2万円
という具合に証券会社の積み立てを使うことができます。1日とか15日とかに設定できます。
4 分配金や配当はないタイプが、資金流出が少なく効率的です。リタイア後に現金が必要な方の対策については後述します。
5 国内債券は現金で所有してもOK。債権は金利の上昇で値下がりするリスクあり。
※国内資産の円から株やリートへの移行は、もちろん積み立てでもいいですが、日本株は、世界的なリスクオフでは大きく下げる性質があるので、そのような時を利用することもできます。
月に10万円の海外投資で1年で120万円、10年で1200万円、30年では3600万円の海外資産が投資できます。もちろん、増えますから、30年後には6千万から7千万の海外資産になります。
これからは海外資産を持つ人と持たない人の差が大きく開く。
戦後の日本では、都市部に土地を所有する人と、持たない人との差が大きかったです。自分の土地を所有して、家賃をもらえる立場と、逆に高い家賃を払う立場では二重に違うからです。東京などに土地を所有している人は羨望のまなざしで見られました。
戦後の焼け跡では、土地の価値は他の物価からすれば安かったのですが、ほとんどの人には、土地が多くの富を生むとは思えなかったのです。私も、その時代の東京に生きていれば、やはり土地は買わなかったことでしょう。でも、そんな時に土地を買った先見の明のある人、勇気ある人、行動力のある人もまたいたのです。
私は、20年30年後には、そのような差が、「海外資産」を所有しているか否かでつくように思います。特に株式は世界の大きな発展を取り込めるからです。
これからリタイアを迎える皆さんは、どうぞ積極的で辛抱強い投資行動で、将来の成果を十分に得られることを希望しています。
具体的な、投資ファンドやETFについては別の記事に載せました。ご参考になさってください。
長い文をここまでお付き合いくださってありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!
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国内・海外ファンドの一覧。
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
連日いいお天気です。お休みでお出かけの方も多いでしょう。
さて、昨日日本国内からの投資について、インデックスファンドを利用することを書きましたが中途半端だったので、もう少し調べました。でもまだ不完全ですが。本当にたくさんありますね。きっと特集の本もあるかもしれません。ご参考になればと思い載せました。
<日本から円で投資できるファンド一覧> ※必ず運用会社のホームページ等でご確認ください。数値は変わります。また私の間違いもあるかもしれません。
2017MAY2nd | 税抜% | |||
国内株式 | 運用会社 | ブランド | 総資産額 | 信託報酬 |
Topix | 三菱UFJ国際 | eMaxis Slim | 0.180% | |
Topix | ニッセイ | 76.86億円 | 0.180% | |
〃 | たわら | 0.180% | ||
〃 | ブラックロック | 1475 | 0.060% | |
三菱UFJ国際 | 1348 | 0.078% | ||
アセマネone | 1473 | 0.078% | ||
国内リート | ||||
東証reit指数 | ニッセイ | 75.38億円 | 0.250% | |
東証reit指数 | アセマネone | たわら | 10.02億円 | 0.300% |
〃 | ブラックロック | 1476 | 0.160% | |
〃 | 大和投信 | 1488 | 0.155% | |
海外株式 | ||||
MSCIコクサイ | アセマネone | たわら | 88.31億円 | 0.225% |
〃 | 三菱UFJ国際 | eMaxis Slim | 3.91億円 | 0.200% |
〃 | ニッセイ | 481.47億円 | 0.200% | |
MSCIワールド | 三井住友 | 0.250% | ||
〃 | UBS | 1394 | 0.300% | |
NYダウ | 大和投信 | iFree | 0.225% | |
NYダウ | 野村 | 1546 | 0.450% | |
S&P500 | ステートストリート | 1557 | 0.090% | |
S&P100 | ブラックロック | 1587 | 0.200% | |
MSCIエマージング | ブラックロック | 1582 | 0.140% | |
MSCIワールド除日本 | 日興 | 1554 | 0.300% | |
海外リート | ||||
S&P日本除 | アセマネone | たわら | 13.82億円 | 0.350% |
〃 | ニッセイ | 38.89億円 | 0.270% | |
ダウ米国不動産指数 | ブラックロック | 1590 | 0.430% | |
豪州リート | 1555 | 0.450% | ||
新興国株式 | ||||
MSCIエマージング | アセマネone | たわら | 12.82億円 | 0.490% |
MSCIエマージング | ブラックロック | 1582 | 0.140% | |
国内債券 | ||||
三菱UFJ国際 | eMaxis Slim | 0.14 | ||
アセマネone | たわら | 17.02億円 | 0.15 | |
ニッセイ | 50.59億円 | 0.14% | ||
先進国債権 | ニッセイ | 54.83億円 | 0.17% | |
(補足)
(1)正しい商品名はご確認ください。また売る時の留保がある場合があります。
たわらの海外リートと、新興国株式に0.3%ありました。
(2)MSCIコクサイインデックスの国別割合は
米65.3%英7.7%仏3.9%加3.9%独3.7%スイス3.7%その他11.8%でした。
(3)グローバルリートインデックス除く日本の国別割合は
米55.4%カナダ4.9%豪8.2%欧州13.4%シンガポール4.1%などです。
以上は最新のデータではありません。おおよその参考になさってください。
(4)ブランドのところに数字があるものは東証の上場ETFです。
(5)上場ETFは配当が出ます。株と同じように買います。
各投資信託運用会社のホームページは下記のリンクをご利用ください。
三菱UFJ国際投資 、アセットマネジメントone、ニッセイアセットマネジメント
みなさまの何かの参考になれば幸いです。
それでは皆様のよい投資を!
