知らないとチャンスを逃す暴落時の知恵、PERは上昇する!
こんにちは暴落準備投資家のチンギスハンです。2018年11月23日(金)記
ところで株価収益率PERってごぞんじすよね?
「当たり前だ。基本中の基本じゃあないか」って言われそうです。念のために
PER=株価÷EPSですね。米国ではPEと表示されます。
あなたはこのPERをどういう風に使ってますか?
「それは株価が割高か割安かの尺度が主な使い方だなあ」という人が多いかと。ご存知の方には釈迦に説法ですがいくつかの要点をまとめると
1 実績PERと予想PERがある。普通に用いられるのは予想PER。
2 2018年10月時点での実績PERは全世界で16.5、米国21.8、日本12.(MyIndexより)
3 低いほど割安、高いほど割高。標準は予想PERで15とされている。
4 PERからみると日本株は割安、米国株は割高と言える。
5 予想PERは次年度の予想EPSを用いるのでずれが生じる。各サイトで数値が違うこともある。また切り替わる時期もサイトによる。
日本株の低さが目立ちますね。「やったー、さすが日本株」と喜ぶのはちょっと待った。ですね。PERが低いのは将来の成長性が低く見られているということでもあります。わかりやすく言えば「大して伸びないだろう」ということですね。反面米国は突出しています。そのなかでもハイテクは50以上とかもありますね。
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PERの尺度が効かないことがある。
というのをご存知でしたか?
リセッション時(不況時)はPERは突然効果を失います。これは知らない方が多いですね。また投資経験が長くないと経験することもないですしね。典型的な例はリーマン時でしょう。
株価が暴落しているのにPERは上昇しているのです。
PERが10を切ったら買おうと思っているのに逆に20、30と上昇していくのです。結局買い時を逃してしまいます。PERに頼り過ぎが原因です。
「ではなぜそういうことが起こるの?」
これはみなさんもうおわかりですよね。冷静に考えると簡単な理屈です。
PERと株価の動きのモデルケース 銀行株なんかが典型か
(1)景気後退の直前。PERは最低を記録します。
この時会社の収益は最大化していることが多いです。ところが株価は将来を先取りして伸び悩み。ちょうど今年か来年の前半の雰囲気ですね。
(2)景気後退入り。株価下落、収益も下落。
なのでPERはあまり変わりません。どちらかと言えば上昇か。
(3)不況期。株価さらに下落。収益は劇的に下落。赤字転落も。PERは急上昇。
株価は下落しますが、収益が果てしなく下落するのでPERは急上昇します。赤字転落ならPERはマイナスで表示なし。この時株価は最下点を通過。
(4)不況脱出期。株価上昇。収益はまだ上がらず。PERも高い。
株価は常に将来を先取りしますから不況のさなかに最下点を打って上昇を始めます。しかし、収益は低いか赤字のままなのでPERはでたらめな数値を示します。
ポイント→個人投資家は高PERに足がすくんで買えない。せっかくの絶好のチャンスを逃すことになります。PERが正常値を示す頃にはもう大きなチャンスは去っています。
おっともうこんな字数ですね。今回はここまでとさせていただきます。「ではどうするか?」は次回にします。みなさまのよい投資を!
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