チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

【相談】為替が気になって米国株投資ができない→全然問題ないですよ

みなさんごきげんようです。

4月10日土曜日記述

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米国株は好調です。全く心配はないので違うことを書きます。

よくあるコメント、相談で

「米国株はいいことはわかるんだけど為替リスクがあるので投資できない」

というものです。

 

確かに私達のころは大問題でした。

なにしろ日本円は1ドル360円から80円にまでなったですから。

 

360円と比べたらドル資産の価値は4分の1になったわけです。

 

このような記憶があるので歳のかたほど海外投資には退け腰です。

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◇1990年は日本のバブルが崩壊した年です

 

この頃からドル円は安定期に入っていますね。

 

30年間の日米のインフレ率の差と通貨の減価

1990年から2020年までの31年間のインフレ率の合計は米国が69.61%です。

ドルは49.3%に目減りしました。

一方日本はインフレ率の合計が11.08%で日本円は89.6%に目減りしています。

 

日本の減価が低いことに注目です。

 

インフレ率は2%が理想と言われていますから米国はほぼ理想どおり、一方日本はかなりインフレが足りない、つまりデフレ状態だったわかります。

 

インフレ率の差から計算するとドルは40%ほどドル安が妥当になります。

 

実際のドルは130円→110円ですから20%ほどのドル安にとどまっています。

 

つまり20%分実質的に円安が進んだわけです。

 

インフレ率どおりなら現在は80円ほどが妥当になりますね。

 

ビッグマック指数で簡単な購買力を比べると

米国が5.7ドル日本が3.7ドルで日本は米国の65%の水準です。

 

日本とアメリカのビッグマックが同じものかどうかはわかりません。

 

しかしこれを用いるとインフレ率からのドル円の80だとほぼ実態に近そうです。

 

つまり

日本は円安状態だ

と言えます。だから外国からの観光客が千円のラーメンを食べて「安い」と言うのですね。

 

日本は円安を望んできた

円安に誘導した、例えば安倍政権は人気が高かったです。

 

対して円高を放置した民主党政権の評判は散々です。

特に菅直人氏などは自分の興味のあることしか関心を示さず「戦後最低の総理ランキング」1位の座を鳩山由紀夫氏と争っています。

 

みなさんはどういう評価をされますか?

 

日本人の多くが円安を望むのはその方が「景気がいいから」です。

 

ドル建てでの給料は減っても労働者も仕事がある方がいいのです。

 

今後もこの傾向は続くと予想

リーマン以降の10年で同様に見てみると

米国のインフレ率は19.2%で通貨の下落は82.4%に減価

日本は4.6%で通貨は95.5%の水準です。

 

やはり15%以上の差があります。

 

ところが実際は95円→110円と何と逆に円安になっています。

 

だからリーマン後の2009年を元にするとそれ以降で円安が実質30%ほど進んだ計算になります。

 

つまり円安は過去の30年より近年の方が加速しています。

 

この傾向が変わると思われますか?

 

私は政権は変われど「なんとかして円安に誘導」しようとすると見ています。

 

第一にどの国も「自国通貨安」を狙っています。

 

第二に円高の逆風で進むだけの製品の競争力が日本にないからです。

 

20%値上げしても売れ行きが落ちない輸出製品はちょっと思い当たりません。

 

鉄鋼なども韓国、中国との激しい価格競争にさらされています。

 

この競争は今後も分が悪いです。

 

だから今後も円安誘導は国策と予想します。

 

現在もやや円安状態

日米の金利差が大きくなっており「キャリートレード」には十分な金利差です。

 

これは円安要因です。

 

だから現時点も数%の円安状態だと見ています。

 

しかし金利差はさらに拡大見込みなのでさらに円安が進む可能性は高いです。

 

米国株投資では為替は気にしなくていい

確かに買う時には円高の方が有利です。

 

しかし為替はどうにもなりません。

 

待っても円高がくる保証はありません。

 

むしろさらに円安が進むかも知れません。

 

だから投資をするなら「今でしょ」なんです。

 

ここは超長期で考えましょう。

 

それには「ドルの立場」で考えればスッキリします。

 

現在VOOの過去10年リターンは14.1%に達しています。

 

このうち2%ほどがインフレ率として引くべきです。

 

残りの12%が実質リターンです。

 

これで十分だと思いませんか?

 

QQQなら20.4%-2%=18%になります。

 

ドル円の関係は時によって少し円高に振れたり円安にふれたりします。

 

しかし長期では円安傾向です。

 

ならばこのリターンはドル資産としてしっかり価値を持ちます。

 

使う場所によって価値が違う

将来の資産を日本で使うか米国で使うかの問題だけです。

 

その頃は米国のビッグマックは日本の2倍位していることでしょう。

 

だから日本から米国に旅行で行くのは大変です。

 

しかし米国株投資の立場は米国資産なので米国の立場でも十分な資産でしょう。

 

とはいえ、日本にいれば日本円で考えますから米国への留学なんかは大変になりますね。

 

逆に日本で使う場合には価値が高くなります。

 

まあずっこい立場になりますね。

 

結論

ドル円が横ばい状態は実質的には円安。年1.5%円高が進むのがインフレからの理論値です。

 

日本円からの投資は高く感じる場合もあるけど為替はタイミングを選べない

 

→米国に投資したい時は円安時である。

 

暴落時は「円高」「株安」でダブルで割安になります。

 

→下落時に投資しやすいインデックスはその意味では有利です。

 

というわけで納得いただけましたでしょうか?

 

今回の動画はこちらです

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