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「米国株超入門」原稿下書き(6)海外資産の中身はどうする?①
米国株投資家の皆さんこんにちは。2017年5月1日記
「米国株超入門」原稿下書き(6)海外資産の中身①です。
このシリーズは皆様方には、まだるっこしいと思いますが、お付き合いくださればありがたいです。
前回までのまとめ
1 海外資産を少なくとも半分はもつ。
2 しかし、生の通貨で持つのは下落のリスクがある。
3 高金利の通貨ほど、インフレ懸念から下落しやすい。
4 ドル円では、ドルの方が金利が高くインフレ懸念がある。
5 円も長期的には通貨価値の低下の懸念がある
6 海外資産も円から投資できるので、ドルに換えておく必要はない
今回のテーマ
海外資産の中身はどうする?です。
1 私が有力と思う順に①株式②不動産③債権です。
まず債券は私はお勧めしません。理由は、前述した通貨に近い存在だからです。たくさんのお金を預かる金融機関にはメリットがあります。彼らのお金は預かったものですから、長期的な通貨価値の下落は関係がありません。だから、いくら低利でも、また、インフレ率よりも低くても問題ありません。払う金利より高ければいいのです。
一方、私たちの場合は自分のお金ですから、インフレに対抗できる必要があります。債権では、インフレ率と相殺するのが精一杯でしょう。増えるわけではありません。さらに、利益には税が20%かかりますから、その分は明らかにマイナスです。
不動産は有力です。インフレに対抗できるとされているからです。特に、米国の不動産は、土地よりも建物に価値があり、中古住宅の売買が90%を占めます。築100年くらいの物件でも、管理さえしっかりしていいれば、流通しています。値上がりも見込めます。しかし、直接投資はやはり大変です。ですから、不動産に投資する場合はリートになると思います。巻末に掲載。
2 投資信託は分配金がない方が理論的には有利!
ファンドは、買いやすく、最近では買うときの手数料が無料もものも増えました。投資信託について整理しました。
選ぶポイントは
(1)基準としている指数(インデックス)は何か?
(2)基準となる指数にどれだけ忠実に運用できているか?
(3)手数料や費用は安いか?
(4)規模、時価総額は十分か?
(5)古いか?
(6)運営会社の信用は?
(1)基準となる指数について(海外モノ)
①MSCIワールド・・世界中の株式を対象としています。(大企業中心)
②MSCIコクサイ・・上から日本を除いたもの。
③S&P500・・米国市場の上位500社。米国の80%をカバー。
④ダウ工業株30種・・米国の代表的な企業30社の株価を単純に足したもの
株の分野の指数はMSCIが圧倒的です。①と②では日本では②がほとんどです。
でも問題はありません。
③と④では、ダウが有名ですが、基本は③です。理由は、米国の会社の時価総額に忠実に反映しているからです。ダウはかなり攻撃的です。詳しくはまたの機会に。
(2)はファンドの資料でチェック。あまりかい離が大きいモノは減点。
(3)手数料には、①買い付け時②売った時の保留額③年間の管理費用があります。
(4)ファンドは運営会社の都合で解約になる場合もあります。時価総額が大きい方が安心です。
(5)他の条件が同じなら、運用年数が長いもの、つまり古いものがいいです。
配当金はあるのとないの、どちらが得?
