リタイアの準備(7)株式はインフレに強い。どの市場が有利?
こんにちは、チンギスハンです。2017年9月10日(日)記
前回、日本人の金融資産ではほとんどが円現金・預金でインフレに弱いと述べました。インフレに強い資産としては、不動産、金、株式があります。今回は株式を考えます。
株式投資は、企業に投資します。
しかし、今日のように技術革新やスタイルの変化が激しいと、有名企業でもあっという間に時代遅れになったり、新興企業が一気にトップレベルに躍り出たりと変化が激しいです。リタイアの準備としての株式投資のあり方を考えます。
(リタイア前まで)
どんな形であれ、資産が増えるのはいいことですから、基本的には決まりはないといえます。
一方、配当が毎年100万円とかあると、リタイア後の心強い予算になります。この場合は高配当で、しかも継続して配当をする会社を選ぶことになります。
(リタイア後は)
安定した運用が、精神的にも安心です。
(方針としては)
ⅰ リタイア前は増やすだけ増やして、リタイア前に安定型に組み替える。
ⅱ リタイア後を見据えて、徐々にリタイア前から徐々に安定型に移行していく。
の2つが考えられます。
<リタイア後の理想的な株式投資は?>
1 投資の目的は?
A 配当目的の場合
高配当株、高配当ETFに投資します。
長所は、配当を受け取るたびに気持ちがいいです。持ち金を取り崩している、イヤな感じがありません。
短所は 税が20%発生します。高配当株への投資を理解しておく必要があります。また、高配当株は一般的にはデフェンシブですが、それでも保有するにはストレスがあります。
B 資産の一環として株式投資をする場合。
個別株、インデックスETFやその他ETF、投信など手段は幅広いです。各個人の目的によってベストな方法は違うことになります。
2 株式投資は、本や情報がありすぎで、困ってしまう。また誤解や偏見の塊だ。
お金は人生の大事な部分です。すべてという人もいるくらいです。お金の問題は、どう使うかという面と、増やしていく資産運用からなっています。資産運用の主要な武器が株式投資です。
しかし、株式投資の地位は恐ろしく低いです。いろんな集まりや飲み会ですらも、株式を話題にするのは、ギャンブルと同程度にはばかられます。「ギャンブル自慢」はまだしも、「株で儲けた自慢」なんかやらかしたら、周りから「引かれまくる」ことは確実です。
株式投資は難しいと思われている。
敬遠される最大の理由はこれだと思います。「難しい」「大損する」「情報を持たない者は勝てない」「お金持ちでないと勝てない」・・・
難しい原因は、「東京市場」にある。
東証は、時価総額600兆円(6月末)で世界の8%ほどを占め、米国に続く世界2位の規模を誇ります。投資するには十分な規模です。また投資対象の優良企業も多いです。
しかし、値動きの大きさは世界でも有名です。「景気敏感市場」としての特色を持っています。レベルが高い腕のいい人には、向いています。売買で大きな幅をとれます。しかし、初心者やシニアには向かないと思います。(私もそうです)
東京で勝負できる方はもちろんそれで構いませんが、難しいなと感じられた方も、「自分には株は向いていない」とあきらめる必要はまったくありません。もっと違う方向にに目を向ければいいのです。
8%ほどの日本市場だけに投資するのは分散になっていない。
日本市場が難しさは別にしても、国際分散投資の立場からすると、8%の市場に株式投資のすべてを託すのは間違っています。
もし、一国で済ませたいなら、米国(51%ほど)のほうが適しています。
世界の市場すべてに投資するETF(VT、ACWI)や投信も出ています。(三井住友DC全世界)
北米54.5%、欧州21.6%、アジア太平洋14.5%、新興国9.5%と地域別にETFで投資することもできます。ジャンル別のETFもあります。
あらかじめ分散している人はリタイア後は追加するだけ。
リタイアまでに、バランスのとれた分散投資ができていれば、退職金などの臨時収入は、自分のポートフォリオにその割合を守って追加するだけで大丈夫です。あとは、50万円ずつ60か月でとか、時間分散も図ればよりリスクは減ります。(数学上の統計では、一気にまとめて投資しても期待値は変わらないが、気分的にはストレスは多い)
以上です。みなさまのよい投資を!
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