リタイア前後の投資のまとめ つい準備不足で投資しがち、しかも大金を
こんにちは、昨日はダウ以外は少し調整でしたね。
新しく始めた「ケンの楽しいリタイア生活」をお読みくださりありがとございます。
今日の記事は「リタイア生活は新しいスタート、準備ができていなければ先延ばしが賢明」という内容です。
これからリタイアを迎える方に参考にしてもらえればうれしいです。
上記のきれいなお嬢さんは河村友歌さんです。フリー写真の「ぱくたそ」からです。
昨日まで「リタイア前後の投資のポイント」を10回にわたりあげました。
今日はまとめとして、なぜリタイア時に投資のミスが起こりやすいか、そしてその対策を考えます。
「そんなこと自分には起こらない」「関係ない」とこの記事をお読みの方はお思いだと思いますし、実際そうでしょう。
しかし実際には退職金をつぎ込んで失敗したという例は多く見られます。
どうしてこういうミスが起こりやすいのでしょう。
1 計画通りに物事を進めるくせがついている。
会社であれば、迅速に計画通りに進めることは必須です。
「できる」人ほどその習慣が根付いています。
そしてその時の優先順位は、完成度、納得度よりも早いが優先されます。
うかうかしているとライバル会社に先を越されてしまいます。
枝葉末節にこだわるより、まず実行することが求められます。
2 それをリタイア時の投資に応用すると
退職金が入った。→そのまま寝かせておくのは効率が悪い→運用しよう→
しかし自分には運用経験や知識がない。
よしこういうときは専門家に任せよう。
おっ、知り合いに銀行のやつがいるな。あいつなら安心だ。きっと相談に乗ってくれるだろう。
という流れになります。
「余裕資金が3千万ですね、はいちょうどいい投信があります」
その投信が良くないと言っているのではありません。
その友達が良くないわけでもありません。
しかし、利害が反するセルサイドに丸投げするということ自体が大いに問題です。
彼は、会社に属している以上、会社の利益も考える必要があるからです。
自分としてベストと考える投資商品は、扱っていないかもしれないし、手数料の安さから、上司から「積極的な営業は控えるよう」お達しが出ているかもしれません。
だいたい、そんなこともわからないようではその立場にいないでしょう。
3 リタイアしたら別の流れで進める必要がある。
いつまでに、どれだけ投資しなければいけないという制約があるわけではありません。
週刊誌や雑誌で、「退職金は投資で運用」みたいな記事で「そうしなきゃあ」と勝手に思い込んでいるだけなのです。
現役時は「迅速にテキパキ」が最善だったでしょうが、リタイア後は時間は十分にあり、期限もないので「納得できるまで研究、吟味」する余裕があります。
だから、自分ではよくわからない→専門家に相談ではなく→「自分でじっくり勉強」が最善になります。
退職時にした投資は、勉強が進むにつれて、「解約、乗り換え」となるケースが大半です。
あとで考えると、「こんな高リスクの商品を勧められていたのか」と思うそうです。
4 自分で投資するとリスクに見合った商品を選ぶようになる。
そして乗り換えると、よりリスクが低い商品になる場合が多いそうです。
つまり「人任せ」にすると、「身の丈以上のリスク」を取らされるケースが多いというコトです。
自分にピッタリではなかったということですね。
5 安全な商品から、インデックス投信から始めるとレベルアップしやすい。
記事で、楽天とかスリムで全世界あるいは全米へのインデックス投信を勧めました。
私も、昔から続けているインデックスの積み立ては今でも続いています。(ニッセイ外国株投信、MSCIコクサイ準拠、日本以外の先進国株式です)
慣れていない場合は、これらの「角のない丸い」インデックス投信から始めるとステップアップが容易です。
積み立ては継続しながら、その利益を担保として、他の投資もできるからです。
また、それらのインデックス投信でのパフォーマンスを基準にできるからです。
たとえ勉強が進んで、個別株を買うようになっても、例えばスリムシリーズなどは売らずにそのまま継続する人がほとんどだと思います。
手数料も下げる余地がどんどん少なくなっています。今くらいでも十分です。
6 大きなリターンを求める必要はない。
リタイア時の投資の金額が大きくなり、また尖った商品が好まれるのは、リターンの大きさに目が行くからです。
20%は増えるとすると100万なら20万、1千万なら200万か、じゃあいっそ2千万ほどいってみるか、となりがちです。
現役時はさらにけた違いの金額の世界にいた人も多いでしょうから。
しかし、最初の投資があとで考えて満足のいく商品であることはまずありません。
「たぱぞう」さんに相談できればいいのですが、めぐりあう確率は低いです。
じっくりいくと投資機会を逃すとも言えるが
今のように相場がぐんぐん上がる時は、「早く買わないと上がってしまう」と焦る気持ちが出てきます。
だれかが大きな利益を得ているとなおさらです。
しかし、リタイア者は「大きく増やすことが目的ではない」ことを確認しながらじっくりと進める方が合っていると思っています。
くどい表現もありました。長いシリーズをお読みいただきありがとうございました。
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