計算上は配当金がでないタイプが有利です。配当金には約20%の税金がかかります。でも、配当金を出さないタイプはこの部分を節約して、再投資します。だから、どうしても、配当金を受け取りたい場合以外は、「配当金なし」タイプを選択するのが合理的です。ただし、日本では圧倒的に受取型、しかも毎月分配型の人気が高いです。心理的には毎月受け取るのは嬉しいですが合理的ではありません。
若い方なら文句なしに「分配金なし」型をお勧めします。その方が確実に増えます。
リタイア後、あるいはあと少しという時点にいらっしゃる方の場合は、お金が足りないようなら、「分配金あり」型の選択もアリだと思います。持ち金を取り崩すより、精神的に負担が軽いです。
3 海外の株式に投資する。インデックスファンドに投資する。
世界的にファンドを通じての株式投資が多くなっています。その中でもインデックスファンドは主流となっています。
(1)インデックスファンドの有利な点。
①インデックス通りに投資するので、そうでないファンドに比べて年間手数料が格段に安い。
②インデックスを上回るファンドはほとんどない。ことが知られています。10年のスパンでは、80%の非インデックスファンドはインデックスファンドを下回ります。20年ならさらにその率は下がります。(手数料の差の影響が期間が長くなるほど大きくなるから)
とがった投資を目指すなら個別株でできるので、ファンドはインデックスファンドを基本に考えましょう。
4 具体的には
日本円で買う(信託報酬は時々下げられます。HPでご確認を)一例です。
①MSCIワールド・・三井住友アセット・・全世界株式・・信託報酬0.25%
②MSCIコクサイ・・ニッセイ0.20%、たわら0.24%、eMaxis三菱UFJ国際0.22%
③海外リート・・ニッセイグローバルリート・・信託報酬0.27%
三井住友アセット外国リート・・0.28%
④S&P500・・日興・・0.27%
NYダウ・・iFree大和・・0.23%など
東証ETFで買う。
①1394・・MSCIワールド・・UBS 0.3%
②1680日興、1550MAXIS三菱、1581iシェアーズ・・0.25%
③1590ダウ米国不動産指数・・iシェアーズ・・0.43%
④1557S&P500・・SPDRステートストリート・・0.09%
1587S&P100・・iシェアーズ米国超大型株・・ブラックロック0.2%
1546NYダウ30種・・NEXTファンド野村・・0.45%以内
1386・・・欧州株・・UBS・・0.2%
上場ETFの方が信託報酬は低かったですが、このところ各ファンドの報酬引き下げ競争もあり、普通のファンドのコストも下がりました。それぞれの特色を生かしてご利用ください。報酬の違いは年0.1%で20年で2%ですから、そんなに神経質になる必要はないと感じます。
日本のファンドも、ETFを含めて昔のことがウソみたいに充実しました。考えられる投資は特殊なニーズを除けばそろっています。まずは候補をピックアップしてノートに整理されてはいかがでしょう。ここに挙げたのは一例です。さらに有利なファンドもあることでしょう。日本株よりも少ない金額で投資が始められるものばかりです。まずは、投資をはじめて徐々に慣れていくのが、投資リテラシーを高めるのに役立ちます。実際の経験を積むことも大切ですから。
追記
ファンドは、NISAや積み立てあるいは確定拠出金年金でもできます。特に積み立ては定額が毎月ほったらかしでもできるので便利です。安値の時から始めようと誰もが思いますが、始めるタイミングは、最終的なパフォーマンスにはほとんど影響がないといわれています。「思い立ったが吉日」です。まずは、少額からでも始められることをお勧めします。
以上いつもながら、まとまりのない記事です。ここまでお付き合いくださりありがとうございます。次回は、「NY市場で投資する」です。
それでは皆様のよい投資を!
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5月1日時点での黄金の14銘柄(私が勝手に名付けているものです)のデータ+私の進捗状況
月初めですので、私の保有目標の黄金の14銘柄(私が勝手に黄金銘柄と名付けています)のデータを更新します。先月の株価も参考までに載せました。
<2017年5月1日現在の黄金14銘柄の指標>
2017 MAY 1st (SBI証券より)
2017 | MAY | 1st | 保有 | |||||
前月株価 | 今月株価 | 現PER | 予想PE | 配当 | % | |||
1 | MO | タバコ | 71.42 | 71.78 | 9.29 | 22.05 | 3.41 | 8 |
2 | PM | タバコ | 112.9 | 110.84 | 25.24 | 22.78 | 3.78 | 8 |
3 | KO | 飲料 | 42.44 | 43.15 | 28.11 | 24.00 | 3.44 | 8 |
4 | SO | 電力 | 49.78 | 49.8 | 19.38 | 16.69 | 4.63 | 8 |
5 | DUK | 電力 | 82.01 | 82.5 | 26.38 | 17.93 | 4.13 | 8 |
6 | JNJ | 薬品 | 124.55 | 123.47 | 20.63 | 18.82 | 2.72 | 6 |
7 | PFE | 薬品 | 34.21 | 33.92 | 29.01 | 16.9 | 3.78 | 4 |
8 | MET | 保険 | 52.82 | 51.81 | 83.87 | 10.24 | 3.07 | 5 |
9 | PRU | 保険 | 106.68 | 107.03 | 10.84 | 10.36 | 2.8 | 5 |
10 | XOM | 石油 | 82.01 | 81.65 | 43.64 | 20.31 | 3.79 | 8 |
11 | RDS.B | 石油 | 55.83 | 54.12 | 23.66 | 14.08 | 6.95 | 8 |
12 | IBM | 174.14 | 160.29 | 14.03 | 13.55 | 3.74 | 8 | |
13 | GE | 機械 | 29.8 | 28.99 | 33.1 | 19.59 | 3.3 | 8 |
14 | BA | 航空機 | 176.86 | 184.83 | 22.98 | 17.84 | 3.1 | 8 |
平均 | PE | 17.94 | 配当 | 3.83 | % | |||
月手取り10万円に必要な投資額 | 3916.5 | 万円 | ||||||
現在の投資額 | 104464 | $ |
平均配当は先月の3.72%よりわずかによくなりました。平均PEは先月は17.91でした
1 先月と比べて株価の変動があったのは、IBMが悪い決算を受けて下落しました。
BAは好決算で上昇しています。
2 保有目標の割合をシンプルにしました。保険とヘルスケアが合計でそれぞれ10%、あとは8%ずつです。
3 この割合は目標で、私の保有割合がこうなっているわけではありません。IBMとBAはまだ保有していません。
以上、何かの参考になれば幸いです。
皆様のよい投資を!
