「買値まで戻れば売ろう」がなかなかうまくいかない理由。
米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。
買値を下回った株は売りにくい。
いいと思って買った株が下落してしまった。
そこで、「買値まで戻したら売ろう」と誰もが考えます。
しかし、期待に反して株価はさらに下落を続けます。
「あっ、しまった。これならあの時売ってた方が良かった」
と思っても後の祭りです。
さらに損が膨らんでしまいました。
そうすると、さらに売りにくくなり、
「損失が膨らむ」悪循環。
こうした失敗は損失額が大きいのが特徴です。
ほとんどの投資家が経験することではないでしょうか。
もちろん私もです。
「人間は損を確定する行動を積極的には取らない」という心理学のバイアスが働いています。
相場のことですから、「戻り売り」の作戦がうまくいくこともあります。
しかし、確率的にはそうならない方が多いと言われています。
理由を考えてみます。
すでに下降トレンドにある。
ことが考えられます。
トレンドはそのまま維持される確率の方が、転換するより大きいです。
だから「戻りを期待する」のは「逆張り」の一種といえます。
トレンド通りに動きやすい米国株では、有利な作戦とは言えないです。
「戻した時点で売る」のは合理的ではない。
もう一つの問題点は「買値に戻した時点での売却です」
運よくトレンドが上向きになったのですから、その売り時は「自分の買い値」とは何の関係もありません。
もっと上昇する可能性は高いです。
それなのに「やっと戻った」と荷を下ろしてしまうのはもったいないです。
これも「損から逃れたい」という心理による行動です。
素人投資家としてはどうするのがよいか?
プロの方には、あるいは素人でも猛者の方の中には「買値は一切忘れて、最適な行動をする」という方がいらっしゃいます。
確かに、私の買値は市場は知らないので「買値には何の意味もない」というのは事実です。
だからそういう行動がとれるなら、それが最適解でしょう。
素人として「買値」は「目印」として必要。
とはいえ、そのような行動は望めない一般投資家としては、何かの基準は必要と思うのです。
それには、買い値はいい「目印」になります。
損益分岐点だからです。
「方便として便利」なのではないでしょうか。
買値を基準にして「損切りルール」を設定して実行することは大いに有益です。
最適に行動すれば結局はほぼ同じ結果になる。
損切りポイントを設定せずに「切る」ことができれば、最適です。
しかし、「損切り」ポイントを用いて「株を売却」した場合もそれに近い効果が得られます。
結局は同じ原理での投資行動だからです。
ミスすることも考えなければならない一般人としては、セオリーに従うのが無難、かつ確実と考えます。
補足 この記事は「損切りをする」という前提に基づいています。
「損切りはしない」「不要」という考えもあります。その良しあしを論じる記事ではありません。悪しからず。
それではみなさんのよい投資を!
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