やはりドルコスト法がやりやすい。 退職前後の投資(8)
台風接近で雨が激しいです。
さての昨日までのまとめと補足です。
(1)世界全体の時価総額に合せた投資が無難で基本になる。
(2)楽天全世界インデックスファンドは一本で世界に投資できる。
(3)eMaxisSlimを使えばさらにコストを抑えることができる。ただ少しだけ手間。
<補足と再掲>
(実質コストはしんたろうさんのブログ、つみたて次郎さんのブログによる)
銘柄名 | 年間経費 | 報告書による | |
カタログ値 | 最新実績 | ||
楽天V | 全世界 | 0.2296 | 0.502 |
eMaxisSlim | Topix | 0.1717 | 0.178 |
先進国 | 0.11772 | 0.197 | |
新興国 | 0.20412 | 0.389 | |
米国 | 0.1728 | ー | |
世界日本除く | 0.15336 | 0.24 | |
日本+世界 | 0.1552 | 0.2338 | |
組合せ | 0.132 | 0.214 |
(1)スリムの日本以外世界の実質コストはつみたて次郎さんが計算された予測です。
(2)日本10%+日本以外世界90%で計算しています。実際の日本のシェアは8.1%です。
(3)組み入れ銘柄数は、楽天全世界が8077銘柄、スリム世界が2234銘柄で85%のカバーで、楽天の方がカバー率が大きいです。
(4)組合せは日本10%、新興国10%、米国10%、先進国70%にしています。
米国割合が55.5%になり実際のシェア54%よりも1.5%多くなっています。
<私の結論>
1 楽天全世界は有力だ。しかし将来目が肥えてきたときはコストが気になる人には気になる可能性あり。
2 スリムはコスト的には一番。銘柄数が少ないことは実質のパフォーマンスにそれほど差が出るとは思えないのでシニアには問題はないと思う。
3 スリムを使う場合、一番簡便なのは日本10%+日本以外世界90%
厳密にシェアに従うなら8%+92%だけど。
4 日本10%、新興国10%、米国10%、先進国70%の組み合わせの利点は、一つの証券会社の口座で見れば、パフォーマンスが一目瞭然にわかること。だから一番私は一番おススメ。また将来に変更できる余地も残している。
いつどれだけ投資するかは一番悩ましい。
対象が決まったところで、具体的にいつどれだけ投資するかという難題があります。
どの本をみても、毎月の定額積み立てを奨めています。これは正しいのでしょうか。
私もそれは当たっていると思います。
ドルコスト方というのは毎月〇万円を15日とかに積み立てる方法。
メリット
1 悩む必要がない。
2 実績が証明されている。
3 NISA枠が使いやすい。月に10万までの積み立てが可能。
仕組みが変更になり、5年たったらそのまま放っておけば繰り越し(ロールオーバー)が可能になった。
ネット証券だとセットしておけば自動的に買い付けてくれます。
ドルコスト法の問題点、欠点は?
ドルコスト法は「右肩上がり」で有効です。「右肩下がり」ではうまくいきません。
例えば日本ではバブル以降長期に渡って株式市場は低迷しました。このような局面ではうまくいきません。
したがって世界市場が「上昇トレンドにあること」が条件になります。
一時的な通常の下落はよく起こる。
上昇トレンドの時でも10%強下落することはよくあります。下はS&P2年チャートです。
今年の2月、4月には下落しています。しかし長期トレンドは継続して最高値をつけています。
たいていの場合は問題ないといえます。
一時的な下落なのか、下落トレンドに転換したのかを見分けるのは難しいです。
明らかな「長期的な下降トレンド」入りの時には参加しないのが無難と思います。ただし、これは私の考えですが。
一部の国の不調は問題ない。
世界の指数に影響がなければ、また、世界経済に大きな影響がなければ、気にしないでいいと思います。例えば、最近のトルコの問題などです。
米国や中国の変調は世界経済への影響が大きいです。
大幅下落がきたらどうするか?
リーマン以降10年以上に渡って長期トレンドが続いています。
そのためか、雑誌等をみても強気の記事が多いように思います。
しかし、株式市場には当然大幅下落した歴史もあります。
1929年の大恐慌のように数十年に渡って低迷が続いた時期さえあります。
大幅下落が来た場合の対応を考えておくのも大切な作業と思います。
ただし対応は個人差が大きいと思うので、長くなりますので次回にしたいと思います。
お願い 下の米国株のところをクリックしてランキングに戻っていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。