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石油メジャー復活。XOMとCVXの1Q決算を見て。
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
さてゴールデンウィークの今日この頃いかがお過ごしでしょうか。私はリタイアの身なので、家で地味に過ごしております。
さて、28日に米石油メジャーのXOMエクソンとCVXシェブロンの1Q決算が発表されました。今回の決算は特別な意味を持っています。私も待ち望んでいました。というのは、昨年の2月には石油価格先物が20ドル台まで下落し、石油各社の業績も2016年1Qは両社とも赤字、そして通年でも、CVXは赤字、XOMも税引き前では赤字と散々な年でした。今年の1~3月期は石油価格も50ドル台に復帰し、石油会社の業績も急回復したと、巷間いわれていました。しかし、いったいどのくらいの業績なのかを数字で知りたかったのです。そして、その内容により、70ドルくらいだった、採算分岐点が40ドルまで実に30ドル下がっているという、専門家の指摘が裏付けられることになるからです。
<XOMとCVXの2017年1Q決算内容要約>
4月28日 | XOM | CVX | ||||
kabuka | 81.65 | 0.48% | 106.7 | 1.17% | ||
予想PE | 20.31 | 24.07 | ||||
予想配当 | 3.79% | 4.10% | ||||
1Q決算 | 予想 | 予想 | ||||
売上高 | 632.87 | 30% | 704 | 334.21 | 41% | 370.65 |
純利益 | 40.1 | 121.50% | 43.92 | - | ||
内上流部門 | 22.52 | - | 15.17 | - | ||
EPS | 0.95 | 0.91 | 1.41 | 1.01 | ||
投資 | 41.69 | -19% | 43.92 | -32% | ||
通期投資予定 | 220 | 12% | 190 | ー19% | ||
20171Q | 百万ドル | 百万ドル | ||||
純利益内訳 | 上流 | 下流化学 | 合計 | 上流 | 下流化学 | 合計 |
16年1Q | -76 | 2261 | 1810 | ー1459 | 735 | -725 |
2Q | 294 | 2042 | 1700 | |||
3Q | 620 | 2400 | 2650 | |||
4Q | -642 | 2113 | 1680 | |||
17年1Q | 2252 | 2287 | 4010 | 1517 | 926 | 2682 |
投資内訳 | 上流 | 合計 | 上流 | 合計 | ||
16年1Q | 3979 | 5127 | 5966 | 6469 | ||
2Q | 3919 | 5158 | ||||
3Q | 3072 | 4190 | ||||
4Q | 3572 | 4829 | ||||
17年1Q | 3119 | 4169 | 3967 | 4392 |
1 採算点は原油価格40ドルほどか。
結論からいえば専門家の指摘通りでした。1~3月期は原油は先物価格で50ドルほどでした。多くはないですが、上流部門もきっちり利益を出しています。石油メジャーはコストダウンを着実に実行して、40ドルほどまでに採算点を下げることに成功したようです。専門家によれば、今後のコストダウンはさらなる技術革新で下がる部分と、人件費や材料費などの上昇により上がる部分があり、かなり限界に近づいているようです。
とにかく、現在の石油価格で利益を出せる体制になったようです。安心して投資ができそうです。
両社を比べると、やはりXOMの方が採算点は低そうです。XOMの株価が原油価格に反応しにくいのはこのことに原因がありそうです。
2 下流部門は安定した収益を上げている。
3 投資姿勢は慎重
原油価格が40ドル台でも耐えられるように投資案件も吟味しているようです。年間の予定は据え置きましたが、1Qの投資額はそれぞれー19%、-32%と慎重です。
4 原油価格が現在のボックス圏なら17年の予定は達成できそうだ。
原油価格が50ドルを中心としたボックス圏内なら、問題なさそうです。
WTI原油先物1年チャートです。(楽天証券)
だんだんと振幅の幅が小さくなり、この半年は47ドル台~53ドルに収まってきています。米国のシェール油田(6か所あるがまとめて油田にした、日量450~500万バレル、世界第5位の生産量)が待ち構えているので、上値は抑えられそうです。下値が問題です。OPECの減産合意が崩れて、需給のバランスが崩れれば、47ドルを割り込みそうです。6月に切れる減産合意に注意です。47ドルを割ればボックスが崩れます。
