退職者が投資を簡単に始めるけど必ず後悔するのはなぜ?
米国株投資家の皆さまこんにちは、チンギスハン=ケンです。
株式投資を基礎から考えるシリーズです。1回目は「投資は簡単に始めるけど必ず後悔するのはなぜ?」です。上級者の方はスルーください。でも確認にはいいかもです。
銀行に振り込まれた退職金を投資して「後悔する」例が後を絶ちません。「そんなバカな?」と思われるでしょうね。しかし現実です。手元資金と合わせて3600万円ある方の退職者の場合で考えてみます。
担当「遊ばせておくのも利子も付きませんし、投資で増やされることをお考えになってはいかかでしょうか?」
リタイア者「でもやったっ事ないし、なんかこわいな」
担当「そんなことはございません。当行がきちんとサポートさせていただきます。」
リ「それは心強いな」「やはり専門家に聞くのが一番いいだろうからね」
担当「私は研修を積んでいますので有利なものを選んでお奨めさせていただきます」
リ「ではお願いしようか」
・・・となるわけですね。一丁上がりですね。おっと失礼。
さてここで質問です。投資経験がある皆様ならどういうプランにしますか?
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ここで私が面白いと思うのは、ここに入る答えは解答者の数だけあるということです。明確な正解はありません。ということは、担当者により、あるいは金融機関により、また本人の性格により、何億通りもの組み合わせができます。
提案されたプランを受け入れて投資を始めます。もしリタイア者が投資を忘れてしまえばなんの問題もないです。また何の興味もなければ同じです。
しかし、たいていはそこから投資の情報を得、また知識も増えていきます。リテラシーが高まるわけです。そうすると、提案された内容がいかなるものでも「不満」は出ます。ここにお金を出す人と、計画する人が異なる場合の難しさがあります。
一番リスキーな場合は「新興国株ファンド」などに全額投資でしょう。結果は相場次第で投資というよりギャンブルに近いですね。しかし担当者を責めることはできません。「どうせならリターンが大きい方がいい」「株だから損することもあるだろう」とおっしゃったので希望に一番近いものをお勧めしました。と言えるからです。
「このさい・・」「面倒なことはいやだ」「どうせなら・・・」というのは豪快に聞こえますが、その結果を受けて豪快に振る舞えるとは思えません。金融機関はリスクの高さに比例して大きい手数料を受け取ることができます。
話は変わりますが、たとえどのような投資法をとるにしろ必ず後悔すると思いますね。最大の理由はその後本人の投資リテラシーが増すからです。つまり投資時との順番が逆だったわけですね。
上記の場合、もし投資額が十分の一の360万円だったら、上昇したとき「何でそんなに小ぶりにしたんだ!もうけそこなったじゃないか!」と不満になるでしょうし、そうかといって全額投資していて半分にもなれば「生きていけない」と不満というより絶望になります。
将来はだれにも見通せないので、投資した時点で「必ずしも悪い」とは言えません。しかしより安全で心の負担が少ない投資は存在すると思うのです。ではこの場合のベストのプランはどうなるでしょうか?その検討は次回にしたいと思います。それではみなさんのよい投資を!
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