チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

日本の企業のため込んだ390兆円はどこへいくのだろう?米国企業ならどうするだろう?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
   2017年7月21日(金)記
 昨晩久しぶりにテレビを見ました。NHKの番組で日本の企業のため込んだお金が390兆円あって、「投資に回らない」ことが問題だと指摘していました。

 米国企業なら、余剰資金はどう使うだろう?
 これは、企業の置かれている立場によって大きく変わるでしょう。技術革新のために少しでも資金が欲しくて、したがって配当も出していないような、アマゾンやグーグルやフェイスブックは、間違いなく投資に回すでしょう。
 一方、配当性向が高く、現在でも配当や自社株買いを実施しているような企業なら、株主に還元するでしょう。1兆円とかの自社株買いもよく見ますね。どのタイプの企業にしても、使い方に困ることはなさそうです。

日本の企業はどうしてため込んでいるのだろう?
 よくいわれる説明は、「将来困る時のためにとっておく」というものです。「えー?」と思うのは私が米国株に慣れすぎているからでしょうか?
 儲かった時は、株主にはいつも通りの配当をして残りは「キープしておく」そして、儲からないときは、「たくわえでやり過ごす」。一見道理にかなっているように見えます。 
私の感じる疑問は2点です。
(1)そんな経営だったら、別にプロでなくても「だれでもできる」じゃないか?
 そういえば、日本の経営者は、生え抜きが多いです。エスカレーター式にボードに加わっているのでしょう。経営者が「経営のプロ」でないことは、その会社の社員、取引先、株主にとって不幸で不利益です。
(2)儲かった時に分け前がもらえなければ、株主はいつ投資を回収できるのか?
 株式会社のもとになった、船を使った貿易の場合は、1回の航海ごとに収支を〆て、投資金に対して分配が行われていました。航海は危険を伴い、うんと儲かることもあれば、難破してチャラになってしまうこともあったからです。リスクは大きいですが、誰にでもわかりやすい方式です。ごまかしが入る可能性が少ないです。もし、この方式を、例えば10航海をセットにしたとしたら、投資家は困ってしまいます。1回目で難破すれば、パーになります。でも儲かっても繰り越されますから、投資を回収するチャンスがありません。「途中での勝ち逃げ」が許されないことになります。この方式だと、投資する人はきっといなかったことでしょう。
 日本の企業の390兆円も、だれのものかはっきりしません。いつの間にか、会社の車が新しくなっているかもしれません。会社の軽井沢や山中湖の保養施設が建て替えられているかもしれません。経営陣が軽井沢でゴルフをしていくら楽しもうが、株主にとっては何の利益もありません。「あるものは、即刻残らず出せ!」と思うのは私だけでしょうか。残らず株主に、「配当金」や「自社株買い」で吐き出して、きれいさっぱりすればいいのです。そして、将来の困難には、経営陣が智慧を絞って、「身を粉にして」困難を乗り越えればいいだけの話です。それが経営者の役目ですし、その覚悟がないなら経営陣に加わるべきではないです。覚悟と見通しがあれば銀行は貸します。余計な余剰金は不必要だと考えますが。

文化かも知れないから、日本の会社に大きな変革は求め過ぎない方が賢明だ。
 今後、急速に変わるかもしれません。しかし、「苦痛や努力を伴う変革」というのは簡単にできるものではありません。ライザップの成長をみてもそう感じます。また、文化的な面もあるでしょう。日本では「会社は株主のもの」という考えは、ほとんど理解も賛同もされていません。日本株のバリエーションは、PE18.5と先進国の中では魅力的です。(東証)しかし、企業文化の違いを考えると、たとえPEは少し高くても米国株の方が「投資家として納得がいく」と感じます

追記 「くまぞう」さんからコメントをいただきました。ありがとうございます。はい、シニアなので被害を受けないように努力します。またコメントお願いします。

以上です。みなさまのよい投資を!

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