チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

ゴーン失脚で下落、高配当の日産を買うのはどうなの?

こんにちはチンギスハンです。

ゴーン会長の逮捕で揺れる日産自動車です。「高配当の日産を買うのはどうなの?」という質問を受けました。私は日本株は詳しくありません。しかし逆に離れたところから冷静に見れるかもしれないと思い記事にしました。まず投資指標から

11,22   株価 増減 PER PBR 配当 配当性向
7201 日産 961.5 0.78 7.52 0.69 5.93 44.6
7203 トヨタ 682 1.58 8.58 1 3.23 27.7
7267 ホンダ 3158 0.58 8.27 0.66 3.51 29
7211 三菱自 674 0.15 9.12 1.23 2.97 27.1

(1)他社に比べて配当と配当性向が高い→43%の株式を持つルノーへの上納金の意味もあるのだろう→ただし今後のアライアンスの行方次第で変更の可能性がある。

(2)PERは各社10を割っており割安水準と言える。→電気自動車化など不透明な部分が影響しているのだろう。日産がわずかに低い。→明らかに割安とはいえない。

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(ここまでの結論)

1 配当が6%ほどなのは魅力だ。しかし配当については今後経営者が変わることから方針変更のリスクがある。

2 PERから見ると自動車業界は割安水準にある。→投資家は将来の業績に自信が持てないでいる。

3 高配当デフェンシブ銘柄のカテゴリーには入らない。→業界全体が大きく変化する可能性があるから。

<チャートから見てみると>まず5年チャートです。

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今年に入ってから下降トレンドに見えます。次に最近6か月では

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今回の不祥事で窓を開けて下落、下げ止まってやや戻して現在です。この程度の下落で済んでいるのは私には驚きですね。欧米なら20%くらいの下落もあったでしょう。高配当のなせる業ですね。あと日本株では下落に立ち向かう人が比較的多いですね。

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最後に全体の動きを見てみます。日経平均チャートです。2年です。

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10月以降の世界的な株安を受けて下落しています。2020年ごろからの世界的なリセッションに身構える動きもあり将来の予測がつきにくいです。さらに日本独自では

1 2019年秋の消費増税の影響が読めない。

2 2020年の東京オリンピックの反動がありそうだ。不動産なども。

3 半導体関連の世界的な企業が多く半導体が不透明な現在、米以上の落ち込みもあり得る。

4 米FRBと日銀の政策の組み合わせがどうなるのか予測が難しい。

(ここまでのまとめ)

1 自動車業界が不安視されている。チャート的にも下落トレンド。

2 日経平均も先が読めない。来年の後半以降は大きなハードルがあり予測が難しいです。とにかく波乱の展開かと。

<結論>

1 バイアンドホールドを考えているのなら「買わない」方がいいと思う。理由は①日産の経営の根幹がどうなるのかわからないこと②当面世界的に不透明な要素が多いこと③日本独自の問題も加わること。とわからないことが多すぎる。

2 高配当な銘柄は下落しにくいのは事実ですが経営や業績の根幹にかかわる時には売られます。

3 短期的なリバウンドの値幅狙いについては当方はわかりません。12月のソフトバンク巨額IPOの影響もあります。

「有利な時だけ参加する」というのは個人投資家の特権です。参加しての果実も限られることから「買わない」選択が賢明に思えます。ただしあくまで私個人の見方ですので売買判断はご自分でお願いします。それではみなさまのよい投資を!

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