5 投資方針
私は石油メジャーはXOMとRDSシェルの1位2位コンビを1:1で保有しています。XOMは石油価格に比較的鈍感です。下はXOMのチャートです。
一方のRDSシェルです。
(株価と指標は)
XOM 81.65ドル(+0.48%)予想PE20.31予想配当3.79%
RDSB 54.12ドル(+0.09%)予想PE14.08予想配当6.95%(SBI証券)
好決算を受けてもXOMがさほど上昇していないのはある程度織り込み済みということなのでしょうか。私はXOMはこの前買ったばかりですが、この水準は他に買うものがなければ買っていいと思っています。
シェルは、原油価格に大きく影響を受けます。配当はダントツにいいですが、もう少し様子を見たいです。50ドルを切ればしっかり買おうと思っています。
今日のまとめ
今回の決算には注目していました。揺れ動く原油価格に対応するのは大変だと思いますが、しっかり対応していたのは感心しました。投資対象として安心できる内容です。
以上です。まとまらないレポートですが、お付き合いくださいましてありがとうございます。みなさまのよい投資を!
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「米国株超入門」原稿下書き(5)国内と海外の資産の振り分けは?最低半分は海外で運用したい!
米国株投資家の皆様こんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
ゴールデンウィーク突入ですね。北朝鮮は相変わらず兆発のミサイルを飛ばしていますね。でも、事件にはならないと思います。さんざんサボっていた中国もやっと、「まずい」と気づいたのでしょう。緊張は続くでしょうが、おおごとにはならないと見ています。でも、何かで大きく下げる時は、日本モノの株やリートを買おうと思っています。現在日本株保有はゼロなので。
さて、今日は、「米国株超入門」原稿下書きの続きです。このシリーズは、皆様方には初歩的過ぎるとは思いますが、おさらいと確認のつもりでお読みいただければ、ありがたいです。今日のテーマは
「国内と海外の資産割合」です。
よく日本株がいいか、米国株が有利かとは議論されます。しかし、その前に、国内:海外の資産割合を決めておく方が先決だと考えます。理由はその枠組みが決まらないと、投資がバラバラになってしまって、収拾がつかなくなります。そうでなくても投資は整理が大変です。細かいところは違っていても大枠でぶれてしまうと、投資が迷走してしまいます。
少なくとも半分は海外に投資する。
「えっ、そんなに?」と感じる方も多いでしょう。我々は日本に住んでいて、円で暮らしていて、何の不自由もしていないし、不都合もないからです。
年金の額は個人差がありますが、これは日本円の資産と見ることができます。私の場合は月に10万円ですから、年に120万円、10年で1200万円、あと25年生きるとして、3000万円です。月に20万円の方は、実に6000万円の円資産を保有しています。今は持っていなくても、将来入ってくるこれらも計算に入れる必要があります。
リタイア時に5000万円保有しているとして、もしそれがすべて円資産なら、円資産の割合は100%です。保有資産の半分を海外に振り向けてもまだ、将来的な円資産の割合は20%ほどにしかなりません。
この計算は個人差がありますので、自分の年金額と退職金の見込み額と、保有資産額で計算してみてください。かなり思い切って、保有資産を海外に振り向けても、その割合は少ないはずです。上記の年金月20万円で、リタイア時に5000万円保有しているとすると、その全額を海外に振り向けても、海外の割合は50%未満です。
一方日本経済が世界に占める割合は7%ほどです。シェアが7%のものに全額をつぎ込むのはリスクが多すぎます。ですから、まずは、保有資産の少なくとも半分は海外に振り向ける目標を立てるのが現実的だと思います。
そうはいっても海外投資に向かうのは簡単ではありません。かくいう私も現時点での海外比率は低いです。全体を決めてから中身を検討するべきでしょう。
身近でないモノには抵抗感が強い。
海外に〇〇万円と決めても、すぐに全部投資するのはリスクも大きいし、精神的なハードルも高いです。身近ではないからです。
ドルで持つ必要はない。
海外投資というと、「ドルに換えなきゃ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。その必要はありません。円から投資できます。また、米国株をドルで買う場合も、その日に換えれば済みます。早く換えておく必要はないです。
生のドルは保有しない方がいい。
海外投資をする場合、「ドル」そのものを保有するのはリスクがあります。それは、ドルの方が円よりも金利が高い通貨だからです。金利が高い通貨には他にも豪ドルやトルコリラ、南アランドなどがあります。
各国の政策金利は(2017年4月現在)
米国0.75~1.0% 日本ー0.1% EU0% 英国0.25% オーストラリア1.5%
中国4.35% トルコ8% スイスー1.25~ー0.25% ブラジル12.5%
通貨の原則に、金利の高い通貨は下落しやすい。というのがあります。その下落分が、金利になっているわけです。だから、ドルを生のまま(カレンシーといいます)持っていたのでは、金利が付かないので、その分損をします。FXのスワップとか、債権で持つなどの方法もありますが、複雑になりますし下落分を補えません。米国株投資は、企業に投資するので、ドルの下落分以上のリターンが見込めるのです。
円は下落が少ない便利な通貨。
日本円は、金利もつかないけど下落が少ない便利な通貨です。もちろん長期的にはどの通貨も貨幣価値は下がっていきますから、そのまま長期の保有はお勧めできませんが、とりあえず置いておくには問題ありません。毎日のニュースでドル円相場を伝えて、「やれ円高だ」「円安だ」といいますから気になりますが、よほど「ドル高」が確信できる時を除いて、ドル通貨への直接投資はしない方が無難だと思います。
海外投資といっても通貨に投資するわけではない
ということです。だから、よく〇〇国の国債を買うと金利が高くてお得ですよ。という誘いを金融機関で受けるかもしれませんが、要注意です。一時、ブラジルへの投資が流行し、そのためブラジル政府は投資の流入制限までしました。金利は15%くらいあったのです。今でも12.5%です。
しかし通貨の下落は下記のとおりです。(世界経済のネタ帳より)
高い金利をもらって得した気持ちになっていても、ドカンと下落すると、その浮いた分は吹っ飛んでさらにマイナスが出てしまいます。さらに痛いのは、儲けたときは、その利子に税金を払ってしまっていることです。これだけ上下が激しいと投資というより投機になってしまいjます。リタイア後のために投資するのであればこのような不安定な資産運用はストレスにもなります。
有利に見える理由を見抜く力を身に着けよう!
このような投資案件に出会ったら「どうせだましに決まっている」と敬遠せずに「どうしてこんなに率がいいんだろう」と、その仕組みがわかるようにしておきたいです。そして、そのような、ファンドを売る金融機関の立場になって考えてみましょう。決して商品をこき下ろしたり、相手を悪く思ってはいけないと思います。なぜなら、投資を判断するのはあくまで自分自身だからです。もし投資が失敗したなら、それは投資案件のせいではなく、それを判断した自分のせいです。
自分に有利な投資は、自分で汗を流して見つけるしかありません。向こうから、立派なパンフレットで、丁寧に誘われるにはそれなりの訳があると思わなければいけません。
今回のまとめ
1 少なくとも半分は海外に投資したい。
2 保有の資産に将来の年金資産も含める必要がある。
3 それを入れると、半分を海外に振り向けても、2、3割くらいの割合になる。
4 円は安定した通貨。だから急いで、ドルに換える必要はない。
5 通貨での運用は見た目ほど得にならない。
6 高金利通貨は下落のリスクがある。気をつけよう。
7 有利に見える投資案件の理由を見抜く力をつけよう。
8 長期投資なので、投機にならないように気をつけよう。
次回は海外投資の中身とタイミングについて書きたいと思います。
ここまで、お付き合いくださりありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!
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リタイアして感じたこと。「どう過ごすかは当たり前だけど自分次第」
米国株投資家の皆様こんにちは。チンギスハンです。
NYは小動きですね。1Q決算が出て好調の会社が多いそうです。S&P500社で11%の増益が見込まれるそうですね。このまま堅調な動きがしばらく続きそうです。買いたい株は、もう少し値下がりやら(GE、IBM)決算(MOアルトリア)待ちです。
下は近くにある(車で1時間ほど)チューリップ畑です。
今日は、リタイアしての近況を少し。
このブログサイトの中にも「アーリーリタイヤ」を目指している方が多いです。先にリタイアしている身として感じたことを書きます。
リタイアして1月あまり経ちました。すごくリラックスしています。「ストレスがない自分」がうれしいです。だから特に旅行とかはまだ行ってません。混むときは嫌なので、この連休も家にいようと思います。
リタイアして感じたことは、「良くも悪くも自分次第」
仕事をしているときは、自分のほとんどの時間を会社にとられます。だから自分の自由になる、数時間の使い方がそれこそ重要で、差がつくわけですが。でも、とことんだらしなくて、自分の時間を有意義に使わない人でも、「仕事をしている自分」がいるわけですから、立派に社会的にもそして、自分にも言い訳がききます。
自分の時間をもっと有意義に使いたいと思っている方は時間が足りません。だから「あー、仕事に縛られない自分はどれだけ幸せなんだろう」と考えます。そのようなタイプの方は、リタイア後は本当に充実するだろうなと思います。
でも、自分の時間がうまく使えない方は、かえって多すぎる時間を持て余すのではないでしょうか。「することがない」とか「家に居場所がない」という方々です。私の周りにもかなりいます。「あー、仕事している人がうらやましい」と言っている人たちです。
リタイア後の充実度はその前の準備次第。
私たちは、自由を望むくせに、束縛されることを好みます。だから、解放された無限の時間を与えられると困ってしまします。
リタイア後にどう過ごすかは、それ以前にすでに決まっていると感じます。だから、リタイアしてから、趣味を探したり、やることを探すのでは遅すぎます。趣味やスポーツは好きだから楽しいわけで、暇でしかたなくやるものではないからです。
選り好みせずにいっぱい試してみる。
以前大前研一さんが、趣味やスポーツは5つは持て。といっておられました。それを参考に自分も、いろいろトライして増やそうとしましたが、そう簡単ではないです。特に音楽やスポーツ系は才能ないみたいです。今自分の取り組んでいることは、
①山登り。これは以前から好きでした。低い山が多いですけど。
②ゴルフ。これはモノになりません。スクールにも行きましたが、センスないです。でも誘われたらたまに行きます。
③散歩。これはお医者さんからも言われており、毎日3kmほど歩いています。気持ちいいです。お金もかかりません。
④料理。これは以前から好きでしたけど、時間と余裕がなくて。今は時間が十分にあるので、スーパーの安い素材で料理作りをしています。「ガーリックトマトの料理ブログ」に書いています。株のブログほどには更新できませんけど。どうぞご覧ください。
⑤囲碁。これはリタイアしたら、ネット対局とかしたいと思っていましたが、意外にもその余裕がありません。棋力は大したことないです。でもNHKの日曜対局は見ます。
⑥米国株の勉強とブログ。ブログは半年になりました。書くのが遅くて、一本に3時間くらいかかります。
⑦野菜作り。これは小さな花壇ではしていますが、畑がありません。借りられたらしたいです。
お金の準備とともに、「自分なりの時間の使い方」をいくつも準備されるのがいいと思います。そして、お金のかかるものと、かからないもの、仲間とやるものと一人でもできるものといろんなバリエーションがある方が、いいと思います。
もちろんお金も大切な要件でしょうが、時間を持て余している方はどちらかというと、「お金が十分にある方」や「年金が多い方」に多い気がします。
することがなくて、お金があると、「昼から飲んでしまう」、「パチンコに入りびたり」とかイージーな道に入りやすいそうです。
どちらかというと、「お金があって暇がつぶせない」人よりも、「お金に困りながらも、趣味が多い」人の方が楽しそうに生きてるように見えます。
家にいても楽しくないので、河原に車を止めて、半日以上過ごしている方もいます。 奥さんが友達と旅行に行って2、3日家を空けると生活に困るという方もいます。「自分のことは自分でする」というのは、日本が誇る文化ですから、禅僧になったつもりで、料理、洗濯、掃除、ゴミ出し、はできるようになっておく必要があります。
現役の時の拡大バージョンか
仕事の部分がそっくりなくなると、現役の時の、自分の時間の使い方がそのまま、5倍くらいに拡大するわけです。
よく聞くのは、「旅行」とかではなかなか暇はつぶせない。というものです。これはまだ自分は実践していなので実感がわかりません。
私の作戦はひとつづつ
リタイアしたからと言って、今までにやりたかったことを一気にやると、「息切れ」するんではないかと思うんです。今は、ストレスもなくて、何をしていても幸せを感じます。今までの人生で「一番ゆったりした時間」「一番幸せ」と感じています。
だから特に珍しいところへ行かなくても、単に河原を歩いていても十分なのです。でも人間は幸せにはすぐ慣れるものですから、物足りなくなって退屈するんだろうと予想します。そうしたら順番に山登りとかに出かけようと考えています。小出しにして長持ちさせる作戦です。
以上です。勝手なとりとめのない記事でしたが、これからリタイアなさる方の準備の参考になれば幸いです。
それでは皆様のよい投資を!
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GEとUTXユナイテッドテクノロジーの1Q決算を比べると。
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
米国株は小動きでしたね。トランプ政権の減税案が発表されていました。法人税が15%と夢のような数字ですね。このくらいなら、会社を興そうという気になりますね。でも、すんなり法案が通るのは難しそうです。共和党が難色を示しています。財政健全化にそぐわないという理由です。でも20%は通りそうです。あと、企業が海外にため込んだ2.7兆ドルにのぼる海外資産を10%払えば米国に戻してよいという法案も提案しました。これは通りそうです。15%くらいになるかもしれませんが。子ブッシュの時は、半分くらい還流したそうです。かなり長期にわたるドル高要因です。
発表をうけて、ドル高円安に動いています。現在111円代です。113円を上に抜けるようだと、下落トレンドが転換します。注目です。
さて、昨日私がKOの1Q決算を受けてのレポートを書きましたが、今日の「バフェット太郎」氏のブログに詳しく説明してありました。いつもながらの的確な説明で感心しました。参考にさせていただきます。方針は変わらないですが助かります。あと、「正直者」さんのブログには、ペプシコと比較してこれもわかりやすい記事がありました。
昨日はBAボーイングが好決算を発表していました。BAはまだ保有していないですが、保有予定の銘柄です。
UTXユナイテッドテクノロジーの好決算発表がありました。GEのライバル企業です。どちらも、有数の機械メーカーでダウ銘柄です。GEは買い増す予定で今、タイミングを図っているところです。比較するのにちょうどよいので検証したいと思います。
<GEとUTXの2017年1Q決算を受けて>(SBI証券と米国株四季報より)
GE | UTX | |||
株価 | 29.26 | -0.64% | 118.2 | 1.13% |
予想PE | 19.89 | 18.14 | ||
配当 | 3.28% | 2.26% | ||
ROE | 19.81 | 18.76 | ||
時価総額 | 254.8億ドル | 94.8億ドル | ||
2016実績 | ||||
売上 | GE | UTX | ||
営業利益 | 1202.73 | 億ドル | 572.44 | 億ドル |
純利益 | 88.31 | 億ドル | 50.55 | 億ドル |
後EPS | 0.89 | ドル | 6.12 | ドル |
1株配当 | 0.93 | ドル | 2.62 | ドル |
配当性向 | 105% | 43% | ||
2017予想 | ||||
売上 | 1253.14 | 億ドル | 587.36 | 億ドル |
営業利益 | 184.91 | 億ドル | 86.71 | 億ドル |
純利益 | 138.68 | 億ドル | 51.93 | 億ドル |
後EPS | 1.63 | ドル | 6.55 | ドル |
1株配当 | 0.954 | ドル | 2.76 | ドル |
配当性向 | 59% | 42.10% | ||
2017年1Q | ||||
売上予想 | 264.1 | 億ドル | 134.8 | 億ドル |
売上実績 | 276.6 | -0.70% | 138.15 | 3.40% |
営業利益 | - | 22.67 | 16.60% | |
純利益 | 6.53 | 186.40% | 13.86 | 17.20% |
後EPS予想 | 0.17 | 1.39 | ||
後EPS実績 | 0.21 | 23% | 1.73 | 24% |
※1Qの%は対昨年1Q比。
1 2016年にはGEは無理して配当を出しています。UTXは余裕ですね。
2 1QでGEは7600万ドルのコスト削減をしたそうです。コストを削って配当を出してくれるなんて、投資家にはうれしい会社です。
3 UTXは勢いを感じますね。数字がどれもしっかりです。反対にGEはやっとこれだけひねり出したという感じです。
4 一番の違いはUTXは配当に渋いですね。配当性向が40%ほどです。60%も出せば配当が3%を越えて、十分候補になるのですが。それだけがUTXは買えない理由ですね。配当にこだわらない方なら、UTXは魅力的です。
5 勢いからすると、予想PEはさらに現在の株価のままならさらに差が付きそうです。
ほぼ同じPEが妥当だとすると、UTXの株価は上昇の可能性が高いしGEは下落の可能性が高いことになります。
チャートを見てみます。
まずGEとUTXの5年の比較チャートから。
ここ一年はGEが足踏みなのに、UTXは追い上げています。次に各2年チャートです。
GEです。最悪期は脱したようですから、これ以上の下落は配当も3%を超えているし、小幅な感じがします。そうすると下がっても、直近の安値の25ドルは下回らないでしょう。27ドル台までが今回の下げのめどと見ています。
ぐん
UTXです。2016年1月をボトムに上昇トレンドです。トランプ以降グーンと上昇しています。F35のエンジンも作っているし、軍事関連とも言えるのかも。
念のために6か月チャートです。
予想通りさえませんね。29ドル割れはありそうです。
UTXです。安定して上昇しています。ただしRSIは今76とかなり過熱しています。一旦目先の調整はあるかもしれません。
結論と方針
1 決算内容から見ると、UTXはGEよりも良い。
2 もし、同じ業種だとすると、GEは割高、UTXは割安に見える。
3 UTXは配当が渋い。→今の私の配当目的にはそぐわないので買えない。
4 UTXには上昇余地がありGEには下落の可能性がある。
5 長期的にはGEも社会に必要な会社なので発展していくと考える。だから長期投資には問題ない。
6 GEを買う方針は変わらない。ただしタイミングはしばらく待って底を確認してから。
(補足)これは配当重視の私の方針です。ご自身のスタイルに合わせてご判断をお願いします。
以上、やはりまとまりのないレポートになりました。ここまで長い文をお付き合いくださいましてありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!
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