チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

ピークアウト、トレンド転換、大幅調整の時期をどうやって知るか?

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年7月1日(日)記

 

先日私の投資方針で「下落トレンドの時は市場を離れる」と書いたら

「下降トレンドになることなどプロでも難しいのにどうやって素人がわかるのか」というコメントをいただきました。

 

おっしゃる通りです。過去のITショックやリーマンショック時には素人だけでなく機関投資家も大きな痛手を被った事実があります。

プロでも暴落を予測することは難しいとわかります。

 

しかしプロとアマは立場が違います。

プロの投資家は「危ない段階に差し掛かったな」と察知できたとしても、「早めに撤退しておこう」ということはできないからです。

常に市場にとどまり、利益を最大化するのが彼らの役目です。ギリギリまで市場に居続けようとするでしょう。

一方、アマにはそんな制約はありません。

「危ない」と思えば、市場を離れて待っていても、何の問題もありません。あるとすれば、投資機会を逸失することです。これとリスクをどうするかの綱引きです。

 

そうは言っても、大幅下落があったとして、それが下落トレンドの始まりなのか、一時的な調整なのかの判断は至難です。過去の例で検証してみたいと思います。

ダウの10年チャートです。

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(1)リーマンショック時は別格として、それ以外にもかなり大きな調整があります。

しかし長期上昇トレンドは継続しました。

5年を見てみます。f:id:tingisuhan:20180701113137g:plain

(1)2015年夏はチャイナショック2016年2月は原油の大幅安でした。どちらも相当深い調整であわてるには十分な大きさです。

(2)トランプ当選以降は上昇の角度が急になり、昨年の後半から今年の1月にはさらに加速しました。

(3)今年2月から数度の調整と復活を経て元の上昇軌道に戻ったようにも見えます。

(4)このまま株価が調整すれば、今年の1月が天井だったということになる。

 

(まとめと現時点の状況は)

1 過去十年は調整でも持ち続ける戦略が有効だった。

このことが、下落に対してあまり関心を払わない、あるいは今後の下落時でも保有持続を決めている方が多い理由だと思う。

2 現状は上昇トレンドが崩れたとは言えないが楽観もできない。予断を許さない。

 

(現時点での作戦は2つに大別できる)

1 上昇トレンドが継続していると判断して持ち続ける。

あるいは下げたところは買う。→強気戦略

2 上昇トレンドの継続は確かでないと判断して一旦市場から離れる。

今後少しの下げでは買わない。調整しきれば別。

どちらを取るかは個人の判断なので、どちらがいいとかは言えません。

あともう一つ、超長期戦略の立場から

3 株価に関わらず買い続ける。という戦略もあるでしょう。

 

私は2の立場です。深追いはしないつもりです。その理由は

1 相場の上下変化が大きい。・・・相場終盤の特徴。

2 買われるセクターが目まぐるしく変わる。

 今年前半は例えばJNJが特に悪いところもないのに売られたりしました。デフェンシブセクターからハイテクセクターに機関投資家の資金が移動したと思われます。

そして、現在は原油高でエネルギーセクターや金融が注目されています。

 

このような速い動きについていけるプロや熟達者は問題ないですが、そうでない人は振り回されて「後追い」になる危険性があります。

3 1Q決算で内容がいいにも関わらず株価が反応しない銘柄が多くあった。

 

ピンポイントでトレンド転換を察知することはできないとしても、注意は払って置き、また、そのときどうするかをあらかじめ考えておくことは、とても有効と考えています。スポーツと同じでディフェンスは大事ですから。

 

以上です。それではみなさんのよい投資を!

追伸 最近の方々の投資へのリテラシーや関心の高さはすごいですね。

うらやましい限りです。さらに高めて投資に強い国になってほしいものです。

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