チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

資産を守るために株式でリスクを補う。(1)

米国株投資家のみなさんこんにちは。2018年8月10日(金)

 

昨日のタイトル、「初めて紙幣を作ったジョンローから学ぶ」について

「鎌倉見物」さんからコメントを頂きました。

チンギスハンさん。こんばんわ。 実をいうと。最初の紙幣は、中国の宋の時代に発行されています。その紙幣を『交子』といいます。 しかし、紙幣が世界的に流通するのは、チンギスハンの孫にあたるフビライハンの治世の時代です。当時の紙幣は『交鈔』と呼ばれました。 同時代のマルコ・ポーロの『東方見聞録』にモンゴル帝国内で紙幣が信頼されていることへの驚きが記載されています。 さすがに紙幣のグローバルな普及に貢献した人物がチンギスハンの孫にあたるフビライハンなので、コメントせざるえませんでした\(^O^)/ 今後ともよろしくお願い申し上げます。

貴重な情報ありがとうございます。中国は先進的な技術が多いですね。

こちらこそ今後ともよろしくお願いします。

 

紙幣価値も黎明期に比べると比較的安定してきたとはいえ、長期的には価値の下落トレンドは継続しています。

ドイツのマルクや、ジンバブエドルのような1兆分の1とかのハイパーインフレを除外しても、主要通貨の下落は長期的には平均で150年で100分の1とか言われます。

※どの期間をとるか、どの通貨をとるかによってこの値は大きく変動します。あくまで目安です。

日本は明治維新から現在までの150年でおよそ1万分の1、米国は同期間で500分の1程度と言われます。

<すべてを現金、預金、で保有するのはポジションをとっているのと同じ>

リスクを怖がって、すべてを現預金で保有する人も多いです。

しかしこれは通貨の下落リスクをすべて背負っているポジションになります。

 

<通貨下落耐性があるのは、株式、不動産、金、石油、債券>

この中で、債券は現預金のジャンルに入れるのが適当と考えます。

その理由は、日本円やスイスフランのように金利が少ない通貨の場合は通貨自体の下落が少なく、反対に金利が高い通貨は下落率が大きいからです。

不動産は目利きが必要なのと、換金性、流動性の問題があります。税制も複雑です。

やはり本命は株式投資と言えます。

 

<適正な市場への株式投資でリスクを軽減>

資産の半分くらいを目安に、適正な株式投資を行うことで、通過の下落リスクを軽減できます。

長期的な株式のリターンがインフレ率の2倍以上はあるからです。

残り半分の通貨減価リスクを埋め合わせします。

 

昨日の記事で通貨の下落が起きやすい国や地域の特色を書きました。

モラルハザードが起きやすい、独裁的な地域や国家です。

ロシアのようにいくら資源を持っていても投資が難しい国も多いです。

 

<世界全体か米国中心のどちらか>

MSCI世界株式インデックスでは時価総額に応じて入れ替えがあるので合理的で、説得力があります。ほったらかしで動かさないとしたら一番有力です。

経費的には山崎元さんの記事にもありましたが、日本以外のコクサイインデックス+トピックス投信の組み合わせが最安のようです。

日本の世界シェアは約8%なのでコクサイ:TOPIX=90:10くらいが計算も簡単です。

ところで山崎さんによると、その割合が60%:40%が最適となっていました。どういう根拠なのかよくわかりません。どなたかご存知の方は教えてください。

少し経費は高くなりますが、VTや楽天全世界でも同様の効果が得られます。

 

一方ワールドインデックスの54%を占める米国への集中投資も有力です。

ドルは基軸通貨だし、米国企業のダイナミズムは健在だからです。

将来はどうなるかわからないという意見もありますが、その時にはそちらへ比率を移せば済む話です。

現時点では世界丸ごとよりも米国集中の方がオーバーパフォームしています。

 

<長期的には株式は現金や債券を上回るが、時系列では力関係は変化する>

理論的にはそうでも、高値の時に株式投資をして、その後大きな調整に入ると、現金に対して大きくアンダーパフォームして持ちこたえられません。

現預金を株式に置き換えるにしても、辛抱強くコツコツと置き換えていく必要があります。ドルコスト平均法は有力です。でも万能ではありません。

積み立てていって大幅調整に出会えば同じ結果になります。

10年前のリーマンショックでは、ドルコスト法を継続した人はとても少ないことがわかっています。継続した人も額を縮小しています。

理論的に立派であることと、それを実行できることとは全く別の話です。

ともあれ、現預金をどうやって株式に置き換えていくかは大きな課題です。

現預金、債券、株式のそれぞれのリスクを正しく理解して実行するかが大事です。

本題の「株式でのリスクの理解」は長くなりますのでその(2)で書きます。

 

以上です。みなさまのよい投資を!

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