チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

ベーシックインカムは勤労意欲をなくすか。

2017年10月30日(月)記

投資家の皆さんこんにちは、投資家・ブロガーのチンギスハンです。

3Q決算はハイテクを中心に好決算が相次いでいますね。S&P500平均では昨年比8%の増益とトムソンロイターにありました。

私も配当金目当てでなくなってからハイテクを少しですが買ってます。ビザ、FB、GOOGLとかです。ハイテクにも興味を持てるようになり幅が広がった感じがします。でも、どれがいいのかは区別できないので今度ハイテクに投資するならVGTにします。(バンガードハイテクETF)

隣の田は青く見える、隣の花は赤く見えるというけど

ハイテクの爆上げを見ると、「がバッと持ってる人はいいなあー」と思いますが、それも地道な仕込みがあって今花開いているのですから収穫時にだけうらやむのは虫がいいですね。

さて、今は買うには時期が良くないと思えるので別な話題です。

ベーシックインカムを誤解していた。

「働く意欲がなくなる」「甘やかしだ」「無責任だ」と散々な評判のベーシックインカムです。以下BIとします。私もそう思っていました。しかし、もともとは逆の立場から唱えられたものだとわかりました。

やはり誤解から読んでいなかった三橋貴明さんの「第四次産業革命」2016年5月発刊、徳間書店。にありました。ご存知の方には釈迦に説法ですが。

社会主義嫌いで、社会福祉が嫌いで、新自由主義とも訳される、「ミルトンフリードマン」の提唱だそうです。

①技術革新により勝者と敗者がはっきりし、所得格差が拡大して、少数の超金持ちと多数の低所得者あるいは無所得者が出現する。

②底辺層は社会に不満を抱き、暴力行為や反社会的行動により、社会を不安定にする。そうすると生産活動や経済活動に支障が出て儲からなくなる。

③そのような事態を避けるために、一定の金額を全員に渡して、「食えなくて不満を持つ人」をなくす方がかえって安上がりだ。

と底辺層に対して、「ほどこし」というか「リスクヘッジの必要経費」のような意味合いです。

生活保護との違いは、生活保護は働くと減額されたりして勤労を抑制するのに対して、BIは「少しでも働いていい暮らしをしよう」と勤労意欲が増すと考えられていることです。全員に支給されるのでプライドも傷つきません。

2016年1月の段階で日本の生活扶助受給者は216万人に上っています。高齢者が50%を占めています。そのせいもあり費用としては医療扶助が最も多くを占めています。全く無料で医療を受けられるので不正もおきました。

また業者が生活保護者を囲い込んで、粗末な住居で粗末な食事を与えて、保護費のほとんどを召し上げるという「貧困ビジネス」も問題視されています。

ベーシックインカムは多くを解決する。

例えば、一律5万円とか配ると、足りない分を支給すればよく、その分の生活保障費は減ります。お金をもらってその中から支払いをすればムダな医療も防げます。貧困ビジネスもやりにくくなります。役所の手間も大きく省けます。予算の問題を除けばいい面が多く感じます。

非正規の方も楽になります。家賃分くらいを補助してもらえる計算になりますから、カツカツということはなくなります。

もし導入できるとしたら、少人口高資源の国か日本くらいだろう。

いい点が目につくBIですが何といっても「財源はどうするの?」が最大のネックです。もともと人口が少なく石油などの資源が湧き出てくる国ならできそうです。ブルネイとか、アラブの石油が出る小国とか、ノルウエイとかです。

資源の恩恵を国民に配る意味があります。

先進国だと実現できるのは日本くらいでしょう。日本は国債をたくさん発行しても影響が少ない国です。国民一人当たり月5万円年60万配るとして、年間75兆円くらいでしょうか。

5年くらいは十分持ちこたえられそうに見えます。今度リーマン級がきて、金融緩和が限界、公共投資も限界となれば、数年の期限での導入は大いに考えられます。財源は永久国債でしょう。

AIの発達でBI導入を余儀なくされるかもしれない。

AIにより、高度な思考を要求される職業ほど要らなくなる。という結果が出ています。医療関係・金融関係・税理士等が挙げられていました。意外です。今日の「チョコ」さんのブログにもAIの影響の記事がありました。

AI時代は資本家有利、労働者はAIとの競争で疲弊する時代。 : チョコの株式投資Diary(米国株、日本株で資産形成)

GSでもトレーダーの数が200人から6人に減ったとNHKでやってました。

大学院を出ようが、税理士資格を持とうが、薬剤師であろうが、失職の可能性が避けられないとなれば「本人の努力が足りない」とは言えません。

英国の「囲い込み運動」を初め、技術革新と産業革命は多くの失業者と悲劇を生んできました。

私が若いころと比べれば、バスの車掌もいなくなったし、改札も自動化しました。いまではスーパーも自動レジです。将来、無人化した病院にいくようになっても不思議ではありません。

AIで稼ぎまくることができれば、多くの失職者に、あるいは国民全員に必要なお金を配っても問題ありません。AI先進国とAI輸入国では決定的な差がつくことになります。これからはAIをどれだけ開発し活用するかでその国の運命が決まるかもしれません。日本はこの分野ではどのくらいの位置なのでしょうか?がんばってもらいたいです。

長い文を読んでいただきありがとうございます。前回の記事では多くのコメントありがとうございました。またご意見をください。では皆様のよい投資